エリアトラウト釣りにおいて、クランクベイトは非常に効果的なルアーの一つです。しかし、数多くの種類が存在する中から、クランクベイトを選ぶのは容易ではありません。
この記事では、トラウト釣りでクランクベイトの選び方から使いこなし方までを詳しく解説し、適切なルアーを見つけるお手伝いをします。さらに、クランクベイトをうまく使いこなすことで、釣りの幅が広がり、さまざまな状況に対応できるようになります。
※クランクを使いこなすことで引き出しが増えます。
- レンジの重要性
- クランクの種類とおすすめクランク
- クランクに合ったタックル
[エリアトラウト]クランクの知識
エリアトラウトでレンジを探る方法
エリアトラウト釣りでは、魚がいるレンジ(深さ)を正確に探ることが釣果を上げる鍵となります。以下に、レンジを探るための具体的な方法を紹介します。
1. ルアーの種類を変える
エリアトラウト釣りでは、使うルアーの種類やモデルによって潜行深度が異なります。例えば、フローティングタイプのクランクベイトは表層を攻めるのに適しており、シンキングタイプは中層からボトムまで探ることができます。状況に応じて、浅いレンジ、中間レンジ、深いレンジをカバーするルアーを使い分けましょう。
2. リトリーブ速度を調整する
速く巻くとルアーは浅いレンジを泳ぎ、ゆっくり巻くとより深いレンジに到達します。これにより、魚が反応するレンジを探ることができます。
3. リップの長さと角度を利用する
クランクベイトのリップ(先端の平らな部分)の長さと角度によってもレンジを探ることができます。短いリップは浅いレンジ、長いリップは深いレンジを探るのに適しています。また、リップの角度が45度前後のものはグイグイと深く潜り、垂直に立っているリップは浅いレンジでの使用が向いています。
4. リンキングラインを活用する
使用するラインの種類や太さによってもルアーの潜行深度が変わります。ナイロンラインは伸びがあるため浅いレンジに適しており、フロロカーボンラインは沈みやすく、深いレンジを探るのに適しています。エステルラインは感度が高く、細かいバイトを感じ取りやすいので、中層を探るのに有効です。
5. カウントダウンメソッドを使う
ルアーをキャストした後、カウントダウンしてルアーを沈める時間を計ります。例えば、ルアーが1秒で1フィート沈む場合、5秒待てば5フィートの深さを探ることができます。この方法を使うと、正確に狙いたいレンジにルアーを送り込むことができます。
6. 水温と季節の変化を考慮する
魚のレンジは季節や水温によっても変わります。冬場は魚が深いレンジにいることが多く、夏場は表層近くにいることが多いです。季節や水温の変化を考慮して、適切なレンジを探るようにしましょう。 以上の方法を駆使して、エリアトラウト釣りで効率よく魚がいるレンジを探り、釣果を上げることができます。
エリアトラウトクランクの浮力とレンジの関係
①浮力の種類と潜行深度の関係
クランクベイトにはフローティング(浮く)とシンキング(沈む)の2種類の浮力があります。フローティングタイプは水面近くを攻めやすく、シンキングタイプは深いレンジを探るのに適しています。
②リップの長さと潜行深度
クランクベイトのリップ(ルアーの先端にある平らな部分)の長さと角度によって潜行深度が変わります。短いリップは浅いレンジ(SR:シャローランナー)を、長いリップは深いレンジ(DR:ディープランナー)を攻めることができます。
③レンジの適応と魚の反応
魚のいるレンジに合わせてクランクベイトを選ぶことが重要です。例えば、中層を狙うにはMR(ミッドレンジ)タイプのクランクベイトが適しています。状況に応じて適切な浮力とレンジのクランクベイトを使い分けることで、釣果を上げることができます。
[エリアトラウト]クランクの基本と種類
※クランクのレンジについては以下の表を参考にしてください。
特性 | フローティング(F) | ハイフローティング(HF) | スローシンキング(SS) | シンキング(S) |
---|---|---|---|---|
浮力 | 高い | 非常に高い | 低い | なし |
沈下速度 | なし | なし | 遅い | 速い |
使用シチュエーション | 水面近くを狙う | 水面直下を狙う | 中層を狙う | 深場を狙う |
[エリアトラウト]マイクロクランク
マイクロクランクはその名の通り、小型のクランクベイトで、トラウトの警戒心を和らげ、より自然なアプローチを可能にします。特に、プレッシャーの高い釣り場や魚の活性が低いときに効果を発揮します。
