ハゼ釣りは、初心者でも気軽に挑戦できる手軽さが魅力です。特にワームを使ったハゼ釣りなら、虫エサが苦手な方でもスムーズに準備できるうえ、手返しも良いのがメリット。そんな手軽で奥深いハゼ釣りをさらに楽しむためのポイントを、この記事で詳しくご紹介します。
ハゼ釣りワームの選び方

ワームを選ぶときの重要なポイント

・匂い付きタイプ
・細身シルエット
・水中での動き
ハゼをターゲットにしたワームは、主に匂い付きや味付きのものがよく選ばれます。匂いで誘うタイプはエサに近い効果を発揮しやすく、ハゼの食い込みを高めるのが特長です。また、細身のシルエットは小型のハゼが多いポイントでも使いやすく、水中でアピールしやすい動きが備わっていると釣果アップにつながります。
匂い付きワームはやや独特の匂いがありますが、保存液がしっかり封入されていれば管理もしやすいです。苦手な場合は、匂い控えめタイプを選ぶと扱いやすいでしょう。
よくあるワーム選びの疑問

ハゼが生息するポイントは河口や護岸沿いなど様々です。基本的には塩分濃度が高めの河口部や浅場で、匂い付きワームが好反応を見せることが多いです。また、水色や底質によってカラーの選択を変えるとさらに効果的です。
まずはオーソドックスな茶色やグリーン系から始め、クリアや派手な色も試しながら当たりカラーを探ってみましょう。
茶系やグリーン系がエサに近い印象を与えやすく定番です。サイトフィッシング時には白やピンクなど目立つ色も有効です。
適した長さや形状とは
・全長2インチ前後
・イソメ型シルエット
・柔軟な素材
ワームの長さは2インチ前後が扱いやすく、ハゼのサイズにちょうどマッチしやすいです。イソメ型やストレート系など細身の形状は、ハゼがすんなりと吸い込みやすいメリットがあります。
長めのワームをハゼに合わせて短くカットするのも有効です。切り口から出る匂いで食いが良くなる場合もあります。
ワームと活きエサの比較
ワームとハゼ釣りは、一見すると相性が悪いように思われがちですが、実はとても効率が良い組み合わせです。匂い付きであればエサに近い効果が期待できますし、虫エサが苦手な方でも使いやすいのが大きなメリットです。
粘りのある素材を使っているので針持ちは良好です。外れにくいため、手返し良く再キャストできます。
カラーチェンジ
同じ場所で釣りを続けていると、最初は食ってきていたカラーに反応が鈍くなることもあります。そんなときは色を変えて再アプローチしてみましょう。ハゼは小さな変化でも興味を示す魚なので、色やサイズを少し工夫するだけで当たりが戻るケースがあります。
黒系のワームはシルエットが強調されやすいので、濁りやすいポイントなどで有効になる場合があります。
ワームを使ってハゼを狙う方法

ジグヘッドリグの基本
・0.6~2g前後
・低速リトリーブ
・ボトムでのズル引き
ハゼをワームで狙うときの代表的な仕掛けがジグヘッドリグです。重さは0.6~2g前後を中心に選ぶと、ボトムを感じながら引きやすくなります。基本動作は着底させてから低速リトリーブでボトムをズル引きするイメージです。
あまり障害物が多いとロストのリスクはありますが、小刻みなアクションとこまめな位置調整で回避可能です。
効果的なアクション方法

