海上釣り堀でのナイロンラインは、魚種やサイズに合わせた号数選びが重要です。太すぎると糸グセのリスク、細すぎると切れるリスクが高まります。青物を狙うなら6号以上、真鯛やシマアジには4〜5号を目安に、快適なやり取りを実現しましょう。
海上釣り堀ナイロンラインの選び方

号数(ポンド数)の選定

- 太さと強度
- 細さと扱いやすさ
- 狙う魚種との適合
海上釣り堀では、ナイロンラインの4~6号がよく使われます。太すぎると糸グセが目立ち、細すぎると切られるリスクが高まるため、魚のサイズに合わせて最適な号数を選びましょう。青物狙いなら6号以上、タイやシマアジ中心なら4~5号程度を目安にすると扱いやすく安心です。
青物がヒットしたときは負荷が大きくなるので、号数を下げ過ぎると切れる可能性があります。狙う魚とやり取りに合わせて調整することが大切です。
伸び(ショック吸収力)の活用

ナイロンラインは適度に伸びるため、魚が暴れた際に衝撃を吸収しやすいのが特徴です。瞬発力の高い青物も、ラインの伸びを活かせばバラシが減り、初心者でもファイトを楽しみやすくなります。強度とショック吸収力のバランスをしっかり見極めましょう。
少し感度は落ちますが、海上釣り堀では距離が近いぶん問題ありません。魚が暴れたときのメリットが大きいので安心です。
耐摩耗性と強度のバランス
- 根ズレ対策
- 魚の引きへの備え
- ライン寿命の考慮
ナイロンラインは、PEやフロロに比べると耐摩耗性で劣るイメージがありますが、太さを適切にすれば根ズレや大物の引きにも対応可能です。青物が回遊する海上釣り堀では、あえて5~6号以上を選ぶ人もいます。糸の傷やヨレを定期的にチェックし、トラブルを防ぐことが大切です。
こまめにリーダーを取り換えることや、傷が入った部分を切り詰めることが有効です。擦れやすいポイントを避ける工夫も大切です。
ラインの色と視認性
ナイロンラインは色のバリエーションが豊富で、視認性が高いカラーはトラブル回避にもつながります。青物狙いなら明るめのラインを使い、隣の仕掛けとオマツリしないようにチェックするのもおすすめです。またクリアカラーは魚の警戒心を抑えたいときに役立ちます。
初心者にはクリア系が無難です。視認性を重視したいならライトグリーンなどが見やすく、合わせやすいでしょう。
定期的な交換とメンテナンス
ナイロンラインは紫外線や塩分の影響を受けやすいため、定期的に交換・メンテナンスが必要です。表面の傷や糸ヨレはトラブルの原因となるので、使用後は流水で洗い、乾燥させて保管しましょう。大物狙いをする場合は、適度にラインを新品へ交換すると安心です。
摩耗や劣化が進むと、魚がかかった瞬間やファイト中に急に切れる可能性が高まります。こまめなチェックが安心です。
仕掛け全体との相性
海上釣り堀では、ロッドやリールなど全体のバランスも重要です。ロッドの硬さやドラグ設定に合わせたナイロンラインを使うことで、糸フケや衝撃が最小限に抑えられます。ハリスを太めにすると青物も安心ですが、食いが渋い日は細めハリスに変える工夫が効果的です。
大物用と小物用をスプールで使い分けるか、道糸を中間の号数にし、ハリスを調整すると手間が軽減されます。
【青物】おすすめの海上釣り堀ナイロンライン6選
サンヨーナイロン『アプロード ZO6(300m)』

