カサゴは身近な堤防や磯、テトラ帯などで狙える根魚の代表格です。ワームを使ったアプローチは手軽かつ効果的で、初心者でも取り組みやすいのが魅力。この記事では、カサゴをワームで釣る方法として、ワームの選び方やアクションなどを分かりやすくまとめました。ぜひ参考にして、カサゴゲームを楽しんでみてください。
カサゴに有効なワームの選び方

ワーム選び3つの基本ポイント

・波動が大きい形状
・サイズは2~3インチ
・カラーは複数用意
カサゴを狙う場合は、魚がアタックしやすい2~3インチ程度のボリューム感があるワームがおすすめです。波動が強い形状はアピール力が高く、濁りのある日は派手な色、クリアな日はナチュラルカラーと使い分けると釣果が伸びやすいでしょう。
大きめサイズほど存在感は増しますが、カサゴは口が大きいとはいえ小型個体も多いです。2~3インチを中心に状況に合わせて変えるのがおすすめです。
根掛かりを防ぐセッティング
岩礁帯やテトラの多い場所でカサゴを狙う場合は、テキサスリグや直リグなど、根掛かり回避性能の高いリグが重宝します。フック先端をワームに隠す、バレットシンカーを使うなどの対策をとることで、ロストを減らして効率的に攻められます。
ワームサイズが2~3インチなら、オフセットフックは#3~#4程度がおおむね合いやすいです。
カラーローテーション

・クリア系は晴天向き
・チャート系は濁り向き
・グローカラーで夜釣り
ワームのカラーは、当日の天候や水質に合わせて変えるのが基本です。晴天の日中や透明度が高い海ではクリアやナチュラル系、濁りがある際や夜釣りでは発光系や派手な色を選ぶと反応が出やすくなります。複数カラーを常備し、状況に合わせたローテーションで釣果アップを狙いましょう。
チャートやオレンジなど派手めなカラーがおすすめです。光量が少ないシチュエーションでもカサゴにアピールしやすいです。
効果的なアクション
カサゴワームはボトム付近を中心にアクションをかけて誘います。リフト&フォールで誘い、着底時にアタリを取るのが定番です。時にはズル引きやスイミングも交えて、カサゴの活性や潜んでいるレンジを探ることが大切です。
過度なアクションは食い渋りに繋がる場合もあります。小刻みに動かす程度から始めてみましょう。
リーダーやラインの強度
根の荒いエリアでカサゴを狙うときは、ラインの強度を少し高めに設定しておくと安心です。PEラインなら0.6~1号、リーダーにフロロ2~4号くらいを使うことで、根掛かり時の回収もしやすくなります。フロロメインで直結する方法も有効です。
根が荒い場所では定期的に結び目やリーダーの傷をチェックし、こまめに結び直すと切れにくくなります。
カサゴをワームで釣る方法

ボトム中心のアプローチ

・底ギリギリを狙う
・小さなアクション
・アタリは即フッキング
カサゴは底付近に張り付いていることが多いので、リグを着底させたら常にボトムを意識しましょう。小刻みにアクションを加えたあと、一瞬止めてから再度リフトさせるなど、微妙な誘いが効果的です。アタリを感じたら素早く合わせることでフッキング率が上がります。
あまり動かしすぎず、ステイを長めに入れると警戒心の強いカサゴでも口を使いやすくなります。
リフト&フォールのタイミング
基本的に、リグをしっかりボトムまで落としたら、ロッドをややあおってワームを上昇させ、そのままフォールで再び底へ戻す動きを繰り返します。フォール時間を調整することで、カサゴの活性が高いレンジを探り当てやすくなります。フォール中に食ってくることが多いので、ラインテンションは常に張りすぎず緩めすぎずを心がけましょう。
ラインを見ながらテンションフォールにすると、わずかなバイトも感じ取りやすくなりますよ。
根回りの探り方
・テトラの隙間を狙う
・根掛かりを恐れない
・潮通しをチェック
障害物周りにはカサゴが身を潜めていることが多く、テトラの隙間や根のきわをしつこく探ると釣果につながりやすいです。ある程度の根掛かり覚悟でアプローチし、潮通しのよいポイントを優先的に狙うと良型のカサゴが出やすいでしょう。ロッドワークで地形を把握しながら丁寧に誘うのがコツです。
ボトム付近を泳がせつつ、軽く浮かせるように巻くと根掛かりを減らしながらカサゴを狙えます。
ボトムバンピングとステイ
ボトムバンピングは、ルアーを小さく跳ねさせながら誘うアクションです。その後に少しステイを入れると、興味を示したカサゴが食いつきやすくなります。動かしてすぐ回収するより、底付近での時間を長めにとるのがコツです。底からあまり浮かさないほうがバイトにつながるケースも多く見られます。
カサゴは口に入れたらすぐ吐くこともあるので、定期的にロッドを軽く動かしてアタリを確認してください。
ガシラマンションを狙う
何匹もカサゴがストックされている好ポイントは、地形や潮の当たり方で決まっている場合が多いです。そこでヒットを得られたら、数投繰り返してみると立て続けに釣れることも。反応が薄くなったら一旦場所を変え、再び戻ってくるとまたヒットするケースもあるので試してみましょう。
足元や海中の変化を観察し、ヒットが集中する場所を覚えておくのが近道です。
カサゴ釣りにおすすめのワーム8選
エコギア カサゴ職人 バグアンツ 2インチ

