リバーシーバスを狙うスピニングリールは、使用する番手やギア比・ドラグ性能など、さまざまな観点から選ぶことが大切です。ここでは、リバーシーバス向けのリール選びのポイントと、番手別のおすすめモデルをまとめました。
リバーシーバススピニングリールの選び方
番手・ラインキャパシティのバランス
・ライン号数を決める
・糸巻き量を確認する
・使用フィールドを考える
リバーシーバスを狙う際、使用する番手は2500～4000番が主流です。番手が大きいほど糸巻き量が多く、強度のあるラインを扱いやすくなりますが、軽快さが損なわれる点は要注意。自分の釣り場や使用するルアーの重さに合わせ、フィールドバランスとラインキャパを考慮して選びましょう。
2500番は小規模河川向き、3000番は汎用性が高く、4000番は遠投や大型向きです。まずは狙うフィールドと求める飛距離を基準に考えましょう。
ギア比（巻き取り速度）とパワーの両立
リールのギア比は、リバーシーバスでよく行うただ巻きに大きく影響します。高速でルアーを回収したい場面ではハイギアが活躍し、ゆっくり流れに乗せて誘う際にはノーマル寄りのギア比が使いやすいでしょう。巻き取りの感度やパワーを両立するために、状況に合わせたギア比設定を心がけてください。
おおむね5.6～6.2付近のギア比が扱いやすく、初心者から経験者まで幅広く対応できます。迷ったら中間を選びましょう。
ドラグ性能と初動の滑らかさ
・初期設定を慎重に
・スムーズな放出を重視
・大型を想定する
リバーシーバスでは、急な突っ込みやエラ洗いに対応するためにドラグの初動が滑らかであることが重要です。設定が硬すぎるとラインブレイクを招き、緩すぎればフッキングが甘くなるので注意しましょう。軽い力でジワッと動き出すドラグ性能があると、バラしを減らせてトラブルも抑えやすくなります。
ポイント到着やルアー変更時など、こまめにチェックすると安心です。魚のサイズや流れに応じて微調整してください。
ローター剛性とブレの少なさ
ブレやたわみが少ないリールは、ルアーの操作感やファイト時のコントロール性をより高めてくれます。特に流れの強い河川で大型のシーバスが掛かった時に、ローター周りがきしむリールだと巻き上げが不安定になります。剛性に優れたモデルを選ぶと安心してパワーファイトが可能です。
巻き出しが軽く、敏感に操作できるのが大きな利点です。長時間使用でも手首の負担が軽減されます。
ラインローラーの作りと塩ガミ対策
ラインローラー部分が潮や泥で固着しないよう、防水や撥水加工が施されているリールが狙い目です。リバーシーバスは河川の水質変化もあるので、ローラー周りに汚れが溜まるリスクを意識しておきましょう。メンテナンスのしやすさや塩ガミ対策の有無をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
使用後に軽く水洗いし、週に1回は回転チェックとグリスアップを行いましょう。長く快適に使えます。
自重とロッドとのバランス
重いリールはパワーはあるものの、手首への負担が増す傾向にあります。軽いリールなら感度に優れ、操作性が向上しますが剛性をある程度キープしたいところ。ロッドの長さや硬さに合わせて、総合的なバランスを見ながらリール自重を検討するのが重要です。
軽量化は操作性アップに貢献しますが、剛性も必要です。釣り場やスタイルに合う程度の軽さを目指しましょう。
【2,500番】おすすめのリバーシーバスリール６選
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 21 カルディアLT (2021年モデル)
ポチップ軽量素材を活用し、自重を抑えつつ剛性を向上。河川や港湾エリアで扱いやすく、感度の高さも魅力です。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 25アルテグラ 各種
ポチップ上位機種の技術を継承しながら、コストパフォーマンスを追求。初心者からベテランまで幅広く活躍します。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レグザ(LEXA) 2500番
ポチップタフデジギアや防水機能を搭載し、塩ガミ対策も万全。安定した巻き上げ性能で流れの強い場所でも頼もしい存在です。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 21 フリームスLT
ポチップ新素材の採用で軽量化されたモデル。遠投性能と剛性をバランスよく両立し、多彩なシーンに対応できます。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 24 ツインパワー
ポチップ堅牢なボディと滑らかな巻き心地が特徴。パワーファイトを重視するアングラーにとって心強い一台です。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 24セルテ-ト(CERTATE)
ポチップ高い剛性と先進的な防水技術が魅力のフラッグシップ機。長期使用でも巻き感度を維持しやすい設計です。
【3,000番】おすすめのリバーシーバスリール６選
