8000番のスピニングリールは、大型青物や深場の魚まで幅広く狙える強力なスピニングリールです。遠投性能やドラグ力の高さ、剛性など魅力が多く、ショアやオフショアを問わず活躍してくれます。この記事では、その用途と選び方、さらにおすすめリールを紹介し、最後に使用時の注意点を解説します。
【ダイワ】8000番のリールはどんな釣りに使う?

ショアジギングで大型青物を狙う

- 強力な巻き上げ
- 十分な糸巻量
- 剛性の高いボディ
8000番リールはPE4号を200m以上巻くことができるモデルが多く、ショアから大型ブリやヒラマサを狙うのにぴったりです。強い引きにも耐えられる剛性や巻き取りパワーがあるため、根に向かって走る魚にも負けず、ガチンコのファイトを楽しめます。
PE3号なら300m前後、PE4号なら200m以上巻ける機種が多いので安心です。
サーフからの遠投ヒラメ・青物狙い
サーフゲームで80g前後のメタルジグやヘビーシンキングミノーをフルキャストし、大型青物やヒラメまで狙うケースに適しています。多少重さはありますが、その分糸ふけが少なく、波打ち際でもパワフルに回収できる点がメリットです。
ロッドとリール合わせて約800~900g程度に抑えると、比較的疲れにくく遠投もしやすいです。
オフショアのライト~中深度ジギング
- ディープエリア対応
- 巻き取りの安定
- 中型青物にも十分
オフショアジギングでは水深100mを超えるエリアを狙うことも多く、PEラインをしっかり巻ける8000番サイズは活躍の幅が広いです。巻き取り時のパワーが強いため、船をドテラ流しにしてもメタルジグを操作しやすく、ブリやヒラマサ、ビンチョウマグロなど多様なターゲットに対応できます。
200~300g程度の重めジグもパワーギアモデルなら十分シャクれます。
怪力ターゲットのトップウォーターゲーム
ポッパーやペンシルで激しく誘うトップウォーターゲームでも、8000番リールは十分な巻き上げ力とドラグ力を発揮します。短時間で魚を制することが求められる釣法ですので、剛性とパワーを兼ね備えた機種を選ぶとバラシも減らせます。
PE3~4号をメインに使い、魚のサイズや根の有無で5号まで上げるケースもあります。
オフショアの泳がせ釣り(ライト泳がせ)
PE4号クラスのラインを300m前後巻ける8000番リールなら、走り回る青物をいなしつつ主導権を握りやすいです。泳がせ釣りではロッドに負荷がかかりやすいですが、リールの剛性と巻き取り力が高いほど根ズレやラインブレイクのリスクを減らせます。
ドラグを締めすぎず、魚が走ったら適度にラインを出して衝撃を逃がすことがポイントです。
【ダイワ】8000番のリールの選び方

ラインキャパシティとターゲットのサイズ・水深

- PE3~4号の確保
- 水深100m超の攻略
- 大物回遊魚に対応
ダイワの8000番リールはライン収納量が多く、ブリ・ヒラマサクラスを相手にするショアやオフショアでも頼りになります。PE3号なら300m前後、PE4号でも200m以上確保できるため、根の多いポイントや水深の深いエリアでも安心してファイトが可能です。
はい、PE2.5号などを使うと遠投性能は上がりますが、耐久面とのバランスも考慮してください。
ドラグ力とドラグの初動のスムーズさ
大型魚が一気に走り出すときにドラグが滑らかに作動するかどうかで、ライン切れのリスクが変わります。ダイワはATD(オートマチックドラグシステム)などがあり、フッキング時の差異を抑えながらも高負荷に耐えられるモデルを多数リリースしています。
根の少ないポイントならフルドラグ付近でやり取りすることもありますが、臨機応変に調整しましょう。
ギア比(スピードとトルクの両立)
- ハイギアの巻き取り速度
- パワーギアの粘り強さ
- 釣り方に合わせる
ダイワの8000番のギア比には、ハイギア(H)とパワーギア(P)が用意される場合があります。青物の回遊に素早く対処したいならハイギア、根のあるエリアで一気に引き剥がしたいときはパワーギアが扱いやすいです。状況に合わせて選択しましょう。
もちろん可能です。ただ、重たいジグを多用するならパワーギアの方が巻き取り時の負担は軽減されます。
剛性と防水・防塵性能