マイクロクランクの特徴として、多彩なアクションが可能である点が優れています。マイクロクランクは、リトリーブ速度やロッドの操作によって、さまざまなアクションを生み出すことができます。これにより、魚の反応を引き出しやすくなり、ヒットの確率が高まります。
また、浅いレンジから中層まで幅広くカバーできるため、様々な状況に対応できます。 さらに、カラーバリエーションも豊富であるため、水質や天候に応じて適切なカラーを選ぶことができます。クリアウォーターではナチュラルカラーを、濁りがある場合は派手なカラーを使用することで、視認性を高め、魚の興味を引きやすくなります。
※おすすめ・ラッキークラフト マイクロクラピーDR 2フック
アイテム | SR | MR | DR | DR 2H | DR 2H SS |
---|---|---|---|---|---|
商品コード | 0427 | 0428 | 0429 | 0525 | 0532 |
全長 | 25mm | 25mm | 25mm | 25mm | 25mm |
重量 | 1.9g | 1.9g | 1.9g | 1.9g | 2.1g |
深度 | 0.1~0.3m | 0.6~0.8m | 1.2~1.4m | 0.3m | 0.3m |
タイプ | フローティング | フローティング | フローティング | フローティング | シンキング |
フックサイズ | CK33BL #8 | CK33BL #8 | CK33BL #8 | CK33BL #8 | CK33BL #8 |
[エリアトラウト]※人気ボトムクランク
このタイプのクランクベイトは、低速で巻いても安定したアクションを見せ、トラウトの目線を引きつける設計となっています。また、ボトムクランクは一般的に重めの設定が多く、しっかりと底を取ることができるため、底近くを泳ぐ魚に対して有効です。
さらに、ボトムクランクを使用する際は、リップの形状と角度が非常に重要です。リップが大きく角度が鋭いものほど深く潜りやすくなり、逆に小さく浅い角度のリップは浅めのレンジを得意とします。したがって、釣り場の状況に応じて適切なリップ形状のルアーを選択することが重要です。
使用するラインもボトムクランクの操作性に大きく影響します。一般的にはフロロカーボンラインが推奨されます。フロロカーボンは比重が重く、水中での感度が高いため、ボトムを感じやすく、微妙なアタリも逃しません。
また、フロロカーボンは耐摩耗性にも優れており、底の障害物によるダメージを最小限に抑えることができます。 ボトムクランクを使う際のテクニックも重要です。基本的な操作としては、ルアーをキャストした後、ラインを張らずにボトムまで沈めることが必要です。
底に着いたら、ゆっくりと巻き始め、時折ロッドを軽く煽ることでルアーにアクションを加えます。これにより、底を這うような動きと不規則なアクションを演出でき、トラウトの食欲を刺激します。
[エリアトラウト]フローティングクランクとは
- 広域にアピールできる
- 障害物が回避できる
エリアトラウトフローティングクランクは、その名の通り水面近くを狙うために設計されたルアーです。フローティングクランクは、浮力が高く、水面直下を漂いながらアクションを行います。
この特性を活かして、活性の高いトラウトを効率的に誘い出すことが可能です。例えば、放流直後や早朝、夕方の活性が高い時間帯に特に効果を発揮します。 フローティングクランクの使い方はシンプルでありながら多様性に富んでいます。
一定の速度でリトリーブするだけで、水面直下で安定したアクションを演出します。このアクションは、波紋や振動を生み出し、広範囲にいるトラウトにアピールします。さらに、リトリーブ中に一瞬のストップを入れることで、より自然な動きを演出し、食い気を誘発することができます。
[おすすめ]フローティングクランク
商品スペック表は以下の通りです。
アイテム | 全長 | 重量 | 深度 | タイプ | フックサイズ |
---|---|---|---|---|---|
ちびとろ25F | 25mm | 1.4g | 不明 | フローティング | S-35 BL#10 |
ワブクラJr | 25mm | 1.7g | 1.5m | フローティング | プレッソ ショートマルチ #10 |
ペピーノSR | 56mm | 2.2g | ~0.8m前後 | フローティング | e-hook #8 |
