タコ釣りでは、底付近の障害物や根ズレのリスクが非常に高いため、リーダーを使うことが重要です。特に、太さや素材を適切に選ばないと、根掛かり時にラインブレイクする可能性が高まります。ここでは、タコ釣りリーダーの必要性と選び方のポイントをシンプルにまとめてご紹介します。
タコ釣りリーダーの選び方

リーダーの太さ

■根ズレ対策には太め
■PE強度とバランス
■潮受けを軽減
タコ釣りでは根の荒いポイントを攻めるため、しっかりと根ズレ対策を施したリーダーが大切です。特にPEラインの太さとのバランスを考慮しないと、合わせ切れや高切れを起こすケースがあります。PE3号程度を使用するなら、フロロカーボンの8号前後を目安にすると扱いやすいでしょう。潮受けも考慮しながら太めを選ぶと、根掛かりからエギを回収する可能性も高くなります。
PE3号程度なら8~10号のフロロリーダーがおすすめです。根ズレや急な引きにも耐えられる太さを確保すると安心できます。
リーダー素材

タコ釣りでは岩場や障害物が多いため、根ズレに強いフロロカーボンが選ばれやすい傾向があります。ナイロンラインよりも伸びが少なく感度に優れるため、タコが抱きついた感触を逃さずに合わせられるのがメリットです。大ダコが掛かっても強引に引き剥がせる強度を保ちやすい点も魅力といえるでしょう。
やや硬めで扱いに慣れが必要です。ただ感度と耐摩耗性の面で大きなメリットがあるため、タコ釣りでは重宝されています。
適切なリーダーの長さ

■小突きのしやすさ重視
■船釣りなら短め
■根が多い時は長め
リーダーの長さは操作性や根掛かり回避に影響します。船からタコを狙う場合、ガイドに巻き込まない程度の短めにすると手返しよく釣りが続けられます。一方、根が極端に荒いポイントや岩が多い場所では少し長めにとることでPEラインの保護を高めることが可能です。状況を見ながら1m前後を基準にすると扱いやすいでしょう。
まずは1m前後で試し、根ズレが多い場合は1.5m程度まで伸ばすのが定番です。あまり長すぎるとキャストや操作性に影響します。
結束方法
船で複数の人が並んでタコを狙う場合、オマツリが発生しやすいのが難点です。素早くトラブルを解消したいならPEラインとリーダーの間にサルカンを入れ、リーダーを短く連結しておくのが便利です。結束強度にこだわるならFGノットやSCノットなどを練習し、安定した引っ張り強度を得るのも選択肢になります。
結束部が増える分、ライン絡みが起きやすい可能性があります。それでもトラブル対処しやすい利点が大きいと好む釣り人も多いです。
根掛かり対策
タコは海底付近の隙間を好むため、根掛かりのリスクが常に伴います。強度が高い太めリーダーを使用していると根掛かり時に竿やリールへ大きな負担がかかる場合があります。どうしても外れないときはロッドをまっすぐにしてラインを引っ張るか、指や棒にリーダーを巻きつけて切るのが定番です。被害を最小限に抑えていきましょう。
オモリやエギのサイズを変えたり、ポイントを少し外すなど工夫しましょう。それでも厳しい場所はリーダーを早めに結び直すと安心です。
PE直結の是非
PE直結はアタリの取りやすさが魅力ですが、タコ釣りでは根や障害物との接触が避けられません。根ズレに特に弱いPEを使うと、大ダコを掛けた瞬間にラインブレイクする危険が高まります。また、オマツリが起きた際のトラブル対処も煩雑になりがちです。トータルで考えると、短めのリーダーでも挟んでおくほうが結果的に安定した釣行につながるでしょう。
結束部が少ない分トラブルが減るのと高感度が強みです。しかし根ズレ対策を重視するなら、フロロリーダーを使うほうが無難でしょう。
おすすめのタコ釣りリーダー8選

