スロージギングでは深場や大型魚と対峙する機会が増え、手返しの良さやパワーが重要になります。そこで注目されるのが電動リールです。この記事では、選び方のポイントからおすすめ機種まで、わかりやすく解説していきます。
失敗しないスロージギング電動リールの選び方
ラインキャパシティとパワーを確認
- 深いレンジ対応の糸巻量
- 負荷時に安定する巻き上げ力
- PE2〜3号をカバーする余裕
スロージギングは水深100m以上での釣りも多く、ライン放出量が増えがちです。そのため、糸巻き量は200m以上あると心強いです。大物が掛かった際にしっかりパワーを出せるモデルなら、回収やファイトが楽になり、効率よくポイントを攻められます。
PE2号を200m以上巻いておくと、大型魚が掛かっても落ち着いてファイトできます。万が一の高切れも考慮して余裕を持たせましょう。
ギア比と巻き取り速度の兼ね合い
ギア比が高いほど巻き取りスピードは上がりますが、重いジグや大型魚相手では巻き上げが重たく感じられることがあります。一方で低ギアはパワーに優れていますが回収に時間がかかりがちです。スロージギングはシャクリや着底回数も多いので、中間的なギア比を選ぶと扱いやすくなります。
5～6前後のギア比があれば手返しとパワーを両立しやすいです。あまり速すぎると深場で疲れやすいので注意しましょう。
ドラグ性能と初動の滑らかさ
- 軽快な滑り出し
- 大物対応の負荷分散
- 連続ファイトに強い放熱性
大物が掛かった瞬間にドラグがスムーズに滑り出すことは、フックアウトやラインブレイクを防ぐうえで重要です。ドラグ力が高いだけでなく、初動が滑らかなモデルは大型青物や根魚とのファイトでも安定感が増します。連続した負荷にも耐えられる放熱性も重視してください。
強すぎるとラインやフックに負担がかかります。初動の滑らかさを確保しながら適度に締めるのがコツです。
電源供給方法（船の電源 or バッテリー）
電動リールの消費電力はモーター性能が上がるほど増える傾向があります。1日中スロージギングを楽しむなら、大容量バッテリーを用意しておくのが無難です。乗合船で電源が使える場合でも、他の利用者が多いと不安定になる可能性があるので、予備バッテリーを持参するとトラブルを防げます。
必須ではありませんが、純正品なら電圧や周波数が安定しリールへの負担が減ります。長期使用を考えるなら純正がおすすめです。
防滴・耐塩性能とメンテナンス性
オフショアの釣りでは潮風や飛沫がリール内部に入り込みやすい環境です。防滴や耐塩処理が施されたモデルなら、故障リスクを下げられます。使用後はすぐに塩分を洗い流し、パーツのグリスアップを行うなど、メンテナンスを怠らないことで長寿命を保てます。
毎回真水でサッと洗い流し、ドラグ部分に水が残らないよう軽く拭き取ることです。塩分が残ると錆の原因になるので丁寧にケアしましょう。
重量とロッドとのバランス
モーターやギアなどの部品が詰まった電動リールは、どうしても通常のベイトリールより重量が増します。あまりに重量があると操作がしづらくなりますが、軽さとパワーのバランスが崩れると結果的に疲労感が増すこともあります。ロッドとの組み合わせを試し、最適なセッティングを選びましょう。
ロッドとリールを合わせて700〜900g前後なら長時間シャクリやすいです。実際に手に取って確認するのがおすすめです。
最高峰最高峰スロージギング電動リール６選
ダイワ(DAIWA) 電動リール 23レオブリッツ S500JP
ポチップ深いレンジの攻略を想定した大型スプールを備えながら、電動モーターのパワーや耐久性も兼ね備えたモデルです。安定感のある巻き取りが魅力で、大物相手にも余裕が生まれます。
ダイワ(DAIWA) 電動リール 23レオブリッツ 200J/200JL 右/左ハンドル
ポチップコンパクト設計ながらパワフルな巻き上げ力を持ち合わせ、初心者からベテランまで幅広い層に対応。左右ハンドルモデルが選べるので、操作性や利き手に応じて最適化できます。
シマノ(SHIMANO) 電動リール 22 フォースマスター
ポチップ高出力モーターによる速やかな回収と、耐久性に配慮した設計が特徴です。深場や大型相手でもストレスなくファイトでき、ドラグの滑らかさも好評。サイズ展開が豊富なので目的に合わせやすいです。
ダイワ(DAIWA) 電動リール 21シーボーグ300J
ポチップジギング向けに特化したモードとハイパワーモーターを両立し、巻き上げパワーも十分に確保。軽量化も意識されており、操作性を損なわない設計で評判です。
シマノ(SHIMANO) 電動リール ビーストマスター
ポチップ大型青物や深場の根魚対策に開発されたモデルが多く、連続ファイト時のモーター保護機構も強化。負荷が高いほど安定感を発揮し、長時間の釣行でも不安なく使い込めます。
ダイワ(DAIWA) 電動リール(電動ジギング対応) シーボーグ G400J/G400JL 右/左ハンドル
ポチップ深場から青物狙いまで幅広く対応可能な電動ジギング対応モデル。モーターのトルクが高く、耐久性に優れたボディで安心感があります。操作性と高性能を両立した最新設計です。
使用時の注意点
根掛かり時の強引な巻き上げを避ける
深場や起伏の激しいポイントで根掛かりした場合に、電動リールの強力な巻き上げ力だけで無理に引っ張るとラインブレイクやギアへの負荷が大きくなります。一旦テンションを緩めて揺すり、角度を変えて外せるか試すと良いでしょう。無理をすると大切なリールを傷めるだけでなく、ポイントでの貴重な時間を浪費しがちです。
まずはドラグを緩めてラインテンションを抜き、穂先を使って少しずつ動かしてみましょう。急激に引っ張らず焦らず対処することが大切です。
ドラグ微調整とファイト時のラインブレイク回避
ファイト時には魚が急に走り出すケースがよくあります。ドラグが滑らかに作動しないとラインブレイクに繋がるため、適切なドラグ調整は不可欠です。スロージギングでは深場から上げてくる過程でテンションが変化しやすいので、小まめにドラグを微調整しながら根ズレも回避しましょう。無理にドラグを締めすぎると魚に主導権を握られがちです。
最初から少し緩めに設定しておき、魚の引きが弱まったタイミングで締め直すなど、状況に応じて微調整してみてください。
電源・バッテリー残量管理
スロージギングは一回の回収でも大量の電力を消費します。集中してポイントを攻め続けると、予想以上にバッテリーが早く減ることも。船で電源を確保できる場合は問題ありませんが、乗合船だと電源共有のトラブルリスクもあります。余裕のある容量のバッテリーを持参し、充電ケーブルや端子のチェックも忘れずに行いましょう。
容量が大きめのバッテリーを用意するか、予備のバッテリーを持っていくのが安心です。船の電源がある場合でも事前の確認は必須です。
記事のまとめ
- 深場を攻めるなら大容量PEを巻けるリールを
- ギア比は5～6前後でパワーとスピードを両立
- ドラグ初動は滑らかさ重視
- 電源はバッテリー容量に余裕を
- 防滴や耐塩対策を忘れない
- 使用後の洗浄・注油で寿命アップ
- ロッドとの重量バランスに注目
- トラブル時は無理をせず慎重に
深場の攻略や大型魚とのやり取りに特化したスロージギング電動リールは、しっかりとした選び方を理解すれば長く愛用できます。今回のポイントを踏まえ、ぜひ理想の1台を手に入れてください。
