イカメタルで活躍する「鉛スッテ」は、手軽にイカを狙えるメリットが魅力です。潮流や深さに合わせた号数選択、形状やカラーの使い分けによって釣果が大きく変わります。この記事では、イカメタル鉛スッテのメリットと、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
- イカメタル鉛スッテの使い方
- イカメタル鉛スッテの選び方
- おすすめのイカメタル鉛スッテ12選
- シマノ(SHIMANO) セフィア ノリノリスッテII
- ダイワ(Daiwa) エメラルダス イカメタルスッテ
- JACKALL(ジャッカル) ゲキダキ スッテメタル 40号 イレグイチャート
- デュエル(DUEL) イージーベイトメタル
- ヤマシタ(YAMASHITA) 錘スッテ
- ヨーヅリ(YO-ZURI) 鉛スッテ四ツ目
- メジャークラフト(Major Craft) ビッグアイ メタル
- メジャークラフト(Major Craft) 弾丸TGスッテ
- がまかつ(Gamakatsu) スピードメタルスッテ FF
- ダイワ(DAIWA) イカメタル オモリグ エメラルダスオモリグエギ 2.5/RV2.5/3.0/RV3.0 各種
- グローリーフィッシュ(Glory Fish) イカメタル 鉛ノスッテ/鉛
- バレーヒル(Valleyhill) スクイッドシーカー デメリン
- 使用時の注意点
イカメタル鉛スッテの使い方

ベーシックなボトム~中層狙い

・狙うレンジの把握
・フォール速度の調整
・バイトのタイミングを意識
イカメタルを始めるときは、まず海底付近や中層を重点的に探ります。着底を確認したら少し浮かせ、そのままステイしながらイカが抱きつくタイミングを待ちましょう。イカの活性が高い日はフォールスピードをやや速め、バイトのタイミングを逃さないことがポイントです。
3~5秒ほどを目安にステイすると、イカからのアタリが出やすいです。長めに待つ場合でも10秒程度を目安にすると効率よく探れます。
シャクリ&テンションフォールでアピール
シャクリでスッテを動かした後、テンションフォールで沈めるとイカが興味を持ってアタックしやすくなります。軽く竿先をあおったら糸を張りながら落とし、アタリがあれば素早く合わせましょう。フォール中にヒットしやすいため、常にラインテンションを意識しておくことが重要です。
着底がわかる程度に張りを保ち、ゆっくり落とすのがおすすめです。強く張りすぎるとスッテが動きすぎるため、適度なラインテンションを意識しましょう。
潮流を活かしたドリフトアプローチ
・ライン角度をチェック
・潮の速さに応じた号数選択
・乗合船での周囲確認
潮が速いエリアや深場では、ドリフトさせて広範囲を探れるのがイカメタルの魅力です。ラインの角度を意識しつつ、重めの鉛スッテを使えば手返しよく探れます。隣のアングラーとの仕掛けが絡まないよう、船内ではこまめに周囲の動きを確認してエリアをカバーしましょう。
糸ふけをこまめに巻き取りながら探るとアタリを感じ取りやすくなります。ラインテンションを一定に保ち、仕掛けの挙動を把握しましょう。
複数スッテでの多段仕掛けにも対応
イカの活性や釣れるレンジが複数ある場合、ドロッパー部分に浮きスッテや小型エギを追加する多段仕掛けが便利です。複数の疑似餌を同時に試せるため、当たりカラーやサイズを見つけやすくなります。ただし、枝スが長すぎると根掛かりや絡みのリスクが増すので注意しましょう。
あまり強く巻き上げず、一定のスピードでテンションを保ち続けましょう。複数掛かっている場合はバラしを防ぐため、一定速度を意識すると安定します。
バイトが浅いときの繊細なアクション
イカがバイトしても乗らない場合は、誘いの幅を小さめにし、ゆっくりしたシェイクを加えてイカに違和感を与えないことがポイントです。ステイ時間を少し長くとり、イカが再度抱きなおすタイミングを作るとフッキング率が上がります。微妙なバイトを逃さないために、常に穂先を見てアタリに集中しましょう。
少し待ってイカがしっかり抱き込むのを待つほうが成功率が高まります。早合わせしすぎると乗り切らないので、穂先が少し沈んでから動作に移してください。
イカメタル鉛スッテの選び方

