カマスは歯が鋭く、小魚を活発に追うためワームで狙いやすい魚です。ここではカマスワームの選び方や釣り方をまとめました。効率良くカマスを釣るためのポイントを押さえて、ぜひ実践してみてください。
カマスに有効なワームの選び方

ワーム選びで押さえる3つのポイント

- 適度な硬さ
- サイズを2通り
- カラーを使い分け
ワームの硬さは鋭い歯によるダメージを軽減するために重要です。サイズは2インチ前後を基本に、活性が低いときは小型、高活性時は大きめを試します。さらに、カラーを複数用意して濁りや明るさに合わせると狙い通りに釣りやすくなります。
まずはピンクやクリア系のラメ入りを試すと反応を得やすいです。濁りがあるときはグローやチャート系もおすすめです。
最適なワーム形状とは
カマス釣りではピンテールとシャッドテールが活躍します。スレた時は細身のピンテールで自然に見せ、活性が高いときは強めの波動を出すシャッドテールを使うのがコツです。ワーム形状の違いを理解して、カマスが反応しやすい動きを狙ってみましょう。
高活性時にはカーリーテールも有効ですが、スレが進むとバイトが減ることがあります。状況次第で使い分けてください。
カラーを選ぶ3つの観点
- 日中はラメ系
- 濁りにはグロー
- 夕マヅメはピンク
日中の澄んだ水質ではラメ入りが光を反射して効果的です。濁りが強いときはグローやチャートカラーを選んでみてください。夕マヅメの光量が落ちるタイミングでピンク系に変えると、カマスが追いやすいシルエットになります。
夜はラメ入りやグローカラーがアピール力を高めてくれます。常夜灯の下でも目立つので試してみてください。
最適なワームサイズ
スタンダードは2インチ前後ですが、3インチ以上のサイズでも良型カマスには有効です。小型カマスが多いときはショートバイトが増えるため、ワームをその場でカットして短くするのも手段のひとつ。群れやサイズ感を見極めて調整しましょう。
ワームの先端を少しカットするとフックまで吸い込みやすくなります。アタリが遠のいたらすぐ試しましょう。
最適なワームの硬さ
柔らかい素材は食いつきが良い一方、すぐにテール切れを起こす恐れがあります。硬すぎても動きが乏しくなるので、適度な弾力を持つ素材を選ぶのがおすすめです。ワームの寿命と食い込みの両面を考えてバランスをとりましょう。
指で押して少し弾力を感じる程度が理想的です。ジグヘッドを挿す際に適度な抵抗があれば使いやすいでしょう。
カマスをワームで釣る方法

釣果を伸ばす3つの基本

- カウントダウンで沈める
- 底付近をしっかり探る
- 巻き速度を変化
キャスト後にカウントダウンで沈ませ、底付近までワームを到達させると良型カマスがいる層を攻められます。リトリーブは一定だけでなくスローから速巻きへ変化を加えるのがコツです。ゆっくりアクションしたあと、一瞬だけ巻き上げる方法も効果的とされています。
フォールやストップを多めに入れて時間をかけて探ると、喰い渋り状態のカマスを引き出しやすくなります。
リトリーブテクニック
カマスはイレギュラーな動きへの反応が良いため、ただ巻きで追ってくるものの口を使わないときはロッドを小刻みに動かしてアクションを変化させると一気に食い気が増します。スピードも細かく変化させ、釣れるパターンを探しましょう。
連続トゥイッチからのフォールでバイトが出やすいケースが多いです。状況に応じて試してみてください。
時合を逃さない3つの工夫
- 朝夕マヅメ重視
- 常夜灯下で狙う
- 潮通しを確認
朝夕のマヅメ時はカマスの活性が特に上がるため、短時間で数釣りが期待できます。夜間は常夜灯周りにベイトが集まりやすいので、そこを回遊するカマスを狙いましょう。潮が動いている場所ほど酸素が豊富で魚の活性が高まる傾向にあります。
潮止まりでは回遊が減るため、活性が下がりがちです。潮が動き出すタイミングに合わせて場所替えを考えてください。
フック選び
カマス釣りでは7gや10gなど比較的重めのジグヘッドが活躍します。飛距離とレンジキープを両立させられ、遠くの群れを探しやすいからです。軽いジグヘッドなら表層をじっくり攻めることが可能なので、状況を見ながら使い分けてください。
ショートバイトが多いときにアシストフックは有効です。ワームの後方にかかればバラシも減らせます。
ライン設定
カマスの鋭い歯を考慮し、フロロリーダーを短めにつけることでラインブレイクを防止できます。太すぎるラインはアタリが減ることがあるため、バランスを見極めながら最適な号数を選びましょう。潮や風が強い場合は少し太めのラインを試すのも手です。
30~50cm程度を目安にしましょう。歯で切られないためにも、長めにとっておくと安心です。
カマス釣りにおすすめのワーム8選
ダイワ 月下美人 ビームスティック 2.2インチ

