イカメタルで手返しを上げるなら、スッテとドロッパーを素早く取り出せる収納ケース選びが重要です。本記事では、初心者が失敗しないためのチェックポイントとおすすめ12製品、さらに長く使うための注意点をまとめました。
【初心者必見】イカメタルスッテ収納ドロッパーケースの選び方
“水抜き穴”付きで丸洗いできるか
- 水抜き穴で丸洗い可
- 底メッシュで乾燥速攻
- 排水強化で錆発生減少
底部に大きめの水抜き穴があるモデルなら、釣行後に海水を一気に排出できます。底メッシュと組み合わせれば通気も良好で帰港までにほぼ乾燥。塩ガミや腐食臭を防げるため、初心者こそ最優先でチェックしたいポイントです。
穴が無いと海水が残りやすく、錆び・臭いの原因に。できれば水抜き穴付きか、底面メッシュのモデルを選びましょう。
フックを傷めないエラストマー・スリットフォーム採用
エラストマーやスリットフォームは柔らかく、針を挿しても元に戻る弾性がある素材です。硬質プラより針先を痛めにくく、差し込むだけでしっかり固定できるので船の揺れでも脱落しません。
直射日光と高温を避ければ5年以上は問題なく使用できます。陰干しと定期的な真水洗いで柔軟性を保てます。
フックを傷めないエラストマー・スリットフォーム採用
- エラストマーで錆軽減
- スリット保持で絡み減
- 鋭い針先を守り抜く
スリットに刺すだけの収納方法は、フックポイントを露出させず温存できるのが最大の利点。バリ取りや再研ぎの手間が減るので、交換コストと準備時間を大幅に節約できます。
硬質ケースは振動でフックが暴れやすく、先端がぶつかって欠けやすいです。柔軟スリットなら保持と保護を同時に叶えられます。
ロッドホルダーや船縁に掛けられる“ポーチ型”も便利
ポーチ型はカラビナやベルクロで船縁やロッドホルダーにワンタッチ装着できるため、デッキ上のスペースを圧迫しません。必要なスッテを3秒で取り出せるので手返しが向上し、混雑船でも安全に作業できます。
製品により異なりますが、一般的なポーチ型は15〜25本が目安。余裕を持った収納で取り出しやすさを確保しましょう。
クリア/スモーク蓋で中身が一目瞭然
透明やスモーク蓋は開けずにカラーと号数を識別できるため、ケースを重ね置きしても探す手間が激減。夜便では赤色ライトでも反射が少なく、攪拌された海面に集中できます。
半透明でも蓋越しにシルエットが把握でき、眩しさを抑えられる利点があります。心配な方はクリアを選びましょう。
ランガンシステム対応の“インナーストッカー”を活用
インナーストッカーはボックスの仕切りとしても単体ケースとしても使えます。スッテ・シンカー・リーダーを分割収納し、状況に応じてストッカーごと素早く交換。荷物の重量バランスが整い、移動時の疲労も軽減します。
汎用ボックス1つに対し3〜4枚が目安。釣行プランごとに内容を組み替えれば無駄な持ち込みを防げます。
【初心者必見】おすすめのイカメタルスッテ収納ドロッパーケース12選
ダイワ TBスクイッドストッカー
約30本収納できる定番モデル。底メッシュで水切れ抜群、タックルボックスTBシリーズと完全互換。
ダイワ ミッドスッテケース24
24本を独立ホルダーで管理。蓋はワンタッチ開閉式で片手でも操作しやすい設計です。
明邦 スクイッドストッカー BM-S
小舟向きのスリムタイプ。水抜き穴と強化ヒンジで耐久性と通気性を両立しています。
明邦 インナーストッカー BM-35S
BM-5000シリーズに適合するショートサイズ。スッテとシンカーを分けて整理可能。
明邦 インナーストッカー BM-51L
ロングスッテも余裕で収まる51サイズ。ポリカーボネート製で衝撃に強いのが特徴。
明邦 インナーストッカー BM-L
容量と携帯性のバランスが良い汎用サイズ。カラー識別用に2色展開です。
明邦 VW-2010NDDM スリットフォームケース
両面開き+高密度スリットで計40本収納。薄型なのでバッグ内で嵩張りません。
シマノ セフィア メタルスッテ船縁ポーチ
カラビナと面ファスナーで船縁に固定。防滴ファスナー採用で波しぶきから守ります。
タカ産業 イカメタルストッカー52 Ⅱ
52本格納の大容量タイプ。内部トレーが着脱でき、洗浄も簡単です。
バレーヒル VH ボートメタルスッテケース 32L
30本収納可。ハードシェルとソフトインナーの二重構造でフックを確実にガード。
WAVE GEAR ストッカーBAG DX KP-505
肩掛けベルト付きのバッグ型。蓋がフルオープンするので船上での仕分けが楽。
明邦 スリットフォームケース3020NDDM
A4ノート大の薄型ケースに高密度スリットを配置。陸っぱりランガンにも使いやすいモデル。
使用時の注意点
号数別に小分けし過積載を避ける
- 号数分けで素早く探取
- 過積載で形崩壊リスク
- 重量集中で底破損防止
5〜20号を一緒に入れると重いスッテが軽いドロッパーを潰してしまいます。区画ごとに号数を揃え、1区画2本までに抑えると形崩れを防ぎ、蓋のヒンジ負荷も減少。結果としてケース寿命が延びます。
仕切り板を追加するかインナーストッカーを使い分けましょう。無理に詰め込むとフックが絡みやすくなります。
水洗い後は必ず“蓋を開けて陰干し”
真水ですすいでも蓋を閉じれば湿気がこもり、数時間で錆が浮くことも。日陰で蓋を開けて自然乾燥させれば、素材の変形や変色も防げます。完全乾燥後にシリコンスプレーを軽く吹くとさらに効果的です。
高温で樹脂が変形しやすく、エラストマーの油分も抜けやすいので日陰乾燥が安全です。
直射日光・高温車内に放置しない
夏の閉め切った車内は短時間で60℃を超え、プラケースが変形したりスリットが縮むことがあります。高温で膨張した空気が冷えた際に内部結露が起こり、結果として錆が加速するので要注意。
クーラーボックスに入れ、日陰に駐車。サンシェードを併用して温度上昇を抑えましょう。
船上ではケースを固定し、落下・転倒に注意
旋回や潮波で船が揺れるとケースが飛ばされやすく、落下後にフックが散乱する危険があります。Dリングやベルクロベルトでタックルバッグへ固定すれば、横滑りや転倒を防止。夜便は視界が狭い分、蓋を完全に閉じてから移動しましょう。
カラビナ+スパイラルコードが便利。転倒しても海中へ落ちるリスクを大幅に減らせます。
まとめ
- 水抜き穴で乾燥促進
- エラストマーでフック保護
- ポーチ型で手返し向上
- 透明蓋で素早く確認
- 号数別に小分け収納
- 陰干しで錆ストップ
- 高温車内は厳禁
- 船上固定で安全確保
ケース選びと扱い方を押さえれば、スッテの寿命と釣果が同時に向上します。今回紹介したポイントと12モデルを参考に、自分のスタイルに合った収納システムを構築してみてください。