ウェイトの適切な選択
・10号~30号を基本に
・潮の速さを最優先
・船長の推奨号数を確認
イカメタルの鉛スッテは、一般的に10~30号を主に使用します。潮が速い場合や深場を攻めるなら20~30号、浅場や潮が緩やかなポイントなら10~15号が扱いやすいでしょう。船長や周囲の釣果情報を参考にしながら号数を決めると、仕掛けをスムーズにコントロールできます。
15号と20号を中心に、25号や30号も数個持参すると幅広い状況に対応しやすいです。船長の指示や当日の潮を見ながら使い分けてみてください。
ボディ形状(スリム or やや太め)

細身のスッテは潮の抵抗が少ないため、スピーディーなフォールが可能です。一方でやや太めのボディは水押しが強く、イカへのアピール力が増す利点があります。潮流やイカの活性状況に合わせて形状を使い分けると釣果アップにつながるでしょう。
スリムボディが適度なフォール速度を確保でき、広いレンジを探りやすいです。手返しもよく、手持ちのタックルとも相性がいいでしょう。
フック(カンナ)の数や強度
・2段掛けの掛かりやすさ
・単傘のバイトチャンス
・イカに違和感を与えない
イカメタルの鉛スッテには、フック部分が2段になったものや1段(単傘)のものがあります。2段は掛かりやすい反面、フックが多い分だけイカに違和感を与えやすい可能性も。バイトが少ないときには単傘タイプも検討し、ヒット率を高めていくことがポイントです。
状況次第ですが、スタートは2段フックが無難です。アタリがあるのに乗らない場合は単傘へ切り替えるとバイトが増えることがあります。
塗装の耐久性とカラー
イカメタルでは塗装の剥がれが起きると、アピール力が低下してしまいます。コーティングや塗料がしっかりしたものを選ぶと、長期間安定した性能を発揮可能です。また、夜光やケイムラ、ピンク・緑系など、複数のカラーを用意しておくと日や潮に合わせて使い分けられます。
剥げ部分が大きい場合は交換をおすすめします。部分的なら一時的に修正ペンなどで補修して使う方もいますが、反応が落ちやすいので注意してください。
コストと根掛かりリスク
コスパを重視するなら鉛製スッテ、一方で比重の高さやフォールスピードを求めるならタングステン製がおすすめです。根掛かりが多いエリアではリスクを考慮して安めのスッテを投入し、勝負どころでタングステン製を使うなどの使い分けを行うと無駄が少なく済みます。
潮の抵抗を受けにくい点が大きなメリットです。スピーディーにレンジを狙えるため、回収効率が上がり結果的に釣果差が出ることがあります。
おすすめのイカメタル鉛スッテ12選
シマノ(SHIMANO) セフィア ノリノリスッテII

やや細身のボディを採用した鉛スッテで、水中での抵抗を強調しながらもしっかりフォールします。バイトマーカーとして夜光ビーズを搭載しているので、繊細なアタリも捉えやすいのが特長です。
ダイワ(Daiwa) エメラルダス イカメタルスッテ

重めラインナップが豊富で深場をしっかり狙えます。タングステンモデルも用意されており、同号数でもシルエットが小さいので潮流の速いポイントに便利です。
JACKALL(ジャッカル) ゲキダキ スッテメタル 40号 イレグイチャート

独自の形状で微細なアクションが起こしやすく、底付近から中層で高い実績を誇ります。チャート系のカラーがイカの好奇心を刺激しやすいのも魅力です。
デュエル(DUEL) イージーベイトメタル

ベイトフィッシュライクなデザインが特徴。シェイクやステイでもしっかりバイトを誘え、表層からボトムまでオールマイティーに使えます。
ヤマシタ(YAMASHITA) 錘スッテ