高強度のエラストマー素材を使用し、カマスの鋭い歯にも耐える耐久性があります。
エコギア グラスミノー M

水の抵抗を受けてベイトフィッシュの尾ビレのように振動するテールと、ローリングしながらスイミングするボディ設計が特徴です。
ダイワ 月下美人 ダックフィンビーム 1.5インチ

シャッドテールタイプで、タダ巻きでのアピール力が高く、カマスに効果的です。
ダイワ 月下美人 稚美シャッド 2.0インチ

柔らかい素材で喰い込みが良く、喰い渋り時に効果を発揮します。
ダイワ 月下美人 ビームフィッシュ 1.8インチ

タダ巻きとダートアクションの両方に対応し、技巧的な誘いが可能です。
ダイワ 月下美人 デュアルビーム 2.0インチ

キレの良いダートアクションと微細なタダ巻きアクションが特徴で、ナチュラルな動きを演出します。
ダイワ 月下美人 稚美ダート 1.5インチ

コンパクトサイズで喰い渋り時に強く、ショートボディとソフト素材の組み合わせで喰い込みが抜群です。
ダイソー シャッドテールワーム
約3インチのサイズで、カマスにちょうど良く、他のワームよりも食いが良いと評判です。
使用時の注意点

ラインブレイクを防ぐ
カマスの歯は非常に鋭いため、フロロリーダーをしっかり使って噛み切りを防ぐことが大切です。特にサイズの良いカマスが回遊している時期は、リーダーが削れやすいので定期的に先端を確認して傷があれば切り詰めておきましょう。適度に交換することでライン切れのリスクが低くなります。
3~4匹釣ったら、先端をチェックして傷があれば短く切るか交換しましょう。ダメージが大きいときは早めの交換が安心です。
風が強い日の対策
強風下では軽量ジグヘッドだと飛距離が出にくく、狙いの棚まで沈めにくくなります。風速5m以上なら7g~10gほどのジグヘッドに変えたり、風裏を探すなどの工夫が必要です。また、ラインが煽られてしまうのでロッド角度を下げてキャストし、着水からすぐに糸ふけを取るように意識しましょう。
ロッドを少し下向きに構え、キャスト後は早めにラインを張りましょう。絡みにくい太さを選ぶのもポイントです。
ワームの破損を最小限に
カマスはワームのテールを狙ってバイトすることが多く、激しく噛みちぎられる場合もあります。アシストフックを追加して後方に掛けを設置すると、バイトを逃さずにワームの損傷を減らせます。フグが多いときは巻き速度を上げたり、フォールを短くして消耗を抑えましょう。
消耗は避けられませんが、硬めや弾力のある素材を選ぶと持ちが良くなります。アシストフックも検討してみてください。
まとめ
- 歯対策にリーダーのチェック
- 適度なジグヘッドの重さ選択
- カラーはラメやグローを用意
- 早巻きとスローを切り替え
- 活性次第でサイズ変更
- 朝夕の時合いを逃さない
- 着水直後のフォールも重要
- 釣り場のゴミは持ち帰る
カマスワームを活用する際は、歯の鋭さによるライン切れとワーム消耗を意識しながら、状況に応じたアクションやカラー選択を行いましょう。釣り場のマナーを守れば、快適にカマス釣りを楽しめるはずです。