カワハギ釣りでギャング針を使えば、複数本の針による追い喰いが期待できるうえ、エサ取り名人と呼ばれるカワハギを効率よく攻略できます。エサの付け方や誘い方次第で釣果を大きく伸ばせるため、ギャング針の利点と使い方のコツを押さえて、より多くのカワハギを手にしましょう。
カワハギ釣りギャング針の使い方
複数本針を活かした“追い喰い”狙い
- 複数ヒットを重視
- 追い喰いの好機逃さない
- エサを長時間アピール
ギャング針は複数のフックが付いているため、カワハギの連続したバイトを逃しにくいのが特徴です。エサに一度反応した個体が、さらに追い喰いをすることも少なくありません。絡みづらい仕掛けを意識しておくと、複数ヒットによる効率的な釣果アップが見込めます。
追い喰いを感じたら、もうワンテンポ待ってから合わせると掛かりが良くなります。慌てずゆっくりと合わせるのがポイントです。
アサリやワームを小さめに付けて掛かりを良くする
小さめにカットしたアサリやワームをフックに掛けると、カワハギが一口で食べやすく、合わせたときにしっかり引っ掛かりやすいのが利点です。特に小型個体が多いときはエサを小さくするだけで掛かりが大きく向上するため、状況に合わせてエサのサイズを工夫しましょう。
あまりにも小さすぎるとアピール力が落ちます。少しずつサイズを調整して、掛かりやすさと目立ちやすさのバランスを探るのが大切です。
掛かった後のバレを防ぐためにゆっくり聞き合わせ
- 急な引き込みを避ける
- テンションを一定に保つ
- 竿先で小刻みに聞く
ギャング針は掛かりがいい一方で、無理に引っ張り上げると外れるリスクがあります。カワハギが掛かったら慌てずにテンションを一定に保ち、サオ先を小刻みに動かしながら引き寄せるのがコツです。バレを減らすためには、聞き合わせの速度と力加減が大切になります。
フックの返しがしっかり掛かるように少し時間を置くと有効です。合わせが早いと外れやすいので気をつけましょう。
軽く動かす誘いでフックを動かし、食わせを誘発
ギャング針を生かすには、ロッドアクションでフックを小刻みに動かしてカワハギを誘う方法も有効です。過度にシャクリ上げるのではなく、ふわっと持ち上げるようにしてエサを泳がせるイメージが大切です。これにより興味を示した個体が迷わず食いついてきます。
同じポイントを攻め続けると見切られる場合もあります。場所を小移動したり誘いパターンを変えると反応が続きやすいです。
サビキ的な要素で広範囲のカワハギを寄せる
カゴを使って寄せエサを撒き、サビキ釣りのように魚を寄せるアプローチもギャング針との相性が良好です。エサに群がるカワハギが多いほど、複数フックを搭載したギャング針を生かしやすくなります。周辺に散らばった個体を広範囲から集められる点がメリットです。
ポイントや潮の流れにもよりますが、数分～10分程度で魚が寄ってくることが多いです。根気よく待ちながら仕掛けを動かしてみてください。
根周りや障害物付近を狙い撃つ
堤防や磯のキワにはエサを求めて潜むカワハギが多い傾向です。根周りに仕掛けを落とすときは、フックの向きやエサの付け方を確認しておきましょう。強引に回収しようとすると根掛かりを起こしやすいので、障害物を避けるように仕掛けを上げ下げするのがコツです。
まずはラインを緩めて仕掛けを揺すってみましょう。それでも外れないときは無理に引っ張らず、リーダーを犠牲にして回収するのが安全です。
おすすめのカワハギギャング針４選
TAKAMIYA(タカミヤ) はげ掛針 ステンカゴ付 SC-171
ポチップ仕掛けの上部にカゴがセットされており、サビキのように寄せエサを活用しながらカワハギを狙いやすいタイプです。ステンレス素材の針は錆びにくく、長く使いやすいのも魅力となっています。
アサリのほか、イソメなども一緒に使うと魚種に幅を持たせられます。狙いが絞れているならアサリだけでも十分です。
オーナー(OWNER) H-815 ハゲジャック ＬＬ 30815
ポチップ食わせ重視の設計で、根気よくアタリを取りたい方に向いています。枝が短めなため、仕掛け同士の絡みが起きにくく、深場でも扱いやすい特徴があります。サイズはLLで大型カワハギにも対応可能です。
小ぶりに切ったアサリをフックが隠れる程度に刺すと外れにくいです。少しはみ出す程度にするのも誘い効果が期待できます。
ナカジマ ハゲ掛 No.815 大
リーズナブルな価格帯ながら、複数本針の設計でしっかり掛けを狙えるタイプです。カワハギだけでなくウマヅラハギにも対応できる汎用性があり、堤防からの釣りを気軽に楽しみたい方におすすめです。
この仕掛けは絡みにくく、安価なので練習にも最適です。まずはここから始めて、慣れたら他の仕掛けも試してみましょう。
プロマリン(PRO MARINE) ハゲ掛け 大 ASS120-大
ポチップステンレス製の針と丈夫なハリスを採用しており、引きが強い個体でも安心してファイトできる仕上がりです。複数フックがコンパクトにまとまっていて扱いやすく、遠投にも向いている点が特徴です。
使用後は海水をしっかり洗い流し、乾いた布で水気を拭き取るのが大切です。塩分が残ると錆や劣化の原因になります。
使用時の注意点
根掛かりと仕掛けの絡みに注意
ギャング針はフック数が多い分、障害物付近を攻めるほど仕掛けの絡みリスクが高まります。根周りを中心に探る際は、タナをこまめに調整して根掛かりを回避する意識を持ちましょう。障害物付近で反応が薄いと感じたら、少しポイントをずらして、ロスを減らすのも手です。
状態がひどいと再利用は難しいです。軽度の絡みならほぐせば大丈夫ですが、ハリスが傷んでいたら交換をおすすめします。
フック先端の確認とまめな交換
カワハギの歯は硬いため、フック先端が傷んでしまうことがあります。刺さりが悪くなるとバラシが増えるので、針先をこまめにチェックし、なめらかに刺さるかを確認しましょう。万が一フックが曲がったり鈍ったりした場合は、思い切って交換するのがベストです。
釣行のたびに先端を確認し、不安があれば即交換が理想的です。魚が掛かるたびに、刺さりや曲がり具合をチェックすると安心です。
ドラグ調整とファイトの仕方
複数本針のギャング仕掛けは、カワハギが掛かった状態でさらに追い喰いが期待できる反面、無理をするとすべて外れてしまうこともあります。ドラグはやや緩めに設定しておき、ヒット後はサオを立てすぎずに一定のテンションを保ちながらゆっくり巻き上げるとバレが少なくなるでしょう。
引きが強いときはドラグを活用しながら無理せずやり取りしてください。焦ると糸切れやフックアウトの原因になります。
まとめ
| ・複数本針で追い喰いを狙える |
| ・エサは小さめにカットする |
| ・聞き合わせはゆっくりと行う |
| ・サビキ的に寄せエサも有効 |
| ・根周りでの根掛かりに要注意 |
| ・フック先端は常にチェック |
| ・ドラグはやや緩めに設定 |
| ・無理せず仕掛けを回収する |
カワハギ釣りのギャング針は、多点掛けを狙えるため初心者からベテランまで注目度が高い仕掛けです。正しい使い方と定期的なメンテナンスを意識して、安全かつ効率的にカワハギをキャッチしていきましょう。