ハードな環境下で使うリールほど、防水・防塵性能の高さが重要になります。モノコックボディは歪みに強く、大きなドライブギアを搭載できるメリットがあります。海水の浸入を最小限に抑える構造だと、ベアリングの腐食や巻き心地の低下を防ぎやすいです。
真水を強く当てるのではなく、軽くシャワーをかける程度に留めてください。仕上げに柔らかい布で拭き取るのが理想です。
自重とロッドとのバランス
8000番の自重は600gを超えるモデルが多いため、長いロッドと組み合わせると負荷が増しやすいです。ショアジギングなら10ftクラスとの組み合わせが定番ですが、体力やロッド特性を踏まえ、無理のないバランスでセッティングすることが疲労軽減のポイントです。
インターバルを適度に取り、グリップ位置を変えるなど工夫して腕や腰の負担を減らしましょう。
おすすめダイワ8,000番スピニングリール8選
ダイワ BG SW 8000-P (23年モデル)
剛性に優れたボディと安定した巻き心地が魅力の新モデルです。大型青物のパワーにも負けず、初めてのオフショアやショアジギング用としても使いやすい性能を備えています。

ダイワ カルディア SW 8000-H (22年モデル)
軽快な巻き心地と十分なパワーを兼ね備え、ショアからオフショアまで幅広く活躍します。防水性能も高く、塩ガミしにくい設計でメンテナンス性も良好です。

ダイワ エリミネーター 8000
求めやすい価格帯ながら、必要十分なパワーとドラグ性能を持つモデル。タフな場面での使用を想定しており、ハードなジギングや泳がせにも対応できます。

ダイワ BG MQ 8000-H
モノコックボディ(MQ)の採用でギアの大型化に成功し、巻き取り時のパワーアップを実現。ハイギア設計で回収が早く、テンポの良い誘いが可能です。

ダイワ セルテート SW 8000-H (21年モデル)
モノコックボディと大型ドライブギアの採用で圧倒的な巻き取りパワーを誇るモデル。防水性能も高く、長く使えるタフさが魅力です。

ダイワ ソルティスト MQ 8000-H
堅牢なボディとスムーズなドラグを両立したモデル。船や磯での大型青物狙いにも対応できる設計ですが、現在は商品コード情報がありません。スペックを吟味し、お店や公式サイトで確認すると安心です。
ダイワ ソルティガ 8000-H (20年モデル)
ダイワの最上位クラスとして高い評価を得ているソルティガ。20年モデルは剛性をさらに強化し、大型青物やマグロの走りにも負けないドラグ性能を備えています。

ダイワ 25 ソルティガ 8000-H
25ソルティガではさらなる剛性アップとドラグ性能の向上が施され、超大型のキハダや10kgオーバーのヒラマサなどとも互角に渡り合えます。オフショアの大物狙いには心強い存在です。

使用時の注意点
ラインテンション管理とバックラッシュ防止
大口径スプールの8000番リールはライン放出が非常にスムーズです。そのぶん風の影響を受けやすく、適度なテンションをかけないとバックラッシュが起きやすい点に注意が必要です。PEラインは特に糸ふけを制御しにくいため、キャスト時はサミングやロッド操作を意識してラインの暴れを抑えましょう。
キャスト角度を変えて風を避けるのが有効です。PEラインを指で軽く押さえるサミングも丁寧に行ってください。
ドラグ設定とファイト中の微調整
大型青物を狙う場合はドラグの締めすぎに気をつけましょう。根周りや急な突っ込みがある場面こそ、ドラグを少しずつ締め足しながら魚の動きに合わせるのがコツです。最初にフルロック近くまで締めてしまうと、ラインブレイクや針ハズレのリスクが高まるので注意してください。
事前にドラグ力を測っておくと安心です。少しずつ動かして変化を覚えると、落ち着いて微調整しやすくなります。
メンテナンスと塩分除去の徹底
海水が付着した状態を放置すると、内部パーツの腐食が進行し巻き心地が急激に悪化します。釣行後は速やかに軽く真水で洗い、柔らかい布で拭き取るのがおすすめです。塩分が残りやすいドラグ周りやラインローラー部分なども定期的に注油し、長く快適に使い続けましょう。
使用後の洗浄と乾燥、そして早めのオイル注入がベストです。保管時も湿度の低い場所で管理してください。
まとめ
- ラインキャパを意識してリールを選ぶ
- ドラグ性能は大物狙いに必須
- ギア比の違いを使い分ける
- 防水性の高いモデルで長寿命化
- 自重バランスに注意し疲労を軽減
- バックラッシュ予防にサミングを意識
- ドラグ調整はファイト中も怠らない
- 塩分除去と定期ケアで性能維持
ダイワの8000番リールはショアやオフショアの幅広い釣りで、大型魚とのパワフルなやり取りを楽しめます。自分の釣りスタイルやターゲット、ロッドとのバランスを考慮しつつ、ぜひ最適なモデルを選んで充実した釣果を目指してください。