磯フカセ釣りでPEラインを使うと、風や潮の影響が少なく遠投や高感度に優れると注目されています。この記事では、そんなPEラインの選び方のポイントやメリット、注意点をまとめ、さらにおすすめのラインを厳選紹介。これからPEラインを導入したい方や、より快適なフカセ釣りを目指す方はぜひ参考にしてください。
磯フカセ釣りpeラインの選び方

号数と強度のバランス

- 細めの号数
- 引っ張り強度
- 伸びの少なさ
PEラインの号数は0.6~0.8号が定番で、細いほど飛距離もアップします。引っ張り強度は高いので、口太グレやチヌ狙いにも十分対応可能です。伸縮が少ないことを考慮して、仕掛けは柔軟性のあるハリスやドラグ設定でサポートしましょう。
0.8号あたりから慣れていくと安心です。いきなり0.6号だとトラブル時の対処が大変ですが、0.8号なら張りと扱いやすさのバランスが良好です。
比重(浮く or 半浮・沈む)と流されにくさ

フカセ用PEは1.1~1.4前後の比重が多く、ナイロン並みのセミフロート系から沈むタイプまでさまざまです。海面でのライン操作をこまめに行えば、軽いものでも流しやすさをキープできます。反対に比重が重すぎると沈みすぎるケースもあるので、使い分けが大切です。
ある程度影響しますが、ラインメンディングや仕掛けの調整で補えます。高比重ほど沈めやすく、低比重ほど動かしやすい傾向です。
耐摩耗性・コーティングの有無
- 根ズレ対策
- 表面保護加工
- コシの有無
PEラインは擦れに弱いため、コーティングの有無は重要なポイントです。岩が多い磯場や根がきついポイントでは、ナイロンなどの先ハリスを長めにとって摩耗リスクを低減します。また、表面コーティング付きのPEなら糸鳴りや糸絡みも軽減しやすいです。
ハリスで補うのは効果的ですが、PEライン自体もコーティング付きにするなどダメージを減らす工夫が必要です。
カラーと視認性
磯フカセでは糸フケや仕掛けのズレを把握するのが大切なので、明るいカラーを選ぶと操作しやすくなります。最近は2mごとにカラー変化やマーキング入りの製品も増え、残糸量やアタリの取りやすさにも寄与します。好みや視力に合わせて選びましょう。
視認性の高いラインでも問題ありません。むしろ他のラインと交差した際に分かりやすく、お互いトラブルを避けやすいです。
飛距離だけでなく操作性も重視
飛距離だけ重視して極端に細号数を選ぶと、磯際の根ズレや強風時のトラブルリスクが高まります。操作性の良さを加味しながら、自分のよく行く釣り場の状況に合わせるのがおすすめです。竿の硬さやガイドの形状との相性も検討しましょう。
目安として風速6m以上だと注意が必要です。横風が強い日はナイロンよりも操作が難しくなるので、投げ方やライン角度を工夫しましょう。
結節・ノットの強度

PEラインは伸びに乏しく、結び方次第で強度が左右されやすい特徴があります。特にハリスと結ぶ部分は摩擦を利用するノットを覚えると高切れしにくく安心です。短時間で結べるオリジナルノットも多数紹介されているので、状況に応じて使い分けましょう。
目立った毛羽立ちや傷が出たら結び直すのが基本です。1釣行ごとに必ずチェックして、安全に釣りを楽しみましょう。
おすすめの磯フカセ釣りpeライン8選
ここでは磯フカセ専用または代用しやすいPEラインを8つ紹介します。比重や操作感、カラーなどそれぞれ異なるので、釣り場の状況やスタイルに合わせて選んでみてください。
1. シマノ リミテッドプロ G5+ PE

比重1.4(0.6号)前後の高比重PE。風が強い日でもラインが浮き上がりにくく、張りもあるので扱いやすさも良好です。沈みすぎに注意ですが、幅広いシチュエーションに対応します。
2. シマノ PITBULL G5

5本撚りで高比重(約1.33)を持ち、コストパフォーマンスに優れるのが特徴。PEライン初心者でも導入しやすく、軽い仕掛けでも遠投がしやすいです。
3. ダイワ 磯デュラセンサー×8SS+Si2

8本撚りで耐久性に優れ、比重1.1~1.2とセミフロート設定。ナイロン並みの操作感を求める方におすすめで、PE特有のトラブルも起きにくい設計です。
4. ダイワ 磯センサーSS+Si

4本撚りながら張りがあり、比重1.1~1.2で比較的浮きやすいタイプ。フカセPE初心者が扱いやすく、価格も抑えめなのが魅力です。
5. ゴーセン リミテーション磯 PE

白×濃紺の2色パターンで視認性が高く、摩擦にも強いと評判。セミサスペンド仕様で多様な潮流に対応でき、扱いに慣れれば強い味方になります。
6. キザクラ 黒魂 PE

比重1.3前後のサスペンド系ライン。イエロー単色で遠投時も見やすく、ラインメンディングがスムーズ。張りが控えめなので、柔らかい竿と相性が良いです。
7. 釣研 ファステックPE

比重1.4で磯フカセ専用に設計。太い号数でも沈みが良く、クッションインジケーターなど関連アイテムと組み合わせて使えば、トラブルを抑えやすいです。
8. シマノ リミテッドプロ G5+ PE 200m

200m巻きタイプで、長尺を必要とする釣り座や余裕をもってラインを取りたい場合に便利。比重や使い勝手は150m版とほぼ同じで、こまめに交換しやすい点が魅力です。
使用時の注意点

紫外線や塩分による劣化
PEラインは耐久性が高いとはいえ、紫外線や塩分の影響は徐々に蓄積します。釣行後は真水で洗い流し、日陰干しをすることで表面の塩分と汚れを取り除き、毛羽立ちや変色を予防しましょう。定期的に交換すれば高切れリスクも減らせます。
表面の毛羽立ちや色落ちが目立ってきたら要注意です。ライン切れの原因になるので早めに巻き替えを検討しましょう。
ドラグや竿の柔軟性で衝撃吸収
PEラインは伸縮性がほとんどないため、大きい魚がヒットすると衝撃がダイレクトに伝わります。ドラグをやや緩めに設定し、合わせを控えめに行いましょう。竿もやわらかめの調子を選ぶことで、魚が暴れてもラインブレイクを防止しやすいです。
竿を立てすぎず、ショックを吸収させるようにファイトすると安心です。合わせは軽めでもPEならしっかりフッキングします。
先ハリスや中ハリスを活用
磯際での根ズレ対策として、ナイロンやフロロのハリスを5~10mほど使うのが効果的です。PEライン本体は細くて擦れに弱いため、根が荒いエリアほどハリス部分を長くとる方が安心。リーダーの結び方や長さも自分の釣り方に合わせて微調整しましょう。
水深や根の状態にもよりますが、最低でも5m程度は確保すると安全です。10mほどあれば根ズレの心配が減ります。
記事のまとめ

- PEの号数は0.6~0.8号が主流
- 比重は1.1~1.4で選べる
- コーティング付きで擦れ対策
- カラーは視認性の高さ重視
- 飛距離と操作性のバランスが要
- ノット強度は摩擦系結びが鍵
- 定期的に劣化をチェック
- ハリス併用で根ズレ回避
PEラインをうまく使いこなせば、遠投や高感度を活かしてより多くのアタリをキャッチできます。根ズレや合わせ切れなどのリスクは対策可能なので、自分のスタイルに合ったPEを選んで快適な磯フカセ釣りを楽しんでください。