シーバスジギングは、メタルジグを落として巻くだけのシンプルな操作で大物が狙える釣り方です。特にフォール中のアタリが多く、初心者でも爆釣の可能性を秘めています。本記事では、タックル選びからアクションのコツまで、シーバスジギングを楽しむためのポイントをわかりやすく解説します。
シーバスジギングとは

シーバスジギングの基本要素

- 水深の把握
- フォール重視
シーバスジギングでは、ジグをボトムまで落としてから巻き上げ、その繰り返しで狙います。落下中(フォール)にアタリが集中する場合が多いため、糸ふけや着底のタイミングをしっかり把握することが重要です。また、棚(レンジ)がずれているとヒット率が下がるので、船長の指示に合わせて探る層を変えましょう。
落下が急に止まる、糸ふけが出るなどの違和感があります。そこから巻き始めると食っているケースが多いです。
フォールスピードが重要
落下速度を変えてシーバスにアプローチするのがポイントです。潮の速さやシーバスのレンジに合わせて落とし込むスピードを調整しましょう。フォールを止めた瞬間に食い上げるケースもあるため、巻き始める前にラインテンションをしっかり保ち、違和感を捉えやすくすることが大切です。
2~3回落とし直して反応がないときは、別の層か場所を探りましょう。固執せず柔軟に動くのが近道です。
適切なタックル選択
- ベイトが主流
- 柔軟なロッド
- PE1号前後
シーバスジギングはフォールでのアタリが多いため、ベイトタックルが向いています。ロッドはSLJ(スーパーライトジギング)に準じた柔らかめのタイプが理想です。PEラインは1号前後を150~200m程度用意し、リーダーは20~25lb程度を組み合わせると安心してやり取りが可能です。
ML以下の柔らかいロッドなら可能です。ただし硬すぎるロッドはバラシが増えがちなので注意しましょう。
フッキングとバラシ対策
シーバスは吸い込むようにバイトするので、ロッドを大きく振りかぶらず巻きアワセで掛けるほうがバレにくいです。バラシを減らすには、フックセッティングをアシストメインにして、ラインテンションを緩めないように心掛けましょう。ランディング直前のエラ洗いがバラシの最大の山場です。
フォール中に当たったら一瞬止め、乗っていなければ軽く巻き合わせへ。焦らず対応するとバラシが減ります。
釣れる季節と魚のタナ
一般的には1~4月にかけての寒い時期が王道のシーズンですが、近年は夏のジギングパターンも存在します。特に冬場は深場やストラクチャーにシーバスが固まりやすく、まとめて数を伸ばせるチャンスが大きいです。季節に合わせたポイント選択と水深攻略が効率アップにつながります。
潮やベイトの動きで時期が前後しますが、深場に集まる傾向は変わらないので情報収集が重要です。
シーバスジギングで釣果をアップさせるコツ

レンジキープの大切さ
- カウンター付きリールがおすすめ
- 潮の速さ把握
- ラインマーカー
シーバスの群れにしっかりジグを通すため、狙うレンジを正確に把握することが大切です。カウンター付きリールがあれば深度を把握しやすく、さらに潮の流れがある場合はジグの重さを調整すると安定感が増します。こまめに攻める層を変えて、反応があるレンジを探してみましょう。
ラインマーカー付きPEを使い、着底からの巻き数でおおよそのタナを把握すると良いです。
フォールスピード調整のコツ

シーバスは日によって反応するスピードが異なります。潮が動いているタイミングでは速めの巻きでやる気のある魚を狙うのがおすすめです。逆に潮が緩いときや渋いときはゆったりとしたリトリーブを心掛け、フォールを長めに取ってアピールするなど変化を付けると好釣果に繋がります。
一度巻くスピードを落として、フォールも入れてみましょう。食い切れない魚がしっかりフックに掛かることがあります。
ルアーカラーの選び方
- ゴールド系
- シルバー系
- 濁り対応色
水色や天候、シーバスの活性によってカラーセレクトを調整することが効果的です。晴れの日や澄んだ海ではシルバー系、濁りが強い場合や光量が少ないシーンではゴールド系やピンクなどアピールカラーが好反応を示します。釣れなくなったら積極的にカラーチェンジを行いましょう。
変化をつけることで飽きられにくくなります。ピンクとゴールド系は必携の鉄板カラーです。
フックセッティングを工夫する
シーバスジギングでは、フォール中のヒットが多いのでリアにアシストフックを付けるのが定番です。活性が高いときはトレブルフックのリア装着で手返し良くランディングし、活性が下がったときはフロントにもフックを追加するなど、状況に合わせてセッティングを変えましょう。
リアフックの長さやフロントフックのサイズを見直しましょう。短めのアシストなら絡みを減らせます。
当たりレンジの見極め
シーバスが浮いているときは中層、底ベタにいるときはボトム付近を集中的に攻めるなど、シーバスの居場所を把握して狙うと効率的にヒット数を伸ばせます。魚探に映らなくても、しつこく同じレンジを探るよりも、小刻みに棚を変えてチャンスを広げるのがコツです。
そのレンジに固まっている可能性大です。数回確認して食わなければ移動を検討しましょう。
おすすめのシーバスジギングロッド6選
シマノ グラップラーBB タイプLJ B63-2
ライトジギング専用に設計されたモデルで、ジグの操作性と汎用性を兼ね備えています。