パニクラSR | 25mm | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
デカミッツドライ | 33mm | 2.3g | 不明 | ラトル | e-フック#8 |
エリアトラウトクランクに関するよくある質問
クランクベイトに適したタックル
エリアトラウトクランクに適したロッドとは
商品名 | メーカー | モデル | 長さ | 重量 | ルアー重量 | 価格 | その他の情報 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カーディフNX | シマノ | S64UL+ | 1.93m | 75g | 1-7g | ¥25,000 | カーボン含有率:98% |
プレッソST | ダイワ | 60LB | 1.83m | 60g | 0.6-6g | ¥30,000 | カーボン含有率:99% |
マスビート III | アブガルシア | MBS-634L III | 1.91m | 78g | 1-8g | ¥20,000 | カーボン含有率:97% |
トラパラ エリア | メジャークラフト | TXAT-604UL | 1.82m | 70g | 0.5-5g | ¥15,000 | カーボン含有率:96% |
プレッソ-LTD | ダイワ | 62L-SMT | 1.65m | 68g | 0.6-7g | ¥55,495 | カーボン含有率:99% |
トラウト X AT・N | ダイワ | 60L・N | 1.83m | 82g | 1-10g | ¥6,380 | カーボン含有率:98% |
1. ロッドの長さとアクション
- 6〜7フィートが一般的
- ミディアムライトがおすすめ
エリアトラウトフィッシングにおいて、クランクベイトを効果的に操作するためには、適切なロッド選びが重要です。ここでは、エリアトラウトクランクベイトに最適なロッドの特徴について具体的かつ専門的に解説します。
2. ロッドの素材
- ガラスファイバー
- カーボンファイバー
エリアトラウトクランクベイト用のロッドは、一般的に6フィートから7フィートの長さが推奨されます。この長さは、キャストの際のコントロール性と操作性のバランスが良いため、特に管理釣り場での使用に適しています。アクションに関しては、ミディアムライトからライトアクションが適しています。
3. リールシートとグリップ
- グリップはEVA素材orコルク素材
ロッドの素材には、カーボンファイバーとグラスファイバーの2種類があります。カーボンファイバーロッドは感度が高く、細かなバイトも逃さずキャッチできます。一方、グラスファイバーロッドは弾力性があり、魚の引きを吸収することでバラシを減らす効果があります。どちらの素材を選ぶかは、釣りのスタイルや個人の好みによりますが、初心者には扱いやすいカーボンファイバーロッドがおすすめです。
4. ガイドの配置と数
- 耐久性が重要
リールシートは手にしっかりとフィットする形状が重要です。トリガータイプのリールシートはキャスト時の安定性を高めるため、エリアトラウトクランクベイトには特に適しています。また、グリップはEVA素材やコルク素材のものが多く使用されています。EVA素材は耐久性が高く、コルク素材は軽量で手に馴染むフィーリングが魅力です。
ガイドの数が多いロッドは、ラインの摩擦を減らし、キャストの飛距離と精度を向上させます。特にステンレスやチタン製のガイドは耐久性が高く、長期間使用しても劣化しにくいです。また、ガイドリングにはシリコンカーバイド(SiC)などの摩擦係数が低い素材が使用されていると、さらにラインの寿命が延びます。
エリアトラウト操作系ロッドって何?
エリアトラウト操作系ロッドとは、エリアトラウトフィッシングにおいて、ルアーの細かな動きを正確に操作するために設計されたロッドのことです。 このロッドは、感度が高く、軽量で操作性に優れており、特にクランクベイトやミノーなどのルアーを使った釣りで効果を発揮します。
一般的に、ミディアムライトからライトアクションが選ばれ、長さは6フィート前後が多いです。 高感度なティップと強靭なバット部分が特徴で、魚のバイトを敏感に捉えつつ、確実にフッキングできるよう設計されています。これにより、アングラーは細かい操作や瞬時の反応が求められる状況でも高いパフォーマンスを発揮できます。
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