タコ釣りPEラインを選ぶときは、底の根掛かりやタコの強力な吸盤に耐えられる太さと強度が重要です。船宿やフィールドに合わせた号数を使い分けることで、トラブルを減らしつつしっかり釣果につなげましょう。ここでは選び方のポイントとおすすめラインをご紹介します。
タコ釣りPEラインの選び方

PEラインの太さを選ぶ

- ライン強度を重視
- 初期結束を丁寧に
- 高切れ防止が大切
タコ釣りではPE2号〜3号の使用例が多いです。太めのラインならタコを引き剥がしやすく、根掛かりからの回収率も高まります。ただし潮受けは大きくなるため、船宿から使用号数の指定がある場合はそれに合わせるとオマツリを防ぎやすいです。
根ズレが起きやすく、根掛かりした際に高切れのリスクが大きいです。適度な太さを保つことがポイントです。
編み数
4本編みは摩耗に強く、根掛かりの多いタコ釣りには好相性です。8本編みはキャストフィールや感度を重視する際におすすめ。自分が釣りをするフィールドやスタイルに合わせて使い分けましょう。
同じ号数なら8本編みのほうが直線強度は高めです。ただし4本編みのほうが擦れに強い利点があります。
リーダーの強度
- ドラグ設定を確認
- 根ズレ対策を意識
- 結束強度を見直す
タコ釣りで用いるリーダーは8〜12号が一般的です。太いリーダーほど耐久性は上がりますが、ノットが多くなると強度低下の恐れもあるので、しっかり結束を行いましょう。根ズレの多いポイントを狙うならリーダーのこまめなチェックが欠かせません。
短すぎると根ズレリスクが増します。1m以上を確保するとPEラインの保護にもつながります。
ラインの結束方法
結束方法次第でラインの実力が発揮されないケースもあります。タコ釣りでは強引に引く場面が多いので、結束ミスによるラインブレイクは避けたいところ。ノットはしっかり覚えておくことをおすすめします。
FGノットなら20回以上巻き付けるなど、安定性を高める工夫をすると強度をキープしやすいです。
キャストができる強度

タコは根回りや障害物の多いスポットに潜んでいます。足元だけでなく、キャストで広範囲を探ればヒット率が上がることもあります。着底のタイミングをこまめにチェックし、しっかり底を取ってから誘いを入れるのがコツです。
ラインテンションを抜いて再度落とし、着底を確かめましょう。タコ釣りでは底取りが肝心です。
根掛かり時の強度
海底に根が多いポイントでのタコ釣りは仕掛けのロストがつきものです。PEラインを少し太めにしておくと、根掛かり時にエギが外れやすかったり、重い障害物を引き上げて回収できるケースもあります。高切れを防ぐためにもライン状態の確認は大事です。
安全のため、ラインを手で直接強く引っ張らないでください。棒などに巻き付けて切るとケガを防げます。
おすすめのタコ釣りPEライン8選

シマノ ピットブル4本編み
高い耐久性とコスパが魅力。初心者でも扱いやすい万能PEライン。

ダイワ UVF PEデュラセンサーX4+Si2
耐摩耗性と強度が高水準。幅広い釣りで使いやすい人気モデル。

デュエル ハードコアX4
伸びが少なく感度抜群。コーティングでトラブル減少、操作性良好。

メジャークラフト 弾丸ブレイド4
手頃な価格と高い強度が特長。初心者~中級者に最適な選択肢。

サンライン シグロンPEx4
耐久性と感度バランス良好。さまざまなルアー釣りに対応可能。

シーガー PE X8
8本撚りで滑らかなキャスト感。高感度と強度が両立した人気ライン。

ヤマトヨ PEストロング4
コスパ重視派におすすめ。強度と操作性が釣り人から好評。

バリバス VARIVAS 8
しなやかでノットも組みやすい。色落ちしにくく長期使用OK。

ダイワ ソルティガ デュラセンサーX8+Si2
大物狙いにも安心の高強度。色落ちが少なく視認性も◎。

DUEL スーパーXワイヤー8
撚りが多く、摩擦に強い。PE特有のトラブルも軽減して快適。

メジャークラフト 弾丸ブレイド8
8本撚りでさらに滑らか。キャスト時の飛距離アップに貢献。

ヤマトヨ PEストロング 船タコ
船上でのパワーファイト対応。高強度で根ズレにも強い安心設計。

使用時の注意点

ラインメンテナンスをこまめに行う
タコ釣りでは根周りを小突く場面が多く、ラインに傷や毛羽立ちが起きやすいです。放置すると高切れのリスクが高まるため、釣行後はPEラインを指先で確認し、変色やザラつきを早期に発見しましょう。異常を感じたらその部分を切除したり、交換を検討すると安心して釣りを続けられます。
はい。強度低下によって根掛かりやタコの引き剥がし時に切れやすくなります。違和感があれば早めに処置しましょう。
リーダー交換を怠らない

タコ釣りで使用するリーダーは根ズレや石に引っかかりやすく、ダメージが蓄積しやすいです。最低でも4回ほど釣行したら定期的に確認し、白濁やささくれが目立つなら早めに新品に交換してください。リーダーが傷んだ状態では、本来の強度を発揮できず大物を取り逃がす原因となります。
白っぽく変色したりザラつきを感じたら危険信号です。早めに取り替えるとトラブルを未然に防げます。
ドラグ設定に注意
タコは1kg程度でも20kg以上の吸着力を発揮するといわれ、引き剥がす際に急激な負荷がかかりやすいです。ドラグを締めすぎると、強い引き込みがあったときにラインブレイクが起こりやすくなります。ラインの号数やリーダーの強度を考慮しながら、適度にドラグを利かせてやり取りしましょう。
最大ドラグの半分くらいから調整すると安心感があります。急な引き込みにも対応しやすいですよ。
まとめ

- 太めPEラインでロストを軽減
- 4本編みは耐摩耗性が高い
- 8本編みは滑らかなキャスト
- リーダーは8〜12号が目安
- ノットの強度を重視する
- 底取りをこまめにチェック
- 根掛かりは慎重に回収作業
- 定期的なメンテが最重要
タコ釣りを楽しむには、ラインセッティングとこまめなメンテナンスが大切です。適切な太さと強度を選び、タコをしっかり引き剥がすための準備を整えましょう。