磯釣りでの快適な釣行を支えるピトンは、仕掛け準備や竿を安定させるために欠かせないアイテムです。今回は、磯釣り用ピトンの選び方や注意点、おすすめ製品などを詳しく解説します。ぜひ参考にして、安心・快適な磯釣りを楽しんでください。
磯釣り用ピトンの選び方

設置する地形に合った形状・サイズを選ぶ

・ゴツゴツ地形向き
・安定打ち込み重視
・適切な長さは1m
磯の割れ目や岩盤にピトンをしっかり打ち込むには、竿をしならせても干渉しにくい長さと形状が重要です。1m前後のサイズを目安に選べば、仕掛け交換やバッカン掛けも快適に行えます。割れ目が細い場合は、ハンマーとハーケンを併用して安定性を高めましょう。
1m前後あれば充分です。磯竿はリール位置が低いため、短すぎると岩に接触しやすいので注意が必要です。
素材の耐久性と防錆性能の確認

磯での釣行では潮風や海水の飛沫が常にかかるため、錆に強い素材を選ぶと手入れがラクです。チタン製は高価ながら軽量かつ防錆に優れ、ステンレス製も耐久性があり、ハードな釣行でも破損しにくい特徴があります。
軽量ですが強度面で不安があり、海水に触れると腐食しやすい傾向があります。長く使うならステンやチタンがおすすめです。
固定力・安定性を高める工夫
・ハーケン活用推奨
・割り箸のくさび代用
・根元をしっかり打ち込む
岩の隙間や先人が開けてくれた穴にピトンを差し込み、しっかり固定することが大切です。ぐらつきがある場合はハーケンを打ち込んで隙間を埋めたり、環境に配慮した割り箸をくさび代わりに使う方法もよく用いられます。根元を安定させるほど釣りの操作性も向上します。
ピトンと岩の隙間にハーケンや割り箸を差し込み、ハンマーで軽く打ち込むのが効果的です。しっかり固定すると安定感が増します。
取り付け・取り外しのしやすさ
磯へ上がったら、まずはピトンを差し込めるポイントを探すところから始めます。狙いの釣り座が決まったら、ハンマーで数回叩いて安定感を確かめましょう。取り外しもスムーズに行える形状なら、撤収時の手間がかからず道具を保護できます。
ハーケンや小さなペグなどのくさびがあると便利です。岩との隙間を埋めて固定力を高める役割を果たします。
携行性・収納時の大きさ
磯釣りでは、ロッドやリールなどの大きな荷物が増えがちです。そこで分割式や折りたたみ式のピトンを選べば、収納時に無駄なスペースを取らずに済みます。ステンレスよりチタン製品ならさらに軽量化でき、長時間歩くポイントでも負担を減らせるでしょう。
不安定な岩場を移動する際に、長いピトンが他の道具を傷つけたり、バランスを崩す恐れがあります。コンパクト化が安全です。
使用後のメンテナンスのしやすさ

磯釣り用のピトンはハードな環境で使われるため、使用後のケアが重要です。素材を問わず、水洗いによる塩分除去と十分な乾燥を行うことでサビや劣化を最小限に抑えられます。関節部やネジ部は注油やグリスアップしておくと可動部分を長持ちさせられます。
軽いサビなら研磨や防錆剤でケア可能です。早めの処置をすれば本体の寿命を延ばせますので、定期的なチェックが大切です。
おすすめの磯釣り用ピトン6選
昌栄 ハイパワーハンマーピトン 刃 II

高い耐久性と安定性を備えたピトンで、磯釣りに最適です。
昌栄(SIYOUEI) 釣り竿掛け 昌栄 石鯛竿受 NO.406

クーラーボックスに取り付け可能な竿掛けで、設置が簡単です。
昌栄 ウルトラ竿受

コンパクトながら強度のある竿受けで、持ち運びにも便利です。
(FKS)ステンレス製竿受け(15φ)・ハーケン式ピトン棒セット3 投釣り

調整が容易で、多様なシチュエーションに対応できる竿受けです。
(FKS)ステンレス製竿受け(13φ)・ハーケン式ピトン棒セット2 投釣り

シンプルなデザインで使いやすく、安定感のあるロッドホルダーです。
第一精工 バッカン受三郎 アーム式小継三段

バッカンに取り付け可能で、アームの長さを調整できる竿受けです。
おすすめの磯釣り用ハンマー3選
昌栄 NEW ステンハンマー NO.594-3

ステンレス製で錆びにくく、ピトンの打ち込みに適したハンマーです。
ベルモント ピトンヒッター(磯用ハンマー)

コンパクトで持ち運びやすく、磯での使用に特化したハンマーです。
第一精工 小型ハンマー

軽量で扱いやすく、細かな作業にも適したハンマーです。
おすすめの磯釣り用ハーケン3選
昌栄 アシストハーケン V型(3本セット) NO.553-1

ピトンの固定を強化するV型ハーケンのセットです。
ナカジマ ステンレスハーケン
ステンレス製で耐久性が高く、ピトンの安定性を向上させます。
釣武者 SHINKハーケン

高品質な素材で作られ、磯釣りでの使用に適したハーケンです。
使用時の注意点

打ち込み場所の選定

磯釣りでは周囲の状況を見極め、波がかぶりにくい地形を選んでからピトンを打ち込みましょう。岩の割れ目に適切な角度で差し込むことで安定感が増し、竿やリールを守ることにつながります。また、強度の低い場所で無理に打ち込むと、ピトンが抜けやすくなるため注意が必要です。
ドリルで穴を開けている磯があれば利用できます。そういった場所がない場合は、三脚など臨機応変に対応しましょう。
周囲の安全確認
磯は波の高さや足場の状況が刻々と変わります。ピトンを設置する際は、滑落や波の直撃を避けられる位置を確認しましょう。周囲に釣り人がいる場合は、竿やピトンを打ち込む衝撃で迷惑にならないよう配慮してください。特に人の往来が多い場所では、安全を最優先に行動します。
ヘッドライトや懐中電灯を常備して、周囲の足元や波を随時チェックするのが大切です。無理をせずに安全第一で行いましょう。
ピトンの緩みチェック
波が強い磯や長時間の釣行では、ピトンが緩んでくることがあります。定期的に打ち込み部分を点検し、グラつきがあればハンマーやハーケンで補強してください。気づかずに使い続けると、大型魚が掛かった際に抜けたり折れたりして装備を失う可能性があるので要注意です。
立ち上がるタイミングや仕掛け交換時にピトンを揺らして確認してください。早期に気づくほど対処が簡単です。
記事まとめ

- 磯釣り用のピトンは安定感が最重要
- 形状や長さは地形や竿のしなりに合わせる
- 素材選びで防錆性能や軽量性を確保
- ハーケンや割り箸で固定力を高める
- 設置・撤収時は安全に配慮する
- 携行性の高いピトンは歩きの多い釣行に有利
- 使用後の水洗いと乾燥で錆対策を徹底
- 定期的な点検でピトンの緩みを防ぐ
磯釣りの成果を高めるには、しっかり固定できるピトンが大きな役割を果たします。海の変化を踏まえつつ、安全かつ確実な釣りを楽しんでください。