船からメバルを狙うなら「サビキ仕掛け」が効果的です。この記事では、船釣り用メバルサビキの選び方や、実際の釣り方・おすすめ仕掛け・使う際の注意点をわかりやすく解説します。初心者でも手軽に始められる方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
船釣り用メバルサビキの選び方

サビキ選びの基本ポイント

- ハリスの太さを確認
- 鈎サイズの選定
- サバ皮やバケのタイプ
船からメバルを狙うときは、ハリスが0.8号から1号程度の仕掛けがよく使われます。鈎サイズは4~6号が定番で、サバ皮や短いバケ付きなど好みのタイプを選ぶとよいでしょう。水深や潮流に合わせて仕掛けの長さを決め、扱いやすい全長を選ぶのがポイントです。
強引に引くと切れることがありますが、メバル専用設計の0.8号ならしなやかさがあり、引きに対応できます。ドラグ調整をすれば安心です。
仕掛けの全長と扱いやすさ
メバルサビキは2~3m程度が扱いやすく、初心者でもスムーズに投入できます。仕掛けが長すぎると結束が難しく、船上での手返しが遅くなる原因にもなります。状況やポイントに合わせて、短めの仕掛けを複数用意すると、トラブルの軽減につながります。
短めでも活性が高いときは十分狙えます。流れの強いポイントでは手返し重視で短い仕掛けを使うのも有効です。
素材やカラーの違い
- サバ皮の柔らかさ
- ケイムラや夜光の有無
- カラーの組み合わせ
メバルは警戒心が強いため、仕掛けの素材や色合いが釣果を左右します。サバ皮が柔らかいと自然にアピールでき、ケイムラや夜光ビーズを使った仕掛けは濁り潮や夜釣りで効果的です。緑や赤など複数色をミックスしたパターンを試すのもおすすめといえます。
2〜3種類は用意しておくと、潮色や時間帯による変化にも対応しやすいです。複数試して当たり色を探すのがポイントです。
狙うタナと誘いのコツ

メバルは底付近だけでなく、潮が緩むと中層にも浮いています。仕掛けを静かに落とし、着底したら1~2m巻き上げて待つだけでも効果的です。誘いは小さく上下させるか、追い食いを狙うときは待つ時間を作るなど、船長の指示に合わせるのが大切です。
メバルは動きに敏感です。軽く1~2回竿先を動かしたら、しばらくステイして当たりを待つのが一般的です。
鈎に付けるアクセント
状況によっては、サビキの枝針に小型のワームやエビなどをあわせて使う方法があります。特に緑や透明のワームは漂い方が自然で、メバルに口を使わせやすくなることも。あまり大きいものは嫌われがちなので、小さなサイズを選ぶと効果的です。
極端に大きいサイズや硬い素材だと嫌うケースはあります。柔らかい素材や小さいサイズを選ぶと違和感を与えにくいです。
船釣りサビキでメバルを釣る方法

着底後の基本操作
- 底取り直後に1m巻く
- ステイ時間を長めに
- 根掛かり回避を意識
サビキ仕掛けが着底したら、底から1mほど巻き上げて仕掛けを動かさずに待ちます。メバルは警戒心が強いため、急に仕掛けを上下させると食いが止まる場合があります。根掛かりしやすいポイントでは、底との距離をこまめに調整すると安全です。
底をトントンする方法は、メバルが底に張り付いている時に試す程度です。基本は動かさず、ステイ中心の誘いが◎です。
活性に合わせた誘いの入れ方
活性が低いときは、仕掛けを大きく動かさず待ちの時間を作るのが基本です。潮の変化や日差しの強さによってメバルがタナを変える場合もあるため、底~中層を小刻みに探りましょう。少し上げては待つ動作を繰り返して、当たりを拾うのがポイントです。
一気に巻き上げつつ連掛けを狙います。メバルがヒットしたら焦らずステイして、追い食いを誘うのが理想的です。
追い食いを狙うタイミング
- 1匹目を確実に掛ける
- 竿先を動かさずテンションキープ
- 待ち時間を長めにとる
メバルは群れで行動し、1匹が掛かると吐き出したベイトが撒き餌のように作用してほかのメバルを寄せます。連掛けを狙う場合は、最初のヒットでしっかり当たりをとり、そこで竿先を安定させて待ちましょう。仕掛けを上下させず、テンションを一定に保つのがカギです。
1匹掛かってから10秒前後が目安です。場合によっては数秒で掛かることもあるので、竿先の動きに注目しましょう。
メバルが浮いたときの対処法
潮が緩んでメバルが中層に浮いてくると、底よりも上のタナでヒットしやすくなります。活性が高ければ誘いを入れても食いつきますが、無理に大きく動かすと群れが散る可能性もあるので、緩やかにタナを合わせるのがポイントです。
上げすぎると棚から外れやすいので注意してください。1m刻みでゆっくり探ると狙いやすいです。
根掛かりの回避テクニック
- こまめな巻き上げ
- ラインテンションの維持
- オモリの着底に注意
岩礁帯や沈船周りを攻める際は、オモリが着底したらただちに巻き上げることで根掛かりを防げます。仕掛けを斜めに入れると枝が絡みにくく、もしスタックした場合は強く引っ張らず、テンションを緩めて外れるか試しましょう。無理に引くとハリス切れにつながります。
竿をゆっくり立てたり倒したりして、外れるポイントを探ります。それでも外れないときは少し移動して角度を変えましょう。
おすすめ船用メバルサビキ8選
新里見メバル(里見釣具)

