三重県鳥羽市に位置する神島は、伊勢湾口に浮かぶ周囲約4kmの小さな離島で、堤防釣りの名所として知られています。
初めて神島を訪れる方に向けて、釣行や釣りポイント、定期船や施設情報を詳しくご紹介します。
神島へのアクセス方法
神島へのアクセスは定期船を利用するのが一般的です。便利な2つの航路を紹介します。
定期船を利用(伊良湖・鳥羽)
神島への渡航は以下の2パターンです。
乗船料金とスケジュール
神島観光汽船
鳥羽市営定期船
欠航になる条件
神島への定期船は、天候や海象条件により欠航となる場合があります。以下に、主な運航中止基準をまとめました。
神島観光汽船
- 風速: 15m/s以上
- 波高: 2.0m以上
- 視程(視界の距離): 500m以下
鳥羽市営定期船
- 風速: 16m/s以上
- 波高: 1.5m以上
- 視程(視界の距離): 400m以下
運航状況は、各社の公式ウェブサイトや問い合わせ先で随時確認することをおすすめします。
神島の堤防ポイント
神島で釣りを楽しむには、指定されたエリアでのルール遵守が重要です。主なポイントをご紹介します。
北堤防
フェリー乗り場の向かいに位置し、足場が良好で初心者にもおすすめのポイントです。テトラポイントでは青物やヒラメ、アオリイカの釣果が期待できます。
※足場には注意が必要です。
南堤防
南堤防に比べて規模は小さいものの、先端部は南堤防の先端部に近く、良好な釣果が期待できます。ただし、収容人数が限られるため、混雑時には注意が必要です。
釣り禁止エリア
神島では、漁港堤防以外の陸地からの釣りは基本的に禁止されています。現地のルールを遵守し、指定されたエリアで釣りを楽しみましょう。
施設情報
神島の船着き場には待合所があり、トイレや自動販売機が設置されています。ただし、夜間は施錠されるため、夜釣りを予定している場合は事前に準備を整えておくことが重要です。
また、食料品の購入ができないため、必要な物資は事前に持参することをおすすめします。
神島で釣れる魚種とおすすめの釣り
神島では季節ごとに多彩な魚種を狙えます。釣法やおすすめのターゲットを詳しく解説します。
季節ごとのターゲット
- 春から夏: アジ、サバ、メジナ、イシダイ、クロダイ
- 秋から冬: アイナメ、カサゴ、カレイ、メバル・青物
- 通年: アオリイカ・ヒラメ・マゴチ
神島では多様な魚種が狙えるため、季節に応じた仕掛けとエサの選択が重要です。
穴釣り(ヘチ釣り)
神島のテトラポット周辺では、ブラクリ仕掛けを用いた穴釣りが効果的です。特に4号のブラクリが適しており、エサにはイソメやオキアミが一般的です。
この方法でカサゴやアイナメなど根魚が狙えます。
サビキ釣り(トリックサビキ・投げサビキ)
漁港内は足元で水深があるためサビキ釣りが可能です。
状況により投げサビキが有効な場合があるためサビキ用のウキがあると便利です。コマセも多い方が有利です。シロメを使ったトリックサビキも有効です。
泳がせ釣り
漁港内で泳がせ用の鯵などを釣ることができますが渡航前にウグイなどを持ち込むこともお勧めします。また大物を釣り上げるためにはランディングネットが必要です。
ルアー釣り・エギング
テトラの沖側ポイントではルアーでエギングや青物を狙うことが可能。
テトラは大型のため専用スパイク、ライフジャケットを必要です。
宿泊施設と滞在情報
宿泊施設
神島には宿泊施設が限られており、事前の予約が必要です。素泊まりが可能な宿もありますが、食事の提供がない場合もあるため、必要に応じて食料を持参してください。
屋外泊
定期船の本数が限られるためテントなどを活用した野外泊をする釣り人もいます。
その他の注意点
- 夜間の照明: 島内は夜間の照明が少なく、移動時にはヘッドライト・懐中電灯が必要です。
- 虫対策: 夏季は虫が多いため、虫除け対策を講じてください。
- 安全装備: 堤防やテトラポットでの釣りは危険を伴うことがあるため、スパイクシューズ・ライフジャケットの着用をおすすめします。
記事のまとめ
- 神島は堤防釣りの名所であり、初めての人でも楽しめるポイントが多数。
- アクセス方法は伊良湖港または鳥羽港からの定期船利用が便利。
- 北堤防・南堤防は釣り可能エリアであり、それ以外の陸地からの釣りは禁止。
- 春夏にはアジやサバ、秋冬にはアイナメやカサゴなど、季節ごとに多彩な魚種を狙える。
- 設備はトイレや自動販売機があるが、食料や釣具の持参が必須。
- 安全装備(スパイクシューズ・ライフジャケット)の着用が推奨される。