釣りで長時間座るとお尻の痛みや水濡れに悩まされることがあります。そんな時に役立つのが防水クッションです。この記事では、素材・滑り止めなど選ぶポイントとおすすめ製品、さらに使用上の注意点を簡潔にまとめました。快適な釣行を目指す方はぜひ参考にしてください。
釣りに使える防水クッションの選び方

防水素材の品質と縫い目の処理

・縫製の丁寧さ
・素材の防水等級
・コーティング層の強度
防水クッションを選ぶ際は、防水素材そのものの品質に加え、縫い目部分がしっかり処理されているかを確認することが大切です。特に船や堤防など水濡れしやすい場所での使用では、表面コーティングが剥がれないか、縫い合わせ部分から染み込まないかに注目しましょう。長く使うには破れにくい布地やEVA素材などが好まれます。
濡れた場所に置いても水が染みにくく、お尻や衣類の濡れを防げます。座り続けてもクッション内部が痛みにくいので長持ちするメリットがあります。
クッション内部の素材と厚み
内部素材によって座り心地は大きく変わります。EVAやゲルなど衝撃吸収性と耐久性の高いものを選ぶと、長時間の釣行でも痛みを軽減できます。目安としては3cm~5cm以上の厚みがあれば安定しやすく、お尻への負担が減りやすいです。
分厚ければお尻への負担は減りますが、持ち運びづらさも出てきます。厚みと携行性のバランスをとると快適です。
滑り止め加工の有無
・裏面のゴムラバー
・吸盤付き設計
・フタとの固定方法
クーラーボックスや船べりに置くとき、クッションがずれてしまうと座り心地も不安定になります。裏面にラバーや滑り止め吸盤があれば、少々の動きや風にも耐えやすく、安全性と安定感が高まります。特に船釣りでは揺れや振動があるため、固定しやすいタイプを選ぶのがおすすめです。
フラットだと滑りやすい場合があります。吸盤やゴムなど、多少の滑り止め要素があるものを選ぶと安心です。
携行性と収納のしやすさ
船釣りや堤防釣りでは、クーラーやロッド、その他装備で荷物がかさばりがちです。クッションが大きすぎると持ち運びが負担になりますが、薄めのEVA素材や折りたたみ式なら収納もスムーズ。幅30~40cm程度で折りたためるモデルだと、車やバッグのスペースを圧迫しにくく手軽に扱えます。
折りたたみ型は省スペースで保管できますが、好みもあります。クーラーの上に常設するなら折りたたみでなくても構いません。
耐寒・耐熱性能の確認
季節を問わず使えるクッションなら、寒冷地や夏の直射日光にも耐えやすい材質を選びましょう。例えばEVA素材は極端な温度変化にも対応しやすく、水や塩分にも強い特徴があります。真冬の船釣りや真夏の炎天下でも硬化や劣化が起きにくいので、1年中使いたい方にはおすすめです。
長時間直射日光に当てるのは推奨されません。釣り後は陰干しして保管すると、劣化の進行を遅らせられます。
価格と修理対応を考慮
安価なものでも釣りには十分使えますが、寿命やアフターサービスを重視するならメーカー品を検討すると良いでしょう。修理対応がある商品なら万が一破損してもパーツ交換でき、長く使えます。価格だけでなくサポート体制にも注目することで、より快適に使い続けられます。
予算によりますが、耐久性や修理対応が期待できるメーカー品は結果的に長持ちしやすいです。コスパ重視もありですが、買い替えを想定しましょう。
【最強】釣りに使える防水クッション12選
BMO JAPAN 3WAYクッション

ドカットやクーラーのフタにワンタッチ装着できる40 mm厚EVA製で、座布団としても使える丸洗い対応の多機能モデル。
ダイワ 防水クッション(B) S/M

24.5 × 40 × 4 cmサイズで船べりの冷えを遮り、オレンジなど明るいカラーと完全防水表皮で寒期のボート釣りを快適にする一枚。
メイホウ プレミアムシートクッションBM

