シーバスを日中に狙うデイゲームでは、適切なルアー選びが釣果アップの大きなカギになります。夜とは異なる状況で警戒心の高いシーバスに口を使わせるには、レンジやアクション、カラーといったポイントをしっかり押さえることが重要です。これから紹介するコツを参考に、デイゲームでのルアー選びをより有利に進めてみましょう。
シーバスデイゲームルアーの選び方

レンジ・アクション・カラーの基本

- 飛距離重視のバイブレーション
- ナチュラルな泳ぎのミノー
- 濁りに負けないカラー
デイゲームではシーバスの警戒心が強くなるため、狙うレンジやルアーのアクションを考慮して選ぶことが肝心です。飛距離を重視するバイブレーションは広範囲を攻められますが、シャローを意識するならミノーやシンキングペンシルをチェックしましょう。濁りや水質に合わせ、ゴールド系やチャート系など視認性を高めるカラーを選ぶのも効果的です。
濁りが強いときは派手なカラーが効果的ですが、クリアウォーターでは逆にナチュラルカラーが有効です。状況を見ながら最適な色を試してみましょう。
コントロールしやすいルアー

橋脚やテトラ帯など、シェードを形成するポイントはシーバスが潜む絶好のエリアです。昼間は光量が多いので、シーバスは暗がりや深場へ身を潜めることが多め。ルアーの軌道をストラクチャーの際に通すだけでなく、流れの変化を活用したドリフトや、一定間隔でフォールを入れることでバイトチャンスを増やしましょう。
ルアーをスローに引きすぎると根掛かりしやすくなります。巻き速度を少し上げ、ストラクチャーに当たる前に姿勢を変化させると回避率が上がります。
ドリフト性能
- 緩急のある場所をチェック
- 目視や漂流物の動きで把握
- フォールで食わせの間を演出
河川や港湾部には、流れの変化が生じているポイントが必ず存在します。緩流帯と速い流れの境目、合流部や排水口周りなどはベイトが集まりやすくシーバスにとっても好条件です。フォールを活かした攻め方や、ルアーを一度ラインスラックで泳がせるドリフトを試すことで思わぬヒットを得られます。
緩流帯やブレイクラインに隣接したエリアも狙い目です。流れの強弱が交差する帯状のポイントを見つけ、ルアーを通すコースを工夫しましょう。
多彩なアクションに対応できる
昼間は警戒心が高いシーバスに対して、ルアーアクションを適切に調整することが大切です。潮流が速い場所ではしっかり泳ぐアクションのルアーを、干潮や水深が浅い状況ならナチュラルに誘う動きなど、状況に合わせて巻き速度やロッドアクションを変えましょう。スレた魚に対してはテンションフォールを利用してバイトを誘発するのも効果的です。
水中が濁っている場合は派手アクションが有効ですが、澄んでいる場合は弱めのダートやナチュラルな動きが好まれます。複数のアクションを試しましょう。
状況にあったカラー
シーバスのデイゲームでは光量が多く、ルアーカラーやフラッシングが大きく影響します。ゴールドやチャート系は濁り時に活躍しやすく、クリアな状況下ではシルバー系やベイトフィッシュライクなナチュラルカラーがおすすめです。また、太陽の角度や雲の有無によってもアピール度合いが変化するので、複数のカラーをローテーションして最適解を見つけましょう。
シェード打ちなどではシルエットを強調できるブラック系も有効です。明暗部でしっかりアピールし、リアクションバイトを誘う場面で使ってみてください。
シーバスデイゲームルアーで釣果をアップさせるコツ

流れ・レンジ・誘い方をチェック

- 干満差のタイミングを読む
- 狙う水深を意識する
- アクションに強弱をつける
シーバスデイゲームで釣果を伸ばすには、まず流れの変化があるタイミングや、狙うべきレンジを正確に把握することが重要です。干満差によって水位が上下する河川や港湾では、ベイトが動く場所を先読みできれば有利になります。また、誘い方の強弱をつけてスレたシーバスに口を使わせる工夫も欠かせません。
おおむね潮位が低下し始めるタイミングが狙い目です。ベイトが押し出される時間帯に合わせてポイントを攻めると反応が出やすいでしょう。
自合いを逃さない
シーバスは潮位変化のタイミングで活発にベイトを追いかけることが多いです。特に干潮からの上げ始め、満潮からの下げ始めはベイトが動くので、短時間に集中して当たりを得られる可能性が高まります。事前に潮汐表をチェックし、攻めたいポイントで潮流が変わる瞬間を狙うと釣果アップにつながります。
風や雨が強まったときにはルアーの泳ぎがしっかり出るタイプに切り替えたり、大きめのシルエットを選ぶなどの対策を取りましょう。
立ち位置とキャストコース

