アジングで手を汚さずに魚をしっかり掴めるフィッシュグリップは、快適な釣りの必需品です。この記事では、その選び方のポイントからおすすめグリップ12選、さらに使用時の注意点まで分かりやすく解説しています。
アジングフィッシュグリップの選び方

素材と強度のバランス

- 衝撃に強い樹脂
- 錆びにくい合金
- 軽量かつ堅牢
素材は強度と軽さの両立がポイントです。プラスチック製は海水に強く錆びませんが、強度がやや低め。アルミなどの合金製は高い剛性があり、外道でセイゴなどが掛かっても安心です。快適に使える素材を選んでおくと長く活躍します。
軽くて錆びにくいプラスチック製が初心者には人気です。大型も狙うならアルミなど剛性の高い合金製を検討しましょう。
挟み込み部の形状と歯の長さ

挟み込み部の形状によってホールド感や魚体へのダメージが変わります。歯が長すぎると魚を潰してしまう恐れがあり、短すぎると暴れるアジを逃がしやすくなります。先端がギザギザになっているタイプは滑りにくいのでおすすめです。
魚体に当たる面が平らなものを選べばダメージが抑えられます。安全に扱いたい方は滑り止め形状も確認しましょう。
グリップの握りやすさ(グリップ形状・滑り止め)

- 手にしっくり
- 濡れでも滑らず
- 女性や子供OK
グリップ部にラバー加工や凹凸があると、水に濡れた手でも滑りにくくなります。女性やお子さんの場合は細めの持ち手のほうが握りやすいケースが多いでしょう。長時間釣行を行う場合は握力が負担になりにくいデザインを選ぶのがコツです。
先端が絞られていて、グリップエンドが少し広がっている形状が人気です。試せるなら握った感触を重視してください。
軽量化と操作性
長時間のアジングでは、軽いフィッシュグリップのほうが素早く操作できます。40gから80g程度の重さを基準にすると、携行もしやすく疲れにくいでしょう。素材自体が重いと感じたら、持ち手の肉抜きや合金の種類もチェックしましょう。
バランスが悪いと扱いにくくなります。軽いだけでなく、持ちやすさや開閉のスムーズさも合わせて確認しましょう。
開閉機構(バネ式 or ロック式)の使いやすさ
バネ式は握力だけで開閉できるため、小型アジをテンポよくキープしたい方に便利です。ロック式はホールドした状態をしっかり保ちやすいので、暴れる魚を逃がしにくく安全に扱えます。使用頻度や釣行スタイルに合わせて機構を選びましょう。
強度が高いモデルほど硬く感じる場合があります。複数を比較して軽い力で開閉できる製品を選びましょう。
塩ガミ・メンテナンスの容易さ
フィッシュグリップは海水で使うと、ヒンジ部分や内部機構に塩が固着しやすくなります。可動部が洗いやすい構造かどうかをチェックしましょう。ネジやバネを外せるモデルなら細部の清掃がしやすく、長期的な使用でも開閉がスムーズに保てます。
メーカーの推奨があれば分解OKです。ただし部品を紛失しないよう注意し、組み直す際は初期状態に戻す必要があります。
アジングにおすすめのグリップ12選
ダイワ フィッシュホルダー 240C

R形状のグリップで手の小さい方でも使いやすく、魚の体表を傷付けにくいギザ歯を搭載しています。
シマノ ライトフィッシュグリップ CT-981R

丈夫なガラス強化ナイロン製で、ワンタッチで開閉するロック機能を搭載。コンパクトサイズで携帯性に優れています。
第一精工 ガーグリップMCカスタム

ギザギザの刃で魚をしっかり固定し、ホルスター付きでベルトに装着可能。取り出すと自動で先端が開き、素早く魚を掴めます。
ドレス ディノグリップ

軽量で耐久性のある素材を使用し、魚をしっかり掴むことができる設計。デザイン性も高く、人気のモデルです。
アルカジックジャパン Ar.LG グリップ

四角錐状の先端で魚をしっかりホールドし、バネ式開閉のトングタイプ。アジング製品を多く取り扱うメーカーの製品です。
サーティーフォー HMグリップⅡ

柔らかい握り心地で、ガッチリと魚をホールド。オリジナルのロック機構により、携行時と使用時の切り替えがスムーズです。
ゴールデンミーン GMキャプチャーグリップ ホルダーセット

ホルダー付きで携帯性に優れ、魚をしっかり掴むことができる設計。耐久性も高く、長く使用できます。
第一精工 ワニグリップミニMC+ホルスター

スベリ止め加工が施された「5ディンプル仕様」の柄で、暴れるアジをがっちり掴むことができます。ホルスター付きで携帯にも便利です。
ベルモント スタグリッパー MP-291

日本製で高品質な作り。大型魚から小魚まで幅広く対応し、アジングにも適しています。
ゴメクサス フィッシュグリップ IW18

アルミニウム合金6065製で軽量かつ耐久性に優れ、計量機能も搭載。デザイン性も高く、人気のモデルです。
DRESS デリンジャー3.6

ガングリップトリガータイプで、アルミ製の軽量設計。ホルダー付きで携帯性も良好です。
FEELCAT フィッシュグリップ

プラスチック製で錆びず、軽量で気軽に使えるモデル。安全ロープ付きで落下防止にも配慮されています。
使用時の注意点

魚体を傷つけないよう注意する

魚体を必要以上に締め付けると内臓が潰れたり、ゼイゴで手を怪我したりとトラブルの原因になりがちです。アジの口元を掴むタイプのフィッシュグリップであれば、しっかりホールドしながらも胴体へのダメージは抑えられます。必ず魚を掴む時は力加減に気をつけ、暴れた場合も急に強く挟まないようにしましょう。
大きく開閉しすぎず魚をホールドできる範囲で優しく挟むと安心です。慣れるまで焦らずゆっくり動作しましょう。
使用後は真水で洗浄・乾燥
海水や魚のヌメリが残ったままだと、金属部分に塩が固着して開閉が渋くなり、樹脂製でも臭いがこびりつく場合があります。釣行後は必ず真水でしっかり洗い、塩分や汚れを落としてから乾燥させてください。付属のホルダーやロープがあれば一緒に洗浄し、風通しの良い場所でしっかり干して清潔に保ちましょう。
可動部分を重点的に洗い、分解できるモデルならパーツごとに塩分を落すと長持ちします。最後はしっかり水気を拭き取りましょう。
無理な力で挟みすぎない
アジのように小型の魚を無理に挟むと、せっかくの釣果を台無しにする恐れがあります。また、必要以上に力をかけるとフィッシュグリップ自体の破損にもつながりかねません。アジが少し暴れたとしても、ホールド力のある製品なら対応可能です。適度に締めたら無闇に力を加えず、落ち着いてフックを外してあげましょう。
一旦ロッドを安全に置き、両手で持ち替えて落ち着かせましょう。焦ると力みすぎて魚やグリップが傷みやすいです。
記事のまとめ

- フィッシュグリップはアジングの必需品
- 素材と強度はバランス重視
- 歯の形状は挟みやすさの要
- グリップ形状で握りやすさが変わる
- 軽量化は操作性と疲労軽減に直結
- 開閉機構は釣りスタイルで選択
- 塩ガミ対策とメンテナンスが大切
- アジの体表を傷めない扱いを徹底
アジングは軽量タックルならではの手返しやゲーム性を楽しめる釣りです。フィッシュグリップ選びで扱いやすさが向上し、無駄なトラブルを避けられます。安全で快適にアジングを楽しむため、ぜひ参考にしてみてください。