繊細な操作性と強力な巻き取り力が魅力のベイトリールは、チヌゲームを一段と楽しくします。この記事では、耐久性・ブレーキ設定・軽量ルアー対応など選び方のポイントを解説し、1万円で買える入門機8台と遠投・高感度を備えた上級者向け8台を厳選紹介します。
- 失敗しないチニングベイトリールの選び方
- 【1万円以内】初心者向けチニングベイトリール8選
- 上級者向けチニングベイトリール8選
- ダイワ(DAIWA) ベイトリール 21 ジリオン SV TW 1000
- ダイワ(DAIWA) ベイトリール 22 シルバーウルフ SV TW 1000XH PEスペシャル
- ダイワ(DAIWA) ベイトリール STEEZ(スティーズ) A II TW 1000H
- ダイワ(DAIWA) ベイトリール STEEZ(スティーズ) A TW HLC 8.1R/8.1L
- ダイワ(DAIWA) ベイトリール 19 スティーズ CT SV TW
- ダイワ(DAIWA) バスベイトリール 24STEEZ(スティーズ) SV TW 100
- シマノ(SHIMANO) ベイトリール 21 アンタレスDC
- シマノ(SHIMANO) ベイトリール 25アンタレス 100サイズ
- 使用時の注意点
失敗しないチニングベイトリールの選び方
チニングで押さえておきたい基本要素
- 十分な耐久性
- 素早い巻き取り
- 感度の高さ
チニングは障害物周りを集中的に狙うため、十分な耐久性が必要です。また魚の突っ込みに素早く対応できる巻き取りスピードと、繊細なアタリを捉える高い感度があれば、根掛かり回避やショートバイトの察知に役立ちます。
軽いほうが疲れにくく操作しやすいですが、軽すぎると剛性に欠ける場合があります。バランス重視で選ぶのがベストです。
巻き取り力とブレーキ設定
チヌの引き込みに対処する巻き取り力と、ルアー重量に合わせたブレーキ設定は不可欠です。流速が変化する河川や、浅瀬でのキャストに合わせて微調整し、必要以上のバックラッシュを防ぎましょう。
ハイギアなら手返しが向上し、広範囲を効率よく探れます。魚の取り込みも素早いです。
ラインとの相性を意識する
- 長めのリーダー
- PEラインの太さ
- ロープロフィール
チニングでは障害物や貝殻などにラインが擦れやすいため、強度を保てる長めのリーダーの活用がおすすめです。使用するPEラインの太さや、握りやすくキャストが安定しやすいロープロフィールのベイトリールを選ぶことで、操作感が向上します。
2~3ヒロほどが目安です。障害物回避と食い渋り対策に有効になります。
スプール口径と軽量ルアーへの対応
小型のエビ系ワームや軽めのシンカーを使うボトム攻略では、小口径スプールにより低慣性のキャストが安定します。特に3g~10g程度のリグを使うことが多い方は、フィネス対応のベイトリールを選ぶと利便性が高まるでしょう。
バックラッシュを抑えつつ軽量ルアーを遠投できるスプール設計のことです。
マイクロモジュールや歯面設計の恩恵
チニングでは小刻みなアクションを連続するため、巻き心地が滑らかなベイトリールほど疲れにくいです。マイクロモジュールやギア表面処理が優れたリールをチョイスすれば、繊細なアタリも見逃さず効率よく誘えます。
使用頻度やメンテ次第ですが、年に一度のオーバーホールで長期使用が可能です。
耐久性とメンテナンス性
チニングでは塩分や砂によるダメージを受けることが多いため、ソルト対応とメンテナンス性の良さがポイントです。パーミングしやすいボディ設計を選べば、釣行後の塩抜き・水洗いもしやすく、リールを長持ちさせられます。
チニングでは海水がかかる機会が多いので、できるだけ防水性能があるほうが安心です。
【1万円以内】初心者向けチニングベイトリール8選
1万円以内で手に入る初心者向けのチニングベイトリールをご紹介します。低価格ながらも、軽量ルアーの取り回しやブレーキ調整などに優れたモデルが多数揃っていますので、最初の1台として試してみてはいかがでしょうか。
| 製品(リンク) | ブレーキ/ギア | 得意リグ/特長 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| ritutou | マグ/〜8kgドラグ | 初めてのベイト練習に最安クラス | 約3,200円 |
