岸際を狙うヘチ釣りでは、ジグヘッドを活用することで多彩な魚を効率よく狙えます。ここでは、ヘチ釣りジグヘッドの選び方や操作法のポイントをわかりやすくまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
ヘチ釣りジグヘッドで釣果を出すコツ

ジグヘッドの重さ・サイズの選択

- 沈下速度の管理
- 底取りの安定性
- フックサイズの見極め
ジグヘッドは、軽いほどフォール時のアタリを捉えやすくなりますが、強い潮や水深がある場所では底取りが難しくなります。逆に重いジグヘッドを使うと安定感は増しますが、根掛かりのリスクも上がる点に注意が必要です。潮流や水深に合わせ、1gから3g程度を中心に調整することで、よりスムーズな誘いが可能となるでしょう。
潮位が変化したりアタリが途切れたりしたら試してみましょう。細かな調整が大きな釣果につながります。
ワームやエサ付きワームの使い分け

アピールを重視するなら動きのあるワーム、喰い渋り時はエサ付きワームが有効です。たとえば青イソメや甲殻類を模したワームなどを状況に応じて使い分けることで、幅広いシーンに対応できるでしょう。活性が高い昼間はワームで手早く探り、夜間や潮が動きにくい時間帯は匂いで誘うスタイルがおすすめです。
縦の誘いとステイを織り交ぜる

- フォール中のタナ観察
- ステイの間を確保
- 小幅リフトで誘う
落とし込みの縦の誘いは、仕掛けがナチュラルに沈みながら魚にアピールするメリットがあります。着底後に小さくリフトしたり、軽くロッドをあおったら数秒ステイを入れ、食わせの間を作ることが肝心です。タイミングよくステイを入れることで、活性の低い魚も思わず口を使い、バイトにつながるケースが増えます。
3~5秒が基本ですが、反応がない場合は少し長めにしてみるのも効果的です。
ラインテンションと糸ふけ管理
糸ふけが大きいとアタリを感じても合わせが遅れてしまうため、ラインは張りすぎず緩めすぎない絶妙な管理が求められます。風や潮流が強い日は、ラインが流されてふけやすいので、こまめにロッドを下げたり上げたりして微妙な糸ふけを調整するとアタリを捉えやすくなります。特に軽量ジグヘッド使用時は注意してください。
ロッドの角度を小刻みに変え、ラインを少しずつ送り込むと張りすぎを防ぎながら自然に沈められます。
根掛かり回避と狙いのピンポイント探索
岸際の障害物付近は魚の潜む絶好のポイントですが、同時に根掛かりのリスクが高い場所でもあります。こまめにポイントを移動し、テクトロ気味に足元を丁寧に探ってみるのが基本です。万一根掛かりした場合は、ラインを少し送り込んでから別の角度で引くなど、無理に引っ張らずに外す工夫を行いましょう。
軽量ジグヘッドやオフセットフック形状のものを使い、底に触れすぎないようロッド角度も調整してみましょう。
タックルバランスとリトリーブ感度の向上

ヘチ釣りでは、軽めのジグヘッドを使う一方で、強い引きにも耐えられるライン強度が必要です。PE0.4~0.6号にリーダー2号程度を組み合わせれば、感度を優先しつつ根ズレに備えられます。ロッドは先調子の6~7ftクラスを選べば、手元に響くバイト感度を高めながら、取り回しの良い操作が可能になるでしょう。
強めに引き込まれたときに滑り出すくらいが目安です。根に潜られる前に浮かせる操作が重要です。
おすすめヘチ釣りジグヘッド6選
ダイワ 月下美人 SWライトジグヘッド SS

オーナー(OWNER) JH-70 湾岸プロヘッド 3.0g

MARUSHINGYOGU(マルシン漁具)

OWNER(オーナー) ジグヘッド カルティバ ドリフトアックス 6g JH62

フジワラ ムゲンヘッドアシスト

Bucht ジグヘッド

使用時の注意点

タイミングと潮位を見極める
ヘチ釣りで安定した釣果を得るには、潮位やタイミングを把握することが大切です。干潮時は魚が深場へ移動しやすく、満潮前後には岸際まで寄ってくることが多いでしょう。朝夕のマヅメは活性が上がりやすく、特にジグヘッドを使った落とし込みとの相性が良好です。潮の動きが止まったタイミングはアタリが減る傾向があるため、潮の変わり目を狙うと効率的に釣果を伸ばせます。
完全な潮止まりは活性が下がりやすいです。潮が動き始める直前や直後のタイミングを重視しましょう。
防波堤周辺の変化をチェックする
突起やスリット、海藻が繁茂している箇所など、防波堤には細かな変化が多く存在します。そうした変化のあるスポットは魚が身を潜めている可能性が高いので、リフト&フォールやステイを駆使しながら丁寧に探ってみてください。根掛かりの多いポイントであれば、やや軽めのジグヘッドで底を意識しすぎないことがコツです。
少し早めにリフトを入れたり、ロッド角度を立てるなど細かな操作で底をこすらないよう調整しましょう。
フッキングからやり取りの流れ
ロッドが短くラインが短いヘチ釣りの場合、アタリはダイレクトに伝わりますが、その分合わせもシビアです。魚の重みを感じてから適度にフッキングを行い、根に潜られないよう手早く浮かせましょう。強引にやりすぎるとラインブレイクのリスクがあるため、ドラグを適度に設定したうえでネットを使って確実に取り込むことをおすすめします。
強すぎるとハリ外れやラインブレイクに繋がりやすいです。ロッドを立てつつ程よい力加減で合わせましょう。
記事のまとめ
- 軽量ジグヘッドでフォール中のアタリを捉える
- ワームとエサ付きワームを状況に合わせて選択
- フォールとステイを組み合わせて誘いの幅を広げる
- 糸ふけ管理でバイトを逃さないようにする
- 根掛かりの多い場所は移動しながら探る
- タックルバランスを整えて感度を最大限に活かす
- 潮回りとマヅメ時を意識して集中攻略する
- 障害物周辺を重点的に狙って大型を仕留める
ヘチ釣りジグヘッドでの攻略は、シンプルながらも奥深いスタイルです。状況に応じて仕掛けやアクションを変えながら挑戦してみると、より多くの魚と出会えるでしょう。