天龍 ホライゾンLJ HLJ611B-FM
ディープエリアや急流エリアでの使用を想定したパワフルモデル。150g程度のジグの操作に優れ、最大で200gまでのジグを扱えます。

ダイワ ソルティガLJ 62XXHB TG
全身メガトップのフルソリッド・ベイトモデル。160g前後までのショート~セミロングジグがメインで、抵抗の少ない形状であれば200gクラスでも使用可能です。

シマノ(SHIMANO) オフショア ライトジギングロッド 24 オシア ジガー SLJ S63-0
鋭敏な感度と高い操作性能を持つライトジギングロッド。

メジャークラフト 三代目クロステージ CRXJ-B64ML/LJ
コストパフォーマンスに優れたモデルで、150gまでのジグを使用したタチウオジギングに最適。青物狙いのライトジギングにもおすすめです。

ジャッカル GSW C66UL
100g前後のジグで小型の青物や根魚を狙う際に適したロッド。全体的にしなやかで、綺麗に曲がり込む設計が特徴です。

おすすめのシーバスジギングリール6選
シマノ グラップラー 300HG
ライトジギング向けに設計されたベイトリールで、ジグの操作性と耐久性を兼ね備えています。ギア比6.2で、巻き取り長さは84cm。

シマノ オシアコンクエスト 300XG
高い剛性と耐久性を持つ丸型ベイトリールで、ギア比7.5、巻き取り長さ101cmと高速巻き上げが可能です。

ダイワ ソルティガIC 300H-SJ
カウンター付きのベイトリールで、ギア比7.3、巻き取り長さ98cm。PEライン2号を400m巻け、深場でのジギングやスロージギングに最適です。

シマノ オシアジガー Fカスタム 1500HG
ジギング専用に設計されたベイトリールで、ギア比6.4、巻き取り長さ98cm。PEライン2号を500m巻け、耐久性と巻き上げ力に優れています。

ダイワ レグザ LT3000S-CXH
金属ボディを採用し、高い剛性と耐久性を実現したスピニングリール。ハイギア仕様で手返しの良い釣りが可能です。

シマノ ストラディック SW 4000HG
耐久性と防水性能に優れたスピニングリールで、シーバスジギングに必要なパワーと巻き上げ力を備えています。

おすすめのシーバスジギングジグ6選
シマノ コルトスナイパー アオモノキャッチャー 60g
リアルなベイトフィッシュを模したデザインと、細かいフラッシング効果で高いアピール力を持つジグです。

ダイワ サムライジグR 60g
バランスの取れた設計で、飛距離と操作性に優れたジグです。

ジャッカル シーバスアンチョビメタル 60g
東京湾のシーバスジギング向けに開発されたジグで、落として巻くだけの簡単操作が特徴です。

メジャークラフト ジグパラショート 60g
左右非対称のショートボディで、飛距離とアクションのバランスが良いジグです。

ダイワ TGベイト 60g
タングステン素材を使用し、コンパクトながら高比重で飛距離と沈下速度に優れたジグです。

使用時の注意点

ドラグ調整の重要性
ドラグが強すぎると、シーバスの急激な突っ込みでラインが切れるリスクがあります。逆に緩めすぎると、根ズレや障害物に巻かれる場合も。PE1号前後を使う場合は、最初にやや緩めで設定し、ヒット後のやり取りで必要に応じて締め込むとバラシを減らせます。
具体的にはPE1号なら1.5~2kg程度が基準です。ヒットしてから微調整すると安心してファイトできます。
フックセッティングのルール

船宿によってはリアフックの形状や本数に制限を設けている場合があります。バラシを防ぐためにアシストフックをリアに装着するのが定番ですが、トレブルフックが禁止されているケースもあるため、事前に確認が必要です。安全面を考え、バーブレス化する選択も有効です。
アシストフックでもしっかりフッキングします。むしろバラシ軽減につながる場面も多いので安心です。
キャッチ後の扱い
シーバスはエラ洗いで暴れる力が強く、陸揚げしてからでも急に跳ねることがあります。負傷の恐れやリールの損傷を防ぐため、魚を扱うときはグリップやタオルなどでしっかりホールドし、フックを外す際はプライヤーを使用しましょう。船上での安全確保が第一です。
慣れないうちはバーブレスを選択すると安全性と手返しが良く、トラブルを最小限に抑えられます。
記事のまとめ
- フォールを重視して誘う
- レンジキープが釣果のカギ
- ロッドは柔らかめが最適
- フックはリア重視でセッティング
- カラーはナチュラル系とアピール系を使い分け
- ドラグ調整は慎重に行う
- 船宿ルールの確認は必須
- シーズンや潮によって狙い方を変える
シーバスジギングは季節を問わず数やサイズが狙える魅力的な釣りです。落として巻くだけのシンプルな操作ながら、フォールの使い方やタックル選択次第で釣果が激変します。ぜひポイントを押さえて快適なジギングを楽しんでみてください。