ハゼ釣りは、小さなアタリを捉える繊細なやり取りが魅力です。特に延べ竿を使うと手元にダイレクトに振動が伝わり、ひと味違う釣趣を得られます。ここでは、ハゼ釣り延べ竿の選び方やおすすめモデル、使用時の注意点をご紹介します。
ハゼ釣り延べ竿の選び方

最適な長さと調子とは

・2~4m程度が扱いやすい
・先調子はアワセが決まりやすい
・7:3調子が初心者向き
延べ竿を選ぶ際には、長さと調子のバランスが大切です。特に河口や運河などでは2~4m程度が扱いやすく、先調子(7:3前後)のモデルはハゼの小さなアタリを捉えやすい点で人気があります。
柔らかすぎる竿は風の影響を受けやすく、硬すぎる竿はアワセ時に弾きやすいので、まずはミディアム硬調がおすすめです。
7:3程度の調子なら小さなアタリを感知しやすく、扱いやすいです。最初は短めから始めて慣れたら長めに挑戦しましょう。
持ち運びと収納ポイント
延べ竿は振り出しタイプが主流なので、仕舞寸法が短いモデルも数多く販売されています。特に50~70cmほどに収まる竿だと、電車や徒歩での釣行もしやすくなります。自転車移動なら40cm台の仕舞寸法があるとバッグにすっぽり入れられ、負担が軽減されるでしょう。
移動距離が長い場合はやや不便です。車移動なら問題ありませんが、公共交通機関を使うなら短めがベターです。
グリップの握りやすさ
・EVA素材は滑りにくい
・細身のグリップが操作しやすい
・長時間握っても疲れにくい
長時間ハゼ釣りを続ける場合、グリップの握りやすさが重要です。EVA製のグリップは滑りにくく、手が濡れていても安心。細身の形状だと手小さい人でも保持しやすく、操作性を高められます。長い竿ほどグリップの太さや形状が違うので、店頭で握ってみて判断するとよいでしょう。
片手でしっかりホールドでき、手首に負担がかからない程度の太さを選ぶと疲れにくいです。
カーボン含有率のメリット
カーボン含有率が高い延べ竿は軽量かつ高感度ですが、柔らかく折れやすい面もあります。ハゼ程度の引きなら極端に強い強度は不要ですが、ある程度の剛性があれば深場で良型が掛かった時も安心です。価格と性能のバランスを見極め、予算に合ったモデルを探してみましょう。
正しく扱えば問題ありません。根掛かり時に無理に煽らず、糸を持って引っ張るなど工夫すれば折れにくいです。
リリアンや穂先の仕様
リリアンとは穂先に取り付けられた糸の末端部分のことで、延べ竿の穂先との接合点です。糸絡みを防止するため回転式になっている場合もあります。目立つ色のリリアンが付いているとアタリを見やすく、初心者が使う際にも利点が多いでしょう。
小さなアタリが目視で確認しやすいです。アワセのタイミングを逃さずに釣りができます。
価格と耐久性
延べ竿の価格帯は安いもので数千円から、高いものでは数万円まで幅広いです。軽さや感度、耐久性などを考慮すると5,000~10,000円程度の中価格帯でも十分に活躍します。使い込んでから物足りなくなったら、上位モデルへ買い替えるステップアップ方式もおすすめです。
適正な負荷で使えば問題ありません。ある程度の品質を持つメーカー品を選ぶと安心です。
おすすめのハゼ釣り延べ竿8選

オルルド釣具「ノベルトA」

3色8サイズのバリエーションがあり、仕舞寸法が最大35cmとコンパクトな多段式延べ竿です。収納袋付きで持ち運びに便利で、リーズナブルな価格も魅力です。
OGK「小魚名人 小魚万能竿」

視認性の良いホワイト穂先を採用し、ウキ釣りやミャク釣りに対応する延べ竿です。仕舞寸法37.5cmとコンパクトで、タナゴやコブナなどの小魚釣りにも適しています。
ダイワ「リバティクラブ 万能小継」

先調子で多彩なターゲットを手軽に狙える汎用性の高い延べ竿です。初心者にも扱いやすい7:3先調子で、食い込みの良いソリッド穂先を採用しています。
RGM「SPEC.1/210」

メタルシェルをまとったシンプルなデザインの振り出し式延べ竿です。4サイズの全長設定で、淡水から海水まで様々なフィールドに対応します。
プロマリン「PG 清風 360」

持ちやすいEVAグリップが装着された延べ竿で、小継仕様によりコンパクトに収納可能です。リーズナブルな価格で、釣り初心者の方にもおすすめです。
ダイワ「波路 硬調50」

軽量なカーボン製の万能延べ竿で、5mの長さがあり、サビキ釣りやメバル釣りなどの海釣りに最適です。尻手リングが付いており、落下防止の尻手ロープを装着できます。
シマノ「ボーダレス BB GL V450T」

大型のターゲットに対応できる強靭な延べ竿で、節の継ぎ目には補強が施されており、破損のリスクを軽減します。小型の回転式リリアンが採用されているため、糸絡みなどのトラブルも少ないです。
TOTO CLUB「コンパクトロッド 240」
初心者でも扱いやすい、軽量で持ち運びがしやすいコンパクトな延べ竿です。ちょい投げやハゼ釣りに適しており、手軽に釣りを楽しむことができます。
使用時の注意点

汚れや塩分を残さない
延べ竿は振り出し構造ゆえ、塩分や砂、汚れが残ったままだと固着トラブルの原因になります。釣行後は必ず水洗いし、柔らかい布で拭き取りましょう。さらに各節を取り外してしっかり乾燥させれば、サビやカビの予防にも繋がります。
塩分で節がくっついたり、においが出たりします。必ず解体して掃除すれば長持ちします。
根掛かり時の対処

延べ竿の穂先は非常に細いので、根掛かり時は無理に煽らずラインを手で持って外すのが基本です。竿先から引っ張ると簡単に折れてしまう可能性があります。太めのラインを使う場合でも、急に強い力をかけないように注意してください。
ある程度太くても良いですが、根掛かり時はやはり糸を手で持って切るようにすれば竿を折らずに済みます。
狭い場所での取り扱い
長い延べ竿を使うときは、周囲に人や障害物がないかを確認してから振り出しましょう。特に夜間や足場の悪い場所では、電線や木の枝に引っ掛かるリスクもあります。思わぬトラブルを避けるために、安全なスペースで竿を伸ばすよう心掛けてください。
危険なので避けましょう。周囲への配慮が最優先です。広い釣り場を選ぶほうが無難です。
まとめ
- 2~4m程度の長さで7:3調子が扱いやすい
- 仕舞寸法が短いモデルは電車や自転車移動に便利
- EVAグリップで長時間の釣りも快適
- カーボン含有率が高いと軽量高感度
- 回転式リリアンで糸絡みを軽減
- 価格は5,000~10,000円クラスから検討
- 使用後の清掃が延べ竿の寿命を伸ばす鍵
- 根掛かり時は竿で引っ張らず糸を手で持つ
延べ竿を使ったハゼ釣りは、直接的なアタリの面白さを味わえるのが大きな魅力です。リーズナブルなモデルも数多く揃っているため、まずは扱いやすい1本を選び、ハゼの小気味よい引きを堪能してみてください。