シーバスと言えばミノーやバイブレーションが定番ですが、実はスプーンには遠投性やフォールによる誘いなど独自の利点が存在します。根掛かり回避のしやすさや低活性時に口を使わせやすい点も魅力です。本記事では、そんなシーバススプーンのメリットを中心に、選び方と使い方を簡潔に解説していきます。
シーバススプーンの選び方

スプーン選びで押さえたい3つの重要ポイント

- 飛距離重視
- フォールで誘う
- サイズを合わせる
シーバスに合ったスプーンを選ぶ際は、遠投性能やフォール時の動きが大切です。さらに、ベイトサイズに近いスプーンを用いることで違和感を減らしやすくなります。形状が細身のモデルは飛距離を確保しやすく、着水後もゆったりフォールしながらアピールします。これらの特徴を意識すれば、さまざまなエリアでシーバスを狙いやすくなるでしょう。
飛距離とフォールの動きを重視すると良いです。まずは細身のタイプを中心に選ぶと探りやすく、サイズも14g前後を試してみてください。
スプーン選びでよくある質問
カラー選びは光量や水の濁り具合に合わせるのがコツです。シルバーやゴールドは場面を選ばずに安定したアピールを見せ、濁りの強い時にはコントラストをしっかり出せる色が有効です。ベイトが小さければシルエットを落としてリアル系カラーを試すこともあります。
万能なのはシルバー系です。初めてならホロ入りのシルバーかゴールドを用意し、状況に応じて使い分けるとわかりやすいです。
狙うポイントに合わせる

- 狙う水深に合わせる
- 根掛かりを回避
- 着底後の動きも重要
河川や干潟など浅いエリアでは沈み過ぎないスプーンを、深場を探る場合は重めでフォールが速いモデルを選ぶと快適です。また、根掛かりの多いポイントでも、スプーンはフック形状を工夫すると意外と回避力が高いのも魅力です。ボトム付近で留めてフォールを繰り返す釣り方が有効なシチュエーションも多く、好みに合わせて楽しめるでしょう。
フックをバーブレスやシングルフックに変えると回収率が上がります。川底の障害物が多いエリアなら、スローに探るのがポイントです。
低活性時に有効なスプーン
スプーンの魅力は低活性のシーバスにも口を使わせやすいところです。デッドスローやフォールを中心に使うと、強い波動を出し過ぎずに誘い続けられます。場合によってはサブアクションで軽いトゥイッチを入れるのも有効ですので、その日のパターンを探しながら試してみましょう。
大型のベイトを意識する時期なら、重めや長めのスプーンが特に効果的です。マグナムサイズで狙うと実績が高まります。
フックセッティングの重要性
シングルフックは根掛かりが少なく、回収率が高いのが利点です。一方でトレブルフックは複数のフックポイントがあるので、瞬時にフッキングしやすいというメリットがあります。また、強めのラインを使うならフックが曲がって外れやすい事故も防げるよう工夫しましょう。
トレブルフックをフロントとリアで装着する方法もあります。しかし根掛かりリスクが増すので、ポイントに応じて選びましょう。
シーバスをスプーンで狙う方法

シーバス攻略に効くアプローチ

- 表層のただ巻き
- ボトムを意識
- 緩急をつける
スプーンを使ってシーバスを狙う際は、まず水面直下をデッドスローで引くか、ボトム近くまで落としてから探る方法が基本です。同じレンジだけを引き続けるよりも、途中でリフトを入れたり巻き速度を変えたりすると、シーバスの反応が高まることがあります。地形や潮の流れに合わせてレンジを調整してみましょう。
光量やベイトがいる層を意識してください。表層でボイルしていれば上を狙い、気配がなければ順に下げて探るのがスムーズです。
よくあるアクションのQ&A
シーバスをスプーンで狙う場合、着底やフォールでのアタリを取ることがよくあります。ラインテンションを適度に保ち、スプーンの動きを制御する意識が重要です。さらに小刻みにロッドを動かしてアピール力を高めるのも有効で、その日の活性によって微調整してみましょう。
できる限り重めのスプーンを使ってラインスラックを減らします。着水点を正確に把握するとフォールのコントロールがしやすいです。
レンジを変える攻め方
- 中層もチェック
- スローに丁寧
- 回遊ルート狙い
シーバスは表層だけでなく中層を回遊している場合も多いので、ただ巻きやフォールを組み合わせて中層もしっかり探りましょう。特に流れが効いている場所では、スローに巻いてドリフトさせるようなイメージがはまることが多いです。シーバスの回遊ルートを把握し、狙うレンジをこまめに変えて反応をチェックすると好結果につながります。
ボイルが起こっていなくてもレンジを変えながら探ればヒットチャンスがあります。特に潮が動くタイミングを狙ってみましょう。
誘いのパターンを増やす
スプーンの強いフラッシングを生かすには、イレギュラーな動きを加えるのも一手です。デッドスローの途中に軽めのトゥイッチを入れてフォールさせると、思わぬバイトを誘う場合があります。特にシビアな状況では、短い距離でもアプローチを変えながら探ると結果が出やすいでしょう。
浅い場所ほどスローにすると根掛かりリスクを減らせます。ボトムまで落とし切らないレンジキープも有効です。
時合いを見極める
シーバス釣りでは、潮の満ち引きや時間帯が大きく影響します。特に河川や干潟では上げ潮で魚が入ってくる場面を狙うとヒット確率が上がることが多いです。時合いを外しているときは飛距離のメリットを生かして、広く探りつつ変化のあるポイントを攻めてみましょう。
常夜灯がある明暗部や月明かりがある日は効果的です。シルエットとフラッシングを同時にアピールしてみると良いですよ。
おすすめのシーバススプーン12選
ダイワ チヌークS