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 23 ストラディック
ポチップ剛性を高めつつ巻き出しの軽さにも配慮。多用途に使えてリバーシーバス初心者も扱いやすいモデルです。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レグザ(LEXA)
ポチップ汎用性を重視した設計で、さまざまなルアーにマッチ。負荷のかかるシチュエーションでもパワーを発揮します。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 24 エクスセンスBB
ポチップシーバス専用モデルの系譜を受け継いだ、軽快性が特徴のリール。バラしを抑えるドラグ性能も魅力です。
アブガルシア (Abu Garcia) ロキサーニ SP
ポチップ撥水性の高いボールベアリングを採用し、塩ガミ対策を強化。手頃な価格帯ながら安定した巻き心地をキープします。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 24 ツインパワー
ポチップ大型魚対応の強力ボディを維持しながら、デイ＆ナイトでの操作性を考慮。トルクある巻き取りが魅力です。
シマノ(SHIMANO) エギング スピニングリール 23 セフィアSS
ポチップエギング対応ですが、リバーシーバスでも軽快な巻き取り性能を発揮。感度重視のアングラーにおすすめです。
【4,000番】おすすめのリバーシーバスリール６選
シマノ(SHIMANO) 大型スピニングリール 24 ストラディックSW
ポチップ剛性強化されたSW仕様で、河口や磯場でも安心の耐久性。パワフルな巻き上げが欲しい場合に向いています。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 25CALDIA(カルディア)
ポチップライトタックルから一歩上を目指したいアングラー向け。防水性能と軽さを両立した新世代のモデルです。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 24 ツインパワー
ポチップ大径ギアを搭載し、流れの強い場所での大物狙いに適したパワータイプ。操作性も十分考慮されています。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 24ルビアス(LUVIAS)
ポチップ軽量ボディと高耐久性を兼ね備えた設計。トップクラスの巻き感度で、繊細なアクションも行いやすい一台です。
AbuGarcia(アブガルシア) ゼノン ZENON 各種 スピニングリール
ポチップ最新素材で極限まで軽量化を図りながら、剛性も考慮。流れが早い河川でもアングラーの操作をしっかりサポートします。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 22 ステラ
ポチップシマノ最高峰の名にふさわしい性能を詰め込んだ逸品。安定したドラグと極上の巻き心地で憧れの存在です。
【使用時の注意点】
ラインスラック管理とドラグ調整
リバーシーバスは水流の変化やシーバス特有の走りにより、ラインがたるみやすい場面が多々あります。ラインスラックが大きすぎるとアタリに気づきにくく、かつエラ洗い時にバレるリスクが高まります。ドラグは急な突進に対応できるよう、やや滑り出しをスムーズに設定するとキャッチ率が向上します。
対象魚のサイズや流れの強さに応じて、少しずつ調整しましょう。突っ込みを受け止められる程度が目安です。
糸巻き量をやや控えめに
リールにラインを満タン近く巻くと飛距離は稼げるものの、バックラッシュやライントラブルの原因になりやすいです。特に流れの強い川や立ち位置の限られる場所では、ラインが安定して放出される分量が安心感に直結します。全体量を少し余裕を持って巻いておくと快適に釣り続けられます。
スプール縁から1～2mmほど下げるのが目安です。慣れたら徐々に量を増やし、飛距離との兼ね合いを見極めましょう。
使用後の洗浄と塩分除去
リバーシーバスといっても、潮が入り込む河口域で釣る場合は海水に近い状態になりがちです。釣行後はリールを軽く水洗いし、ラインローラー付近を中心に塩分や汚れをしっかり落とすと長持ちします。塩ガミによる回転不良を防ぎ、常に滑らかな操作感を維持しましょう。
強い水圧を直接かけすぎないように注意してください。やさしく洗い流し、風通しの良い場所で乾かしましょう。
記事まとめ
- 番手選びはフィールド規模を考慮
- ギア比は巻きスピードとパワーを両立
- ドラグは滑らかな初動が理想
- ローター剛性が巻き心地を安定化
- ラインローラーの汚れ対策が重要
- 自重はロッドとのバランスで選ぶ
- ラインスラックとドラグ調整に注意
- 糸巻き量を控え、使用後は必ず洗浄
リバーシーバス用リールは、番手やギア比、ドラグの性能などを総合的に見極めることが成功の鍵です。使う環境に合わせたモデルを選び、メンテナンスもこまめに行うことで長く快適に使えます。適切なリールを手に入れて、より充実したリバーシーバスゲームを楽しんでください。