| Mulanimo 7.2:1 | マグ/7.2:1 | 手返し◎ ライトチニング入門に | 約3,200円 |
| Wongfey 7.2:1 | マグ/7.2:1 | 飛距離と安定性のバランス良し | 約3,400円 |
| シマノ 18 バスライズ | 遠心/ベーシック | 軽量で疲れにくい王道入門機 | 約4,400円 |
| ダイワ 21 PR100 | マグ/実用ギア | 価格以上の巻き上げ力で底攻め◎ | 約5,100円 |
| Abu BLACKMAX4 | マグトラック/剛性○ | コスパ良好・巻き心地も良い | 約8,800円 |
| ダイワ 19 バスX | マグ/Z系基調 | バックラッシュに強く扱いやすい | 約7,700円 |
| Abu PROMAX4 | マグトラック/7+1BB | 伸びしろ十分・次の一歩に | 約8,700円 |
ritutou ベイトリール
低価格ながら8kgドラグ力を備え、マグネットブレーキでバックラッシュを抑制。はじめてのチニングを安価に始めたい方におすすめ。
Mulanimo ベイトリール
ハイギア7.2:1でスピーディな回収が可能。軽量設計なので初心者でも扱いやすく、川や港湾でのチニングに適しています。
Wongfey ベイトリール
7.2:1の高速ギア比とマグネットブレーキ搭載で、飛距離と安定性を両立。負担を抑えてスムーズにルアーを操作したい人向け。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 18 バスライズ
軽量ボディで巻き抵抗が少なく、初心者でも疲れにくい設計。シンプルな構造が嬉しい初めての1台として人気。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 21PR100
巻き上げのパワーと手頃な価格が魅力。PEライン使用時でもリーダーを長くとりやすく、底狙いのチニングにも対応。
アブガルシア(Abu Garcia) BLACKMAX
エントリーモデルながら、しっかりした剛性を備え信頼感が高い。巻き心地の良さが際立ち、コスパ重視の方に最適。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 19 バス X
バックラッシュの軽減に力を入れた設計で扱いやすい。軽量リグから中量級まで幅広く対応できる汎用性が魅力。
アブガルシア(Abu Garcia) PROMAX
マグトラックブレーキシステムによりキャストが安定。さらなる上達を目指す初心者に向いた拡張性のあるモデル。
上級者向けチニングベイトリール8選
おすすめのハイエンドリールは、巻き心地や耐久性が格段に向上しています。激しいファイトや繊細なコントロールを重視する方におすすめの上級者向けモデルを価格順にご紹介します。
| 製品(リンク) | スプール/ブレーキ | 強み | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| 21 ジリオン SV TW 1000 | SV/マグ | トラブルレスで万能。感度・剛性◎ | 約3.5万円 |
| 22 シルバーウルフ SV TW PE SP | SV浅溝/マグ | PE細号数×チニング特化の完成度 | 約4.0万円 |
| STEEZ A II TW 1000H | φ34低慣性/マグ | 剛性×巻きの質。潮流下でも余裕 | 約4.8万円 |
| STEEZ A TW HLC 8.1 | HLC/マグ | 遠投特化。河口広域のサーチに | 約4.8万円 |
| 19 スティーズ CT SV TW | CT小口径SV/マグ | 3~7gの低慣性キャストに神 | 約5.4万円 |
| 24 STEEZ SV TW 100 | 新生SV/マグ | 軽量化と剛性を高次元両立 | 約6.2万円 |
| 21 アンタレスDC | MGL/DC | 向かい風でも伸びる。巻き質も極上 | 約5.2万円 |
| 25 アンタレス 100 | MGL III/遠心 | 巻き出し最小・感度/応答性MAX | 約7.5万円 |