甲殻類を模したデザインで、フォール中の微細な動きがカサゴを誘います。
エコギア カサゴ職人 ロックマックス 2インチ

グラブ系のワームで、テールの動きがカサゴに強くアピールします。
バークレイ ガルプ! SWベビーサーディン 2インチ

強力な匂いで集魚力が高く、カサゴの食い気を刺激します。
ダイワ KJカーリー 2.2インチ

ギザギザのボディが水中で抵抗を生み、フォール中のアピール力が高いワームです。
マルキュー パワークラブ 蟹 Mサイズ

リアルなカニの形状で、磯場やテトラ周りでの穴釣りに効果的です。
オーナー ロックンベイト リングツインテイル 2インチ

ツインテールが水中でピロピロと動き、カサゴの捕食本能を刺激します。
バークレイ ガルプ! イソメ 極太

イソメを模した形状と強烈な匂いで、カサゴを引き寄せます。
レインズ アジアダー 50mm

ベイトフィッシュを模したデザインで、カサゴの反応が良いワームです。
使用時の注意点

ラインチェックと結び直し
根の荒いポイントを狙うため、ラインに傷が入っていないか定期的に確かめるのが大切です。フロロリーダーやPEラインは小さな傷でも強度が一気に落ちるので、擦れを発見したらすぐに結び替えましょう。ロッドやリールのドラグ設定も確認し、急な大物ヒットでも切られにくいように対策してください。
摩耗や傷がある部分を取り除き短めにして使う方法もありますが、安全を考えるなら巻き替えるほうが安心です。
ロッド操作と根掛かり回避
キャスト後はできるだけ底の感触を把握するように心がけ、根や障害物に差し掛かったら素早くロッドを立ててワームを浮かせます。丁寧に探ることで根掛かりを大幅に減らし、魚とのやり取りにも余裕が生まれます。引っかかった場合でも、あわてずにラインテンションを抜いて緩めれば外れるケースもあるので試してみましょう。
強引に引っ張るとラインブレイクすることが多いです。シンカーを軽く上下させるように動かして外してみてください。
リグやシンカーの使い分け
根掛かりしやすいエリアではバレットシンカーや直リグが向いていますが、ボトムを広く探りたいなら適度に重いジグヘッドも重宝します。潮の流れが速いポイントや深場を狙う際は、シンカーウエイトをいつもより重めに設定して、着底をしっかり把握することが釣果につながります。状況ごとのリグ変更を欠かさないようにしましょう。
根掛かりリスクが増える場合もあります。まずは軽めで探り、着底が取りにくければ徐々に重くしてみてください。
記事のまとめ
- 根回りを丁寧に探る
- サイズは2~3インチ中心
- カラーを数種類揃える
- リグはテキサス・ジグヘッド
- ラインの傷はこまめにチェック
- フォールでのアタリに集中
- 根掛かり対策にオフセットフック
- ローテーションで状況に適応
カサゴをワームで狙うなら、根や障害物周りをしっかり把握して探ることが大切です。上記のポイントやリグの使い分けを実践すれば、より安定した釣果を得やすくなるでしょう。根掛かりを恐れず攻めることで、思わぬサイズアップも期待できます。