ティップランエギングは、ロッドの先端（ティップ）に現れる繊細なアタリを取ることで、高い釣果が期待できる釣り方です。その成功を左右するのが、リールの選び方。ここでは、ティップランエギングリールを選ぶときのポイントをわかりやすく解説し、初心者向け・中級者向けのおすすめリールを合わせてご紹介します。
ティップランエギングリールの選び方
番手とラインキャパシティのバランス
- 最適番手の検討
- PEラインの容量
- 水深と重さの兼ね合い
ティップランエギングは水深30m以上を狙うこともあるため、2500～3000番のリールが定番です。PEライン0.6～1号を150m以上巻けるスプール容量が目安となります。ポイントやエギの重さに合わせて容量に余裕を持たせると、快適に糸フケを回収できるでしょう。
深場での巻き取り時に負担が大きくなり、糸巻き量も足りなくなるためおすすめしません。適切な番手を選んで安心して探りましょう。
ギア比と巻き取りスピードの検討
ティップランでは糸フケ回収が速いハイギアが有利です。ただし高負荷な状況が多いなら巻き抵抗が少ないノーマルギアでも安定感があります。深場や潮流の速いエリアで重いエギを使う場合は無理なく回せるギア比を選び、負荷に合わせて操作しましょう。
扱える範囲なら問題ありませんが、慣れないうちはノーマルギアのほうが安定して操作できます。
ドラグ性能（初動・調整