ハリ掛かりにこだわった鉛スッテです。フォール中でもしっかり刺さり、ラインアイにボールベアリングスイベルが搭載されているためトラブルも軽減されます。
ヨーヅリ(YO-ZURI) 鉛スッテ四ツ目

ラダーヘッドやダイヤ目が特徴的なロングセラーモデル。フラッシング効果でイカを誘い、強めのスライドアクションでもアタリが出やすいのが魅力です。
メジャークラフト(Major Craft) ビッグアイ メタル

直線的なフォルムで操作性が高く、リフト&フォールでイカを誘いやすい仕様。比較的安価なので複数色をまとめ買いしやすいのも嬉しいポイントです。
メジャークラフト(Major Craft) 弾丸TGスッテ

タングステン素材を採用したモデルで、高比重によるコンパクトなシルエットを実現。潮流の速いエリアや深場狙いでその真価を発揮します。
がまかつ(Gamakatsu) スピードメタルスッテ FF

ずんぐりコンパクトな形状で、水中での抵抗が少なくスムーズなリフト&フォールが可能。ショートレングスの1段カンナで掛かりが良いのが魅力です。
ダイワ(DAIWA) イカメタル オモリグ エメラルダスオモリグエギ 2.5/RV2.5/3.0/RV3.0 各種

鉛スッテとは異なるエギ形状ですが、ドロッパーとしても活躍。エメラルダスブランド特有のカラーバリエーションと、水中姿勢の安定性が特長です。
グローリーフィッシュ(Glory Fish) イカメタル 鉛ノスッテ/鉛

シンプル設計でリーズナブルな価格帯が魅力。多彩なカラーと号数展開があるので、気軽にまとめ買いして釣行でのローテーションに使いやすいスッテです。
バレーヒル(Valleyhill) スクイッドシーカー デメリン

フロント側が太めの設計で、派手なアクションを繰り出せる鉛スッテ。カラーも豊富に用意されているので、状況に合わせたローテーションに適しています。
使用時の注意点

根掛かり対応と着底チェック
根掛かりが多いエリアでイカメタルを楽しむ場合、着底したらすぐに巻き始めることが大切です。海底の起伏を感じにくいときはライン角度やロッド感度を頼りにし、着底のタイミングを逃さないよう注意します。もし根掛かりしてしまったときは、強引に引っ張らず姿勢を変えながら外すようにしましょう。
軽くロッドをあおって角度を変えながら外してみましょう。無理に引っ張るとラインブレイクしやすいので焦らず対処してください。
ドラグ設定と合わせの力加減
イカは抱きついたあとに一気に動き出すことがあるため、ドラグを少し緩めに設定しておくとバレを防げます。合わせを入れるときは強すぎるとイカが身切れを起こしやすいので、ティップが少し入るくらいのソフトな力を意識しましょう。しっかり掛かった後はイカの引きに合わせてリールを巻いていくと安心です。
ティップがスッと入ってイカが暴れ出しても少し糸が出るくらいに調整しておくと、急な引きにも対応できます。
色々な誘いパターンを試す

イカメタルでは日によってヒットパターンが大きく異なります。短いピッチの連続しゃくりが有効なこともあれば、1回だけ大きくしゃくって長めにステイするのが強い場合も。複数の誘いをローテーションさせることでイカの反応を探り、最適なアクションを見つけ出すのが釣果アップの近道です。
5~10分ほど同じパターンで反応がなければ次の誘いに切り替えると良いです。周囲の状況も参考にしてアクションを調整してみてください。
記事のまとめ

- イカメタル鉛スッテはボトムから中層が狙いやすい
- シャクリ&テンションフォールを組み合わせる
- 潮流を意識してドリフトアプローチ
- 多段仕掛けで複数レンジを探る
- バイトが浅いときは繊細なシェイクを試す
- 適切なウェイトと形状を選ぶと釣果が伸びやすい
- フックの種類や塗装の耐久性も重要
- 根掛かりやドラグ調整など使用時の注意点を忘れない
イカメタル鉛スッテを上手に使いこなせば、初心者でも手軽にイカを量産しやすくなります。ぜひ今回のポイントを活用して、快適なイカメタルゲームを楽しんでください。