- 立ち位置で釣果が変わる
- 風向きを味方にする
- 狙いのラインを明確にする
足元の水深や流れの向き、風を考慮して立ち位置を決めるだけでも釣果は大きく変わります。釣り場によっては、少し角度を変えてキャストするだけで潮のヨレを引ける場合があります。また、風上に立つことで遠投が楽になり、ルアーの飛距離が伸びるメリットもあるので、シーバスが回遊しているであろうコースを明確にイメージしましょう。
波止の先端だけでなく、角や内向きの潮通しが良い場所も狙い目です。回遊ルートを推測しながらベイトの有無を確認してポイントを選びましょう。
アクションの切り替え
元気なシーバスが多いときは早巻きや強めのジャークも効果的ですが、魚が沈んでいる場合はスローに誘わないと口を使ってくれないことが多いです。リフト&フォールやストップ&ゴー、テンションフォールなどを組み合わせると、同じルアーでも違った動きで興味を引けます。
複数のアクションパターンを試すと同じポイントでもヒットにつながります。動きを変えることでシーバスのスイッチを入れましょう。
スレ対策
活性の低いデイゲームでは、シーバスが一度ルアーを見切ると再度食わせるのが難しくなります。そんなときはカラーやサイズ、アクションを変えてスレ対策を行いましょう。濁りがある日は強めのアピール色、クリアウォーターでは自然な色合い、また地合いを逃さないために手早くルアーチェンジできるように整理しておくのも大切です。
最初は派手めの色で反応を探り、バイトが得られないならナチュラル系に切り替えるのが良いです。シチュエーション次第で逆パターンも試しましょう。
【ミノー】おすすめのシーバスデイゲームルアー8選
シマノ エクスセンス サイレントアサシン 120F フラッシュブースト

全長120mm、自重19g。フラッシュブースト機構により、内部の反射板が振動し続け、シーバスに強烈なアピールを行います。
メガバス カゲロウ 124F

全長124mm、自重22g。最大潜行深度約20cmのシャローランナーで、ナチュラルなロールアクションが特徴です。
ダイワ ショアラインシャイナーZ バーティス R125F

全長125mm、自重20.5g。平均飛距離73.5mを誇る飛距離性能と、タイトウォブンロールアクションが魅力のリップレスミノーです。
ダイワ ショアラインシャイナーZ セットアッパー スリム 95F

全長95mm、自重9.6g。ハイピッチウォブンロールとチドリアクションで高活性のシーバスを誘います。
オーエスピー ルドラ 130S

全長130mm、自重24g。ジャーク時の激しいダートアクションと、ただ巻きでの強い泳ぎでシーバスのリアクションバイトを誘発します。
アイマ コモモ 125SF

全長125mm、自重16g。シャローエリア攻略に特化したサスペンドミノーで、ナチュラルなスイムアクションが特徴です。
ラパラ カウントダウン エリート 95

全長95mm、自重14g。シンキングタイプで、安定した飛距離とレンジキープ力を持ち、多様なリトリーブスピードに対応します。
ジャクソン アスリート 12SSP

全長120mm、自重19g。スローシンキング仕様で、ナチュラルなスイムアクションと高い飛距離性能を兼ね備えています。
【シンキングペンシル】おすすめのシーバスデイゲームルアー8選
ダイワ モアザン スイッチヒッター 85S

全長85mm、自重20g。スラロームアクションと優れた飛距離性能で、広範囲のシーバスを攻略します。
ダイワ モアザン スラップヒッター 120S

全長120mm、自重24g。3連結ボディによるナチュラルな泳ぎで、シーバスにアピールします。
ダイワ モアザン バレンテ 90S

全長90mm、自重22g。2つのラインアイでアクションを変えられる2WAY仕様のシンキングペンシルです。
ロンジン フランキー 120

全長120mm、自重20g。独特なスラロームアクションと高い飛距離性能を持ち、デイゲームでの実績も高いルアーです。
ブルーブルー ブローウィン! 140S

全長140mm、自重26g。飛距離とアクションのバランスが良く、多くのシーバスアングラーに支持されています。
ジャクソン にょろにょろ 85

全長85mm、自重8g。細身のボディと独特のアクションで、スレたシーバスにも効果的です。
メガバス マリンギャング 120S

全長120mm、自重21g。スローからファストリトリーブまで対応し、多様なシチュエーションで使用可能です。
エバーグリーン スキッドロウ 95S

全長95mm、自重15g。安定した飛行姿勢とナチュラルなアクションで、シーバスのバイトを誘います。
【バイブレーション】おすすめのシーバスデイゲームルアー8選
バスデイ レンジバイブ 70ES

