イカメタルでリーダーを使うことは、根ズレによるラインブレイクを防ぎ、繊細なイカのアタリを確実に捉えるために欠かせません。特に深場や複雑な地形を狙うときは耐摩耗性の高いリーダーが必須となり、大型イカへの対応や糸ヨレ対策にも効果を発揮します。この記事ではイカメタルリーダーの選び方とおすすめ製品を詳しく解説します。
イカメタルリーダーの選び方
素材（フロロカーボン or ナイロン）と特性の把握
・耐摩耗性能が重要
・適度な伸縮性が必要
・高い感度を重視する
イカメタルではフロロカーボンを使う場合が多く、根ズレに強く適度な伸びもあります。フロロ以外では、感度重視のエステルも人気です。ただし、伸びがないので衝撃にはやや弱めです。状況に合わせて、伸縮性や強度のバランスを見極めて選びましょう。
フロロは根ズレに強く、操作もしやすいです。ナイロンは柔軟性が高い反面、感度が落ちやすいのでイカメタルではフロロメインが便利です。
号数・太さと大型イカへの対応
一般的なイカメタルリーダーは2号から3号あたりが多く使用されます。潮流や狙うイカのサイズによって太さを選びましょう。大型イカが掛かったときは3号前後が安心ですが、潮が速い場合には細めを使うことで仕掛けが安定します。
2号より耐久性が上がり、3号より潮流の影響を受けにくく操作しやすい点がメリットです。
結節強度とノットの組みやすさ
・PEとの結束を意識
・ノットの安定が鍵
・結び目は小さく
イカメタルリーダーは、PEラインとの結節強度がとても重要です。結び方にはFGノットやノーネームノットが定番ですが、いずれも結び目が大きくならないよう注意しましょう。きちんと組めば、強度を十分に保ったまま扱いやすくなります。
摩擦熱でラインを傷めないように水や唾液で湿らせながら締め込むと、ノット抜けを防ぎ強度アップにつながります。
根ズレ・スレ対策（耐摩耗性）
イカメタルでは底付近でスッテが岩に触れる場合があり、PEラインが直接擦れるとすぐに切れてしまいます。耐摩耗に優れたフロロや太めのラインを使用するとブレイクのリスクを下げることができます。状況に応じた使い分けで、根ズレを効果的に防ぎましょう。
少しでもザラザラした違和感があればすぐリーダーを交換するか、傷がひどい部分をカットして結び直すと安心です。
カラーやクリア性能
イカメタルリーダーには、透明度の高いクリア系やフグ対策にもなるブラック系など、さまざまな色があります。夜焚きで狙うことが多いイカメタルでは、視認性や噛まれ対策を考慮してカラーを選択すると、釣果アップに結びつきやすいです。
海況次第ですが、ブラックカラーはフグ被害を減らせるとされています。クリア系はイカに警戒されにくいメリットがあります。
長さの設定と操作性
イカメタルでのリーダー長は、操作性と根ズレ防止のバランスが大切です。短すぎると底付近でPEが直接岩に触れてしまい、逆に長すぎるとガイド抜けトラブルが起こりやすくなります。50cm～1m程度を基準に調整しましょう。
ガイド抜けのスムーズさを保ちつつ、イカの引きや根ズレに対応できる長さだからです。
おすすめのイカメタルリーダー８選
ダイワ 快適イカメタルリーダーSS（オバマリグ）
ポチップSaqSasスイベルで驚異の回転力。糸ヨレ激減で集中して誘える
ハヤブサ フリースライダー イカメタルリーダー
ポチップエダス交換が瞬時に出来るパイプ構造でサイズ／潮流に合わせやすい
シマノ セフィア アシストリーダー（各タイプ）
ポチップショート～パラソルまで５長さ展開。潮・サイズ別に最適な落下姿勢を演出
がまかつ イカメタルリーダー 42114
ポチップビーズ貫通式でハリス長を自在に交換。夜間のトラブル時もスムーズ
ササメ I-111 イカメタルリーダー2セット
ポチップ予備入りで安心。エステル幹糸＋ダブルパイプで絡み軽減
DUEL イカリーダー ベーシックタイプ 2本枝
ポチップ幹糸ブラック仕様で視認性◎。潮中でのフグ噛み切りリスクも低減
ヤマシタ イカメタルリーダー シングル（2025新製品）
ポチップフロロ幹糸×エステル枝で感度重視。ワンタッチホルダー包装も便利
メジャークラフト ビッグアイ イカメタルリーダー ロングW
ポチップ120 cm ロング仕様で潮受けを抑え、フォール姿勢が安定
使用時の注意点
ドラグ調整で口切れやラインブレイクを防ぐ
ドラグはやや緩めに設定しておくことが重要です。イカがスッテを抱いたときの引き込みや瞬間的な動きに対し、リーダーに余分な負荷がかからないようにしておくと身切れを予防できます。強すぎるドラグはPEラインへのダメージにもつながるため、イカとのやり取りが滑らかになる程度が理想です。
合わせを入れた際に少し糸が出るくらいが目安です。巻き上げ時にもイカの引きをいなしやすくなります。
リーダー先端の結び直しをこまめに行う
船上で釣りを続けていると、リーダー先端の結び目が緩んだり傷んだりすることが多くあります。少しでも違和感を感じたら、面倒でも早めに結び直すのがおすすめです。これによってライントラブルが減り、ヒットチャンスを逃すリスクも最小限に抑えられます。
1匹釣り上げたごとや、根ズレを起こしやすいポイントを探った後などが結び直しのタイミングです。
塩分・汚れの除去と保存
釣行後のリーダーには塩分やイカの汁などが付着します。そのまま放置すると劣化しやすいので、使用後は真水でよく洗い流し、乾燥させてから保管しましょう。リールと同様、ラインにも塩分が残ると強度低下の原因になるため、ひと手間かけておくことが次回の釣行にプラスとなります。
タオルで水分を拭き取り、風通しの良い場所でしっかり乾かすのが基本です。完全に乾いたらケースに収納しましょう。
まとめ
- イカメタルリーダーの素材はフロロが定番
- 号数は2〜3号で潮流やサイズに対応
- 根ズレ対策には1m前後の長さが効果的
- 結節強度を確保する正確なノットが鍵
- 耐摩耗性を重視して早めに交換する
- カラーはブラックやクリアで使い分け
- ドラグをやや緩めに設定して身切れ防止
- 保管時は汚れ除去と乾燥を徹底
イカメタルリーダーを適切に選び、こまめなケアをすることでトラブルを減らせます。大切なのは根ズレに対する備えと、状況に合った太さ・長さの使い分けです。快適なイカメタルを楽しみましょう。