ハゼは底にいる魚なので、基本は底を丁寧に探る釣り方が中心です。ただし、少し跳ね上げるアクションを混ぜると、底に沈んだワームが急に動き出すため、ハゼが興味を示しやすくなります。跳ね上げた後はストップを入れ、ワームがゆっくりと沈む動きを作ると追い食いが期待できるでしょう。
大きなアクションではハゼが見失うこともあります。軽いロッド操作で小刻みに動かすのがコツです。
狙うポイントを見極める
・干潮時の地形
・護岸沿いの影
・河口部のヨレ
ハゼが溜まりやすいポイントを見極めることで、効率よく釣果を伸ばせます。干潮時の地形が確認できるタイミングで、低い障害物や砂地の変化を把握しておくと良いでしょう。護岸沿いの影や船の係留場所なども、直射日光を避けるためハゼが集まりやすい場所となります。河口付近では潮通しが良いヨレが生まれやすいので集中して探ってみてください。
潮が引いたときに露出する干潟や、濁りが出る境目を観察すると変化を把握しやすくなります。
ワームのセット方法
ワームをジグヘッドに装着する際は、フックに対してなるべく一直線になるよう意識しましょう。曲がって刺さるとアクションが不自然になり、釣果に影響が出る可能性があります。フックの形状に合わせてワームの背中側や腹側をピタッと合わせ、少しずつ刺していくと歪まずに取り付けやすいです。
ハゼの小さなバイトを逃さないために、アシストフックを併用する場合があります。掛かりが向上します。
合わせとフッキングのコツ
ハゼがワームを咥える際は、最初に先端だけを突くような動作が見られることがあります。ここで早合わせをしてしまうと空振りする原因になります。少し待ってからロッドを持ち上げると、しっかりワームを飲み込み始めたタイミングで合わせが決まりやすいです。ただし、食い込み過ぎて根掛かりになるポイントでは無理をしないよう注意が必要です。
ハゼの口周りは小さいため、フックサイズが合っていない場合があります。サイズを適切に合わせるとバラしが減ります。
おすすめのハゼ釣りワーム8選
マルキュー パワーイソメ

青イソメを模したワームで、味と匂いが付いており、ハゼ釣りで実績があります。
メガバス ハゼドン 3インチ

ハゼ釣り専用に開発されたワームで、リアルな形状と動きが特徴です。
バスデイ ハゼムシ 45SS

虫を模したデザインで、ハゼの食いつきが良いとされています。
エコギア 熟成アクア ミルフル 1.8インチ

味と匂いが強化されたワームで、ハゼを引き寄せる効果があります。
ジャッカル ペケリング 2インチ

細身のストレートワームで、ナチュラルな動きが特徴です。
バークレイ ガルプ! サンドワーム 2インチ

砂虫を模したワームで、強い匂いと味が特徴です。
ダイワ 月下美人 ビームスティック 1.5インチ

小型で扱いやすく、ハゼのバイトを誘います。
フィッシュアロー フラッシュJ 1インチ

リアルな魚の形状とフラッシング効果でハゼを魅了します。
使用時の注意点

ワームの保管と臭い対策
ワームは袋から出しっぱなしにすると乾燥しやすく、匂い成分が飛んでしまうこともあるため、できるだけ密閉容器やチャック袋に入れて保管しましょう。特に匂い付きワームは保管方法を誤ると他の釣具に匂いが移ることもあるので、注意が必要です。使った後は軽く洗ってから収納すると、次回の釣行時にも効果を保ちやすくなります。
ワーム表面を水で軽く洗い、しっかり乾かせば匂い残りは軽減できます。気になる場合は専用の保存液に戻すとよいでしょう。
釣行時のゴミ管理
ワームパッケージや使い終わったワームの切れ端など、釣り場を汚す原因となるごみは必ず持ち帰るように心がけましょう。餌と違ってワームは自然分解しにくいため、投げ捨てたりしてしまうと環境に悪影響を及ぼす可能性があります。自分が出したゴミはもちろん、見かけた釣りごみがあれば拾うなど、クリーンなフィールドを保つ行動が大切です。
できる限り拾い上げて回収を心がけてください。周囲の迷惑になる行為は避けましょう。
仕掛けの紛失を減らすコツ
ハゼ釣りでよく使う軽めのジグヘッドは根掛かりが少ないものの、障害物が多い場所ではどうしても紛失のリスクが高まります。底を探りながら釣るため、定期的に底質の変化を感じ取ることが重要です。重すぎるウエイトを選択すると沈み込みが速くなるので、根掛かり率が増える傾向があります。軽めのウエイトを使い、ロッド操作で回避を意識しましょう。
強引に引っぱらず、ラインを弛ませた後に軽く弾いてみてください。それでも無理なら安全面を考えてラインブレイクを選びましょう。
記事のまとめ

- ワームは匂い付きが便利
- エサよりも手返しが良い
- ハリに真っすぐセットが鉄則
- 小さなアタリにも対応しやすい
- カラーやサイズをローテーション
- 干潮時に地形を確認すると有利
- アクションはボトム中心でOK
- ごみは必ず持ち帰ろう
ハゼ釣りでワームを活用すれば、虫エサが苦手な方でも気軽に挑戦できて、しかも十分な釣果が期待できます。コツはボトムを丁寧に探ることと、こまめなカラーチェンジです。安全管理やゴミの持ち帰りなどマナーを守りながら、ぜひハゼ釣りを楽しんでください。