バケットマウスのフタにベルクロ固定、装着したまま開閉できるPVC表皮と30 mm厚スポンジで長時間座っても疲れにくい。
BEE BOAT 快適クッション38

ボート用ソフト素材を採用し、水濡れに強くドカットやタックルボックスに脱着できる“気持ちイイ”座り心地の防水クッション。
リングスター ドカット D-5000用滑り止めクッション

工具箱サイズに合わせた形状でズレにくい表面と簡単固定、タックルボックスを即席チェアに変える防水座布団。
シマノ 防水クッション ZB-051G

裏面吸盤でクーラーのフタに密着し、発泡EVAスポンジがヘタりを防止。完全防水仕様でSS~Mまで選べる定番モデル。
PROMARINE EVA防水クッションDX MHG006

厚手EVAと吸盤でドカットに固定でき、海水を弾く表皮で丸洗い可能。オフショアでも滑りにくいDX仕様。
ダイワ WPクッション(A)
TB5000/7000にジャストフィットする26 × 38 × 5 cmクッション。滑り止めラバーと完全防水EVAで丸洗いできる船釣り向け。
タカ産業 クーラークッション 特-1

40 × 30 × 5 cmの厚みでお尻が痛くなりにくく、防水表皮とヒモ固定でクーラーボックスを安定した座席に変える便利アイテム。
PROX EM超段差クッション PX813

エナメル調防水表面と段差形状であぐら姿勢をサポート。へら・ワカサギ・イカダ釣りに適した快適座り心地。
HYS FIVE TWO ボックスクッション

ドカットやバケットマウス対応の滑り止め付きクッションで、防水素材と手軽な装着方法が人気のコスパモデル。
タカ産業 ドカットマット T-163
バケットマウス用にカットされた防水マットで、半日座っても十分なクッション性。荷物を減らせる軽量設計。
使用時の注意点

クッションの下に砂や石などがないか確認
釣り場では足場が砂やコンクリートになっていることが多く、クッションを置く前に異物がないか必ずチェックしてください。小石や貝殻などが挟まると、クッションが傷んで穴が開いたり防水性が低下したりする恐れがあります。事前に表面をさっと拭き取るだけでも、大きなトラブルを防ぎやすくなります。
硬い石や砂利があると生地が傷む可能性があります。できるだけ平らな場所を選んでからクッションを敷くと安心です。
汚れや塩分を付着させたまま放置しない
海釣りで塩分が付着すると、生地が劣化しやすくなり防水性が損なわれることがあります。特にクッション内部に塩が染みこむと、乾燥までに時間がかかりカビの原因にもなりかねません。使用後は速やかに淡水で洗い流し、陰で干すなどのお手入れを行うと長持ちします。
釣行の度に水やぬるま湯で汚れを軽く流し、自然乾燥させるだけで十分です。時間のあるときには中性洗剤を使ってもOKです。
定期的に空気漏れや傷のチェックを
クッションによっては空気を含む構造のものもあり、穴やほつれがあると使い心地が悪くなります。船や堤防の上で長時間座る場合ほどダメージを受けやすいので、釣りの前後に生地の状態を確認しましょう。少しでも傷が見つかれば早めに補修すると、水漏れや内部への劣化を防ぎやすくなります。
メーカーの補修パーツを取り寄せるか、防水テープなどで応急処置してください。早期対処すれば大きな破損を回避できます。
記事のまとめ
- 防水性重視の素材選びが重要
- クッションの厚みや内部構造に注目
- 滑り止め加工で安定感アップ
- 折りたたみ機能があれば携行性◎
- 耐寒・耐熱性能で一年中使いやすい
- 修理対応を考えメーカー品も視野に
- 座る前に異物や汚れを排除する
- 塩分除去で長寿命化を図る
防水クッションは船釣りや堤防での長時間の座り作業を支えてくれる必須アイテムです。選び方を間違えなければ、常に快適かつお尻を痛めずに釣りを楽しめます。ぜひポイントを押さえてぴったりのクッションを選んでみてください。