穴釣りでは、防波堤やテトラ周りに仕掛けを落とし込んで根魚を狙います。そんな釣法には扱いやすいスピニングリールが便利。コンパクトで頑丈なリールなら、大物を引き出す楽しみも味わえます。今回は、穴釣りに適したスピニングリールの選び方やおすすめ製品をご紹介します。
穴釣りに最適なスピニングリールの選び方
番手と糸巻き量のバランス
・番手は小型2000前後
・糸巻き量の過不足を防止
・全体の軽量化も重要
穴釣りでは足元の小さなポイントをピンポイントで攻めるため、遠投能力はさほど必要ありません。番手は2000番前後を目安にすると扱いやすく、必要な糸巻き量も確保しやすいです。コンパクトで軽量化されたリールを選べば、長時間の探り釣りでも疲れにくいでしょう。
多くの方が2000番前後を選んでいます。穴釣りには取り回しやすく、糸巻き量も充分確保できるからです。
ドラグ性能と初動の滑らかさ
根魚はフッキングと同時に障害物に潜りこもうとします。そんな時、ドラグの初動が硬いと、ラインブレイクのリスクが高まります。逆に初動が滑らかなら、魚の強い引きを受け流しやすいです。ドラグ力と同時に、微調整がしやすい機構かどうかも注目しましょう。
根に潜られない程度に締め気味が基本ですが、ラインや魚のサイズを考えつつ、こまめに調整するとトラブルを減らせます。
自重とロッドの組み合わせ
・軽量モデルで疲労軽減
・硬めのロッドに合う
・探りを素早く行える
穴釣りは、テトラの隙間をテンポ良く探っていく釣りです。リールが重いと操作時に疲れやすくなり、探りのスピードが落ちてしまうことも。特に硬めのロッドを使う場合は、なるべく自重が軽いリールを組み合わせると釣りやすいです。長時間シャクリ続けてもバランスが保ちやすく、快適に釣りを続けられます。
足場の悪い場所を攻めるので、短めで硬めのロッドが理想です。1.5m前後なら取り回しが良く、根魚をすぐに引き出せます。
剛性と耐久性の確保
穴釣りではリールが石やテトラに当たる場面がどうしても多くなります。剛性の弱いモデルだと、ぶつけた衝撃が軸ブレなどに繋がる場合があります。金属ボディや高剛性樹脂などのしっかりした素材ならば、耐久性を保ったまま快適に使用できるでしょう。
可能性はあります。強度に優れた素材や構造のリールを使うほど被害は軽減されるので、耐久性をチェックしておくと安心です。
防水・防塵機構や塩ガミ対策
穴釣りのフィールドは潮風や海水の飛沫を避けにくく、リール内部へ塩分が入りやすいです。防水シーリングや防塵処理がしっかりしているモデルなら、浸水を防ぎ内部パーツの錆びを抑えられます。使用後も流水で洗うなどメンテナンスを徹底すれば、リールの寿命を伸ばすことができるでしょう。
洗浄と乾燥を丁寧に行えばOKです。防水機能のあるリールでもメンテ不足で塩ガミが起こるので、使用後のケアは欠かさずに。
ラインローラーと糸絡み防止
ラインローラーがスムーズに回転しないと、糸ヨレや糸絡みが増えてしまいます。落とし込みが多い穴釣りでは、その度にライントラブルが発生するとストレスになるでしょう。高性能のローラーを搭載し、糸がらみを起こしにくい設計のリールを選べば、仕掛けの回収もスムーズに進みます。
PEラインは擦れに弱い反面、ナイロンより巻き癖は少なめです。ラインローラー次第で大幅に改善されるので、ローラー機能は重視してください。
【初心者向け】穴釣りに最適なスピニングリール８選
ダダイワ(DAIWA) スピニングリール (糸付き) 16 ジョイナス
ポチップシマノ(SHIMANO) スピニングリール 21 ネクサーブ
ポチップダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レガリス LT
ポチップシマノ(SHIMANO) リール 19 FX
ポチップアブガルシア (Abu Garcia) CardinalIII S
ポチップシマノ(SHIMANO) スピニングリール 23 セドナ
ポチップシマノ(SHIMANO) スピニングリール 22 サハラ
ポチップダイワ(DAIWA) スピニングリール 24レブロス
【中級者向け】穴釣りに最適なスピニングリール８選
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 25アルテグラ
ポチップダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レグザ(LEXA)
ポチップAbu Garcia (アブガルシア) ROXANI ロキサーニ
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 25CALDIA(カルディア)
ポチップシマノ(SHIMANO) スピニングリール 23 ストラディック
ポチップダイワ(DAIWA) スピニングリール 21 フリームスLT
ポチップアブガルシア (Abu Garcia) REVO ALX THETA (レボ ALX シータ)
ポチップシマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ヴァンフォード
ポチップ【使用時の注意点】
根掛かり時の無理な巻き上げに注意
テトラや岩場で根掛かりした際、リールで強引に引き上げようとすると内部ギアに高負荷がかかり、故障や軸ブレの原因になりやすいです。外れない場合はロッドを上下させるなど工夫し、ダメならラインを切って仕掛けを諦める判断も必要。無理をせず安全を最優先しましょう。
ラインを太くして根掛かりしにくいタックルにするか、予備の仕掛けを多めに用意しておくのがおすすめです。
定期的な洗浄と乾燥
穴釣りは海面に近い場所で行うことが多いため、リールに海水や砂が付きやすくなります。塩分が残ると塩ガミを招き、動作に悪影響を及ぼす可能性も。釣行後は真水で丁寧に洗い流し、布で水分を拭き取った後にしっかりと乾燥させましょう。これだけでリールの寿命をぐっと延ばせます。
強い水圧は避けるとよいです。ジャバジャバと浸透させるイメージで洗い、最後にしっかりと水気を拭き取りましょう。
ドラグ設定と合わせの力加減
根魚がかかったとき、強引に巻き上げるにはドラグの締め具合が肝心です。締めすぎるとラインブレイクしやすく、緩すぎると簡単に障害物へ潜られてしまいます。また、合わせのタイミングが早すぎたり力が強すぎるとフックアウトしがちです。ほど良い締め具合とスムーズな合わせを心がけましょう。
一旦ドラグを緩めて様子を見ながらやり取りを続け、落ち着いたところでまた締め直すと、根ずれを回避しやすいです。
記事のまとめ
- リール番手は2000前後が好バランス
- 初動のドラグ性能に注目
- 軽量ボディで操作性アップ
- 剛性が高い素材を選ぶ
- 防水機構で塩分対策
- ラインローラーでヨレを軽減
- 根掛かり時の無理は禁物
- 清潔に保ち長く使う
穴釣りは足元直下を攻める分、リールにかかる負担も大きくなりがち。適正番手やドラグ性能、そしてメンテナンスまで意識すれば、狙った根魚を確実に引き上げられます。最適なスピニングリールを見つけて、ぜひ穴釣りを快適に楽しんでください。