耐摩耗性としなやかさを兼ね備えたラインで、ライントラブルが少なく、青物狙いに適しています。
サンヨーナイロン『GT-R ウルトラ(600m)』

高い耐摩耗性と強度を持ち、大物とのファイトでも信頼できるラインです。
デュエル『CN500 カーボナイロンライン(500m)』

フロロカーボンとナイロンの特性を併せ持ち、耐久性としなやかさを両立したラインです。
ダイワ『ジャストロン(500m)』

コストパフォーマンスに優れ、多彩なカラー展開で視認性も高いラインです。
サンライン『クインスター(600m)』

使う人やフィールドを選ばないオールマイティなラインで、青物狙いにも対応します。
ゴーセン『リミテーション磯 CXフロート(150m)』

ラインコントロールがしやすく、視認性の高いカラーで操作性に優れています。
【真鯛】おすすめの海上釣り堀ナイロンライン6選
サンヨーナイロン アプロード ZO6

耐摩耗性としなやかさを兼ね備えたナイロンライン。グリーンクリスタルカラーで視認性も良好。
サンヨーナイロン アプロード GT-R HM

低伸度で高感度、耐摩耗性に優れたナイロンライン。ナチュラルクリアカラーで、4lbから30lbまでのラインナップ。
サンヨーナイロン アプロード GT-R ULTRA

高い耐摩耗性を持つナイロンライン。ダークグリーンカラーで、4lbから30lbまでのラインナップ。
ヤマトヨテグス サーフファイター 投 <レモン>

フッ素系二層コーティングにより摩擦抵抗を減らし、飛距離のアップにつなげたナイロンライン。
ヤマトヨテグス ロングレンジ 200m

伸びの少ないナイロンラインで、感度が良く、遠投をしてもアタリを捉えることができます。
ヤマトヨテグス レジストファイター 200m

強力な耐摩耗性能を備えたナイロンライン。3号から5号までのラインナップがあり、根の荒いポイントでの真鯛釣りに適しています。
【使用時の注意点】

ラインの太さとロッドの相性

ロッドが柔らかいのにラインを極端に太くすると、キャストやアワセがやりにくくなる場合があります。逆に、硬いロッドに細いラインを使うと、青物などの強い引きに対応しきれないこともあります。狙う魚種や仕掛けを考慮し、バランスよく組み合わせることがスムーズなやり取りのカギです。
扱いにくいだけでなく、ファイト中にラインブレイクやバラシが増える可能性があります。適切な硬さとの組み合わせを意識しましょう。
ハリスとの使い分け
道糸とハリスを同じ素材・太さで通す人もいますが、海上釣り堀では食い渋り時にハリスを細くするのが効果的です。青物用にナイロン5~6号を使う場合でも、真鯛やシマアジの反応を高めるなら3~4号ハリスに変えましょう。バランスを見ながら小まめに調整すれば、トラブルも減り釣果アップが期待できます。
大物が掛かった場合はドラグを活用し、無理に引っ張らないことが重要です。細めのハリスでも十分取り込めます。
ドラグ設定とライン調整
ナイロンラインは伸びがあるので、ドラグ設定を少し強めにしてもショックが和らぐ利点があります。ただし、強くし過ぎると大物が掛かったときに対応が難しくなるため注意が必要です。ファイト中はラインのテンションを保ち、ロッドをうまく曲げ込んでバラシを防ぎましょう。特に青物とのやり取りは余裕をもって行うと安心です。
道糸の強度の3割ほどを目安にしつつ、やり取りしながら微調整するのが理想です。
まとめ

- ライン号数は魚種とサイズに合わせる
- 伸びのあるナイロンは衝撃を吸収しやすい
- 耐摩耗性も意識して強度を確保
- 色選びで視認性とアピール力を調整
- 定期交換で劣化を防ぐのがポイント
- 仕掛け全体との相性を見極める
- ロッドやリールとのバランスが大切
- ドラグを適切に設定してバラシを減らす
ナイロンラインは、海上釣り堀で扱いやすく初心者にも安心です。太さや色の選び方、メンテナンスを押さえておけば、青物から真鯛まで幅広く対応できます。ぜひ今回のポイントを参考に、快適な釣り堀ライフを楽しんでください。