汎用性が高く、安定した泳ぎが特徴のスプーンです。シーバスやヒラメ、青物など多様な魚種に対応し、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
スミス ピュア

シンプルなデザインながら高い実績を持つスプーンで、スローリトリーブ時の安定したアクションが特徴です。トラウトだけでなく、海釣りでも効果的で、小型魚から大型魚まで幅広く狙えます。
ブルーフォックス モアシルダ

スリムなボディで飛距離が出やすく、遠投が求められる状況で特に力を発揮します。速いリトリーブにも対応しており、青物や回遊魚を効率よく狙うことができます。
タックルハウス ツインクルスプーンNA

その動きの良さから多くの釣り人に愛用されているスプーンです。特にライトゲームで効果を発揮し、メバルやアジ、カサゴなどの小型魚に対して高いアピール力を持っています。
ダイワ モアザン SBスプーン(シルバーグリッター)

フリーフォール時にヒラヒラと落下しながらフラッシングを発生させ、ランカーシーバスに強烈にアピールするスプーンです。
ニコルス ベンパーカー ミニマグナムスプーン6(シルバークローム)

全長6.5インチ(約16.5cm)、重さ約2.5オンス(約70.9g)のフラッタースプーンです。ビッグフィッシュをターゲットにした設計で、深場のレンジ攻略に適しています。
スミス グリススプーン オーガ(キンブナ)

詳細な情報が見つかりませんでしたが、スミス社のスプーンシリーズの一つで、特定のカラーリング(キンブナ)を採用したモデルと推測されます。
スミス ヘブン ソルトウォーター 16g(イワシ/ゴールド)

詳細な情報が見つかりませんでしたが、スミス社のヘブンシリーズのソルトウォーター仕様で、16gの重さとイワシ/ゴールドのカラーリングを特徴とするスプーンと推測されます。
ラパラ ストーム スーパー五目スプーンジグ 18g(ホロレッドヘッド)

詳細な情報が見つかりませんでしたが、ラパラ社のストームブランドからリリースされている、18gの重さとホロレッドヘッドのカラーリングを持つスプーンジグと推測されます。
ツララ トレモロスプーン(ゴールド)

詳細な情報が見つかりませんでしたが、ツララ社のトレモロシリーズのスプーンで、ゴールドカラーを採用したモデルと推測されます。
使用時の注意点

飛距離と糸ふけ管理
スプーンをフルキャストした際、着水後すぐにラインを張りすぎるとスプーン本来のフォールアクションを殺してしまいます。逆に糸ふけが大きすぎるとアタリを見逃しやすいので、着水したら糸ふけを軽く取りつつ、フォールの動きを損なわないように意識してください。そうすることでヒラヒラとしたアクションがよりシーバスを引きつけます。
完全に張るとアクションが出にくくなります。適度なテンションフォールで動きを活かしつつ、アタリを取りやすくしましょう。
根掛かりの多い場所の対策
石や障害物が多いエリアでは、スプーンのフックに引っ掛かりが起きやすいです。少し重めのスプーンを使い、着底させずにレンジキープすると根掛かり回避につながります。また、シングルフックでバーブレスにしておけば、万が一の根掛かりでもフックが外しやすく、ルアーロストを減らせるメリットがあります。
ポイントの状況に合わせて交換します。障害物が多いときはシングル、オープンエリアならトレブルなど使い分けると安心です。
ライン選びとドラグ調整
シーバス用であればPEラインの0.8~1.2号前後が扱いやすい範囲です。ドラグはやや緩めに設定し、強い引きでもバラシを防ぎます。また、根掛かりを回避しながら獲物とやり取りするには、フックが伸びる前にドラグがスムーズに作動することが大切です。ラインチェックやフックの状態は定期的に確認しましょう。
強引にやり取りするとフックが伸びたり折れたりすることがあります。慎重に調整して挑んでください。
記事のまとめ

- シーバススプーンは飛距離とフォール性能が要
- 銀色や金色のカラーが定番で迷ったらおすすめ
- 軽め~重めまでベイトサイズに合わせて選ぶ
- デッドスローやリフト&フォールで食わせる
- 根掛かり回避策でフックを調整しやすい
- 潮や時間帯など時合いを見極めるのが大切
- ロッドワークでイレギュラーアクションを追加
- 道具のメンテナンスで快適な釣行を保つ
スプーンは汎用性が高いルアーで、シーバスの活性が低い状況でも口を使わせやすい点が魅力です。選び方と使い方のコツをおさえ、いつものフィールドに新たなアプローチを加えてみてください。