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 21 ジリオン SV TW 1000
ハイパードライブデザインで巻き感度に優れ、SVスプールで軽量リグも快適に遠投。トラブルレス性能を追求したモデル。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 22 シルバーウルフ SV TW 1000XH PEスペシャル
細いPEラインを長く巻ける専用スプールでチニングに特化。軽量化と剛性のバランスが秀逸でハイテンポに攻められます。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール STEEZ(スティーズ) A II TW 1000H
マグネットブレーキと軽量スプールの組み合わせで巻き心地を向上。シビアな操作にも応える高精度モデル。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール STEEZ(スティーズ) A TW HLC 8.1R/8.1L
遠投性能がさらに強化されたHLCスプールを採用。飛距離を稼ぎつつ細やかなブレーキ設定を求める人にぴったり。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 19 スティーズ CT SV TW
小口径スプールでフィネス領域を網羅。肉厚ボディで耐久性が高く、隙のないオールラウンダーとして評価されています。
ダイワ(DAIWA) バスベイトリール 24STEEZ(スティーズ) SV TW 100
軽量化と剛性感を兼ね備え、抜群の巻き出し性能を実現。狙い通りのアクションを探る上級者向けの仕上がり。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 21 アンタレスDC
高精度DCブレーキでキャストの伸びを最大限に発揮。ブレのない巻き感がチニングでの繊細な操作をアシストします。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 25アンタレス 100サイズ
マグナムライトスプールIIIと軽量ボディにより、極上の巻き心地と応答性を提供。モンスター級のチヌとも渡り合えます。
使用時の注意点
タックルバランスを考慮する
ロッドの硬さとリールの巻き取り力が噛み合わないと、バイトを弾いてしまったり、操作性が低下する恐れがあります。適度な硬さと長さのロッドを選び、リールのギア比との相性も事前にチェックすることが重要です。全体のバランスが取れているほど疲れにくく、快適な釣りが長時間継続できます。
陸っぱりなら7~8ft前後が扱いやすいです。乗船なら6~7ft程度でも操作しやすくなります。
ラインシステムの適正化
メインラインの太さに対してリーダーを適度に長く取り、接続部分のノットがガイドを通過しやすいように工夫しましょう。特にチニングはボトムを意識するため、根擦れに強いリーダーやPEラインを適切に組み合わせると、トラブルを減らして狙いどおりにポイントを攻められます。
0.6~0.8号あれば十分です。飛距離と強度のバランスがとれた太さを選ぶと安心です。
リールメンテナンスの頻度
海水や砂が付着したまま放置すると錆びやベアリングの劣化を招きます。釣行後は水やぬるま湯でしっかり洗浄し、乾燥させたうえでグリスアップしておきましょう。特にブレーキ部分とスプール周りは塩分が残りやすい場所なので重点的にケアし、ハイエンドモデルでも定期的な点検が必要です。
目安として年1回のオーバーホールが望ましいですが、使用頻度が高いならさらに短いサイクルで行いましょう。
記事のまとめ
- 事前にギア比と用途を確認
- リーダーは長めがトラブル減
- 軽量スプールは小型リグに有効
- 耐久性あるソルト対応を選ぶ
- メンテナンスで寿命を伸ばす
- 巻き心地重視ならマイクロモジュール
- 初心者は低価格で慣れるのも手
- 上級者は遠投性能も重視
チニングベイトリール選びでは、ご自身の釣りスタイルを意識しつつ、それを満たす機能や構造を備えたモデルを探すことが大切です。
こまめなメンテナンスを行うことで、リールの性能を長く保ちながら、チヌとのファイトを存分に楽しんでください。