全長70mm、自重15g。タイトでハイピッチなアクションが特徴で、シーバスの捕食本能を刺激します。多くのアングラーから支持されている定番ルアーです。
タックルハウス ローリングベイト 77

全長77mm、自重15g。背中のフィンが水を受け、ボディをローリングさせる独特のアクションを生み出します。港湾部や河川での使用に適しています。
ロンジン キックビート 70

全長70mm、自重15g。強い波動と安定した飛行姿勢が特徴で、濁りのある状況やベイトが多いシーンで効果を発揮します。
シマノ エクスセンス サルベージソリッド 70ES

全長70mm、自重20g。ソリッド樹脂ボディにより、ボディとフックの干渉音を抑え、スレたシーバスにもアピールします。
ダイワ モアザン ミニエント 57S

全長57mm、自重11.5g。小型ながらも飛距離が出やすく、マイクロベイトパターンやプレッシャーの高い状況で有効です。
マドネスジャパン シリテンバイブ 53

全長53mm、自重8.5g。シリコン製ソリッドボディがナチュラルな波動を生み出し、スレたフィールドや低活性時に効果的です。
エバーグリーン マービー 90

全長90mm、自重27g。圧倒的な飛距離と軽い巻き抵抗が特徴で、広範囲を効率的に探ることができます。
コアマン アイアンプレート IP-26

全長75mm、自重26g。強いアクションと高いアピール力を持ち、濁りのある状況や高活性時に最適です。
使用時の注意点

タックルバランスを整える

シーバスデイゲームでは遠投やアクションの多用が多くなるため、ロッド・リール・ラインのバランスを考慮することが大切です。過剰に硬いロッドや太すぎるラインは操作性を落とし、逆に柔らかすぎるタックルではしっかりフッキングできない場合も。PE1~2号程度にリーダー20lb前後を組み合わせるなど、状況とターゲットサイズに応じて最適化するのがポイントです。
ロッドは8~9ftクラス、リールは4000番前後がおすすめです。ラインはPE1.2号ほどで、リーダー20lb前後を基準に選んでみましょう。
着水音やキャスト精度に気をつける
デイゲームはシーバスの警戒心が強いため、ルアーの着水音やキャスト時の影響も考慮しましょう。大きな音や波紋でスレを招かないよう、できるだけソフトに着水させる技術を身につけるとバイト率が上がります。また、橋脚やテトラの際を正確に攻めるために、ラインの放出量やリリースタイミングを意識してキャスト精度を高めるのも重要なポイントです。
ロッドをやや下向きにキープし、ルアーが水面に近づいたらサミングして勢いを抑えるとソフトな着水ができますよ。
フックやスナップの定期確認
シーバスを掛けると強い引きがあり、フックやスナップに負荷がかかります。特にデイゲームで連続ヒットがある場合は、フックポイントの曲がりやスナップの変形などを確認するクセをつけましょう。フックが鈍ればルアーの刺さりが悪くなり、バラシにつながる可能性もあるため、定期的に交換することで確実なフッキングを得られます。
シーバス用の太軸フックが理想ですが、こまめに状態を確認すれば安価なフックでも問題ありません。定期的に交換し、常に尖りを保ちましょう。
まとめ

- 光量の多い昼はレンジ選びがカギ
- 橋脚やテトラ際はシェードを狙う
- 濁り時は強めカラーが効果的
- 潮位変化のタイミングを把握する
- アクションの強弱でスレ対策
- 立ち位置やキャストコースを工夫
- タックルバランスを最適化
- フックやスナップの点検を欠かさない
シーバスデイゲームは夜に比べて魚の警戒心が高い反面、視覚的に動きやすく、ルアー操作を工夫する楽しみがあります。しっかりと光量や潮流、ルアーのカラー・アクションをマッチさせることで、昼間でも十分に釣果を伸ばせます。ぜひポイントとコツを押さえて、デイゲームならではの醍醐味を体感してみてください。