赤バケが多く、半夜メバル便で効果的な仕掛けです。全長3mの5本針で、手頃な価格も魅力です。
つりにいく
アミノメバル(ダイワ)

旨味成分「アミノX」をバケに染み込ませた仕掛けで、全て短バケのバージョンと通常バージョンがあります。
つりにいく
大漁メバル仕掛け(モリゲン)

金色のパッケージが特徴的で、6本針から8本針までのバージョンや、バケのカラーが緑や透明など多彩な種類があります。
メバルサビキ(ハヤブサ)

3個入りで500円程度とコストパフォーマンスが高く、常連の間でも「安くてよく釣れる」と評判です。
じゃこメバルアジ(ササメ)

小型バケが2つミックスされたタイプで、赤バケを試したい時におすすめです。
にんにく漬けじゃこメバル(ササメ)

ニンニク漬けの短バケのみのバージョンで、集魚効果が高く、緑と透明が交互に3個ずつ入った6本針仕掛けです。
瀬戸内メバルサビキ(がまかつ)

5本針で仕掛けが3.6mと長めで、イカナゴパターン用の「イカナゴ新子」やアミパターン向けの「ブツエビ アミ」など、3種類のタイプがあります。
鳴門サビキ(誠和釣具)

6本針×2組入りで、コスパが高く、実際の釣行でも釣果が良いと評判です。
つりにいく
使用時の注意点

仕掛けのメンテナンス
船上では潮風や波しぶきで仕掛けが傷みやすくなります。特にサバ皮やバケ付きサビキは、乾燥するとヒビ割れが進むので、ポイント移動のタイミングで状態を確認しましょう。汚れが目立つ場合は交換を検討し、絡んだハリスは丁寧に直すことがトラブル回避につながります。
あまりに傷んだ仕掛けは食いが落ちます。数回の流し後にはチェックし、皮が破れたりハリスがヨレたら早めに交換しましょう。
仕掛けの絡みを防ぐコツ
サビキは枝針が多いため、仕掛け投入時にエダスが舞い上がって絡みやすい点に注意が必要です。投入の際はオモリを優しく海面に落とし、ラインを少し斜めに保ちながらゆっくり落とすと絡みを軽減できます。急いで投入すると糸ふけで結び目ができることもあるので、落とし方を工夫しましょう。
勢いよく落とすと、エダスが吹き上がって絡みやすくなります。できるだけソフトに落とすのがポイントです。
タナ合わせのタイミング
船の流れや潮の速さによって、メバルがいるタナが変わります。底付近で当たらなくても、中層までゆっくり巻き上げながら探っていけばヒットのチャンスが増えるでしょう。とくに潮が緩みだすタイミングは大きめの群れが浮いてくることがあるため、指示ダナより少し上を試すのも有効です。
船長の指示が最優先ですが、当たらないときは1mずつ上げながら試すと反応が出やすい場合があります。
記事のまとめ
- サビキのハリスは0.8~1号を使う
- 仕掛けは短めの2~3mが扱いやすい
- ケイムラや緑色でアピール力を高める
- 底から1~2m巻き上げてステイする
- 連掛けを狙うなら仕掛けを動かさない
- 中層に浮いたらタナをこまめに調整
- 根掛かり回避のため着底後すぐ巻き上げ
- 傷んだサビキはこまめに交換する
船釣り用のメバルサビキは、仕掛け選びやタナの取り方など細かなポイントに気を配れば大きく釣果を伸ばせます。ぜひ今回の内容を参考にして、快適なメバル釣りにチャレンジしてみてください。