シーガー グランドマックスFX

耐摩耗性と結束強度に優れ、岩場や根周りのタコ釣りに最適な高性能フロロカーボンライン。
よつあみ ガリス FCアブソーバー アンフィニスリム&ストロング

低伸度で感度が高く、擦れに非常に強いため障害物の多いポイントで効果的。
サンライン ソルティメイト システムショックリーダー FC

根ズレへの耐久性が抜群で、タコが潜む岩礁帯での使用に向いているフロロカーボンリーダー。
クレハ シーガー プレミアムマックス ショックリーダー

耐摩耗性と結束力に優れ、強引なやり取りにも対応可能な高強度フロロリーダー。
ダイワ モアザンショックリーダー Type F

根ズレに強く耐久性が高いフロロカーボンで、根回りのタコ釣りにおすすめ。
東レ トヨフロン スーパーL EX ハイパーショックリーダー

強度と柔軟性のバランスに優れ、タコ特有の激しい引き込みに耐えるフロロカーボンリーダー。
DUEL ハードコア パワーリーダー CN

傷や摩耗に強い耐摩耗性能が特徴で、根掛かり多発ポイントで高い信頼性を発揮。
バリバス シーバスショックリーダー フロロカーボン

タフな状況下でも優れた結節強度と耐摩耗性能を発揮するため、タコの強い引きに安心して使用可能。
使用時の注意点

船タコ釣りでのオモリ指定

船のタコ釣りでは、オモリの号数を乗合船側から指定されるケースがあります。理由はオマツリ防止や釣り座のバランス維持のためで、1人だけ違う号数を使うとラインの角度が異なりトラブルを引き起こしがちです。指定号数に合わせつつ、リーダーも根ズレに耐えられるよう8~10号前後をメインとすると手返し良く狙えます。根掛かりを減らすにはオモリや仕掛けを定期的に確認し、根が荒いポイントでは早めに探り直すなどの工夫が大切です。
船宿の指示を優先してください。周囲とのライン角度が合わないとオマツリが増えるので、全体の流れを見て判断しましょう。
根ズレに気づいたら交換
根掛かりを繰り返すと、リーダー表面がささくれたり白濁したりすることがあります。こういった状態のまま釣りを続けると、大ダコが掛かった瞬間にラインブレイクを起こすリスクが高まります。特にフロロリーダーは耐久性が高い反面、傷が一度入ると強度低下しやすい面もあるため、少しでもダメージが目立つ場合はこまめに交換しましょう。結果的に時合を逃さずに済み、ロストも減らせるのがメリットです。
大体数回の釣行を目安にチェックしますが、傷があればすぐに交換するほうが安心です。
ラインの定期チェック
タコを何匹も釣り上げたあとは、ライン本体にも負荷が蓄積します。PEラインとサルカン周辺、リーダーの結束部などを丁寧に確認し、毛羽立ちや変色が見られたら結び替えるのが無難です。特にタコがヒットしたときや根掛かりを外すときに大きくテンションをかけた部分は強度が低下しやすいため、予備のリーダーを常備していると安心できます。地合いを最大限に活かすためにも細やかな点検を行いましょう。
毛羽立ちを見つけたら適度に先端を切り、結束し直すと高切れを防ぎやすいです。少し面倒ですが安全策としておすすめです。
まとめ

- 根ズレ対策は欠かせない
- PEラインの太さとバランスを取る
- フロロカーボンが人気
- サルカンでオマツリ対策
- 長さは1m前後が目安
- 根掛かり時の処理を考慮
- ラインやリーダーは定期交換
- 船のオモリ号数は要確認
タコ釣りでは強い引きや根掛かりに対応できるリーダー選びがポイントです。適切な素材や長さを見極めておけば、高切れやロッドへの負担を減らすことができます。今回ご紹介した注意点を押さえ、充実したタコ釣りライフを楽しんでみてください。