釣りサングラスを選ぶ際に悩みがちなのがレンズカラーです。カラーの違いによって視界の明るさやコントラストが変わり、釣果にも影響します。本記事では、天候や水質などの条件に合わせた選び方をわかりやすく解説し、より快適な釣りをサポートするカラー選択のポイントを紹介します。
釣りサングラスの色の選び方

釣り場の光量・天候に合わせる

- 天候によって色の濃さを選ぶ
- 日差しの強さに合わせて調整する
- 曇天や夕方は明るいカラーを活用
天候や時間帯によって光量は大きく変化します。晴天の昼間には可視光線透過率の低い濃いカラーが眩しさを抑えますが、曇りや夕方には少し明るめのレンズカラーが便利です。釣りを快適に行うためには、季節や天候に合わせてレンズの濃度や色味を検討することが大切です。
雨天でもブラウン系はコントラスト効果が高く、魚影や障害物を見極めやすくなります。光量が少ないと感じたら、より明るめの透過率を選ぶのもおすすめです。
水質・水色との相性

水質が濁っていたり、川や海が透き通っている場合など、水色によって視界の状況は異なります。濁りが強い場所では対象物をくっきり浮かび上がらせるカラー、透明度が高い水域では自然な色味で見えるカラーを選ぶことで、魚影を探しやすくなるでしょう。
濁りの強い湖なら視認性を上げるブラウン系やイエロー系が向いています。コントラストが高まり、障害物や魚影を捉えやすくなります。
コントラスト効果の違い

- グレーは自然な色味
- ブラウンはコントラスト上昇
- イエロー系は薄暗い環境で明るさUP
レンズカラーによるコントラスト効果の違いは、釣りの成果にも影響します。グレーは色調変化が少ないためオールマイティーに活用できますが、ブラウンは輪郭をくっきりさせる働きがあります。イエローやグリーン系は光量の少ない時間帯に視界を明るく補正してくれるので、朝夕や曇天・雨天に有効です。
濃いグレーは眩しさを抑えますが、コントラスト効果はあまり期待できません。もし対象物をはっきり見たいなら、ブラウンなどを検討しましょう。
偏光度と可視光線透過率(VLT)のバランス

偏光レンズは反射光を抑えられる「偏光度」が高いほど視界がクリアになりますが、同時に可視光線透過率が低いと暗く感じることもあります。釣りのシーンで長時間かけるなら、乱反射を抑えつつ必要な光も確保するバランスが大切です。たとえば偏光度99%以上で可視光線透過率20~40%程度を選ぶと、快適に使いやすいでしょう。
夜釣りでは暗いため、透過率の高いレンズをおすすめします。偏光機能は常夜灯や反射光を抑えますが、視界の明るさにも配慮しましょう。
UVカット性能との兼ね合い
日中の屋外で活動する釣りでは、強い紫外線から目を保護することが欠かせません。多くの偏光サングラスはUVカット機能を備えているため、安心して使用できます。特に長時間日差しを浴びる可能性がある場合は、UV400など高い防護性能があるサングラスを選ぶとより安全です。
UV400はほぼすべての紫外線を防ぐ目安です。もし表記が見当たらない場合は、購入前にメーカーサイトやスタッフに確認すると良いでしょう。
複数カラーを使い分ける選択肢も考慮
釣りの状況は時期や天候によってめまぐるしく変化します。1色だけでも十分に効果を得られますが、複数カラーを使い分けるとより幅広い環境に対応できるでしょう。たとえば、濃いグレーと明るめのブラウンを用意しておくと、水面や光量の差が大きい環境でもスムーズに対応できます。
イエロー系は夕方や暗めのシーンで役立ちます。他にグレーなどを併用すれば、日中の強い日差しや曇天にも安心です。
【グレー系レンズ】おすすめの釣りサングラス5選
ダイワ TLO 028
TALEX製PPL75レンズを搭載し、高い偏光性能を誇ります。

オークリー ホルブルック
クラシックなデザインで、釣り以外のシーンでも活躍します。

スワンズ AMZ-ER4-0065 CBR er-4
耐衝撃性に優れ、紫外線を99.9%以上カットします。

ZEQUE(ゼクー) Juno(ジュノ)
ボストン型フレームで、タウンユースにも適したデザインです。

サイトマスター ディグニティTi マッドシルバーPRO
高品質なレンズとチタンフレームを採用しています。

【ブラウン系レンズ】おすすめの釣りサングラス5選
ZEQUE(ゼクー) STELTH ステルスブラウン
広い視界とフィット感を提供し、長時間の使用でも快適です。

ダイワ TLX 027
軽量で弾力性のあるフレームとTALEX製レンズを採用しています。

スワンズ エアレス リーフフィット Airless Leaf fitブラウン
軽量でフィット感が良く、スポーツシーンにも適しています。

シマノ 撥水ハーフフィッシンググラスPC(HG-066N)ブラウン
撥水加工が施され、悪天候時でも視界を確保します。

ELECTRIC(エレクトリック) Stacker
スタイリッシュなデザインと高い機能性を兼ね備えています。

【グリーン系レンズ】おすすめの釣りサングラス5選
サイトマスター マニフィコ ブラックグリーン
高精度なレンズと洗練されたデザインが特徴です。

がまかつ 偏光サングラス(GM1781)
釣り専用設計で、長時間の使用でも快適な掛け心地です。

偏光グラス グリーン
高い偏光性能と耐久性を備えています。

シマノ フローティングフィッシンググラス FLグリーン
水に浮く設計で、万が一の落水時にも安心です。

ZEQUE(ゼクー) DECK(デック)グリーン
アルミ合金とリアルカーボンを使用した高級感あるフレームです。

【ブラック系レンズ】おすすめの釣りサングラス5選
オークリー スプリットショット(OO9416)
フィッシング専用設計で、視界の広さと快適性を追求したモデルです。HDOレンズテクノロジーにより、裸眼に近い高解像度と最小限の歪みを実現しています。

ダイワ TLX 027
軽量で弾力性のあるフレームとTALEX製レンズを採用し、長時間の使用でも快適な掛け心地を提供します。柔らかい可動ノーズパッドを搭載し、個々の鼻の形に合わせて調整

ZEQUE(ゼクー) STELTH ステルス
流線型のデザインが特徴で、フェイスラインに沿うフォルムを採用。広い視界と遮光性を確保し、βチタン製スプリングヒンジがしなやかな掛け心地を実現しています。

スワンズ er-4 偏光レンズモデルブラック
スポーツ用モデルと同じフレーム素材を使用し、軽さとフィット感を実現。偏光フォクシーブラウンレンズが、自然な色調を保ちながら眩しさを軽減します。

ダイワ TLX 014
TALEX製のトゥルービュースポーツレンズを採用し、自然な色合いとコントラストのバランスが良好。軽量でフィット感の高いフレームデザインが特徴です

【使用時の注意点】

ケアやメンテナンスに気を配る
釣り用サングラスは海水や泥などの汚れが付きやすいので、こまめな水洗いやメガネ拭きが欠かせません。塩分や砂が残るとレンズコーティングの劣化につながるため、使用後は洗い流してから柔らかい布で拭き取りましょう。定期的にケースに保管すれば、傷や衝撃も防ぎやすくなります。
中性洗剤を少し使う程度なら問題ありません。流水でやさしく洗い、拭く際は柔らかい布で水分を丁寧に取ってください。
フレーム調整に配慮する
掛け心地が悪いとストレスを感じやすく、レンズの位置もずれてしまいます。メガネ店などで定期的にフィッティングを行えば、フレームが歪んだり緩んだりするのを防ぐことが可能です。釣りの最中にずれ落ちると危険なので、鼻パッドやテンプル部分の調整は怠らないようにしましょう。
多くのフレームで鼻パッド交換は可能です。専門店に相談し、サイズや素材に合ったパッドを取り付けると快適度が上がります。
天候やシチュエーションを想定する
天気が突然変わることもあるので、サングラスは予備も含めて複数カラーを用意すると安心です。晴れから曇りに切り替わったときや、水質が変化した場合でも、レンズを変えて適応しやすくなります。特に長期の遠征や初めての釣り場であれば、汎用性のあるカラーを複数セットで持っておきましょう。
まずはグレーやブラウンなど定番色を選ぶと失敗しにくいです。見え方の好み次第で複数色を検討すると快適性が増します。
記事のまとめ
- 色選びは光量と天候が鍵
- 水質や水色でカラーを調整
- コントラスト効果が釣果に影響
- 偏光度と透過率のバランスが重要
- UVカット機能も必須
- 複数色を使い分けると便利
- こまめな洗浄でレンズを保護
- フレーム調整で快適度UP
釣りサングラスのカラーは、光の状態や水の透明度によって最適解が変わります。1本で万能を狙うか、複数本を使い分けるか、目的に合わせて選んでみてください。状況に適したカラーで快適な釣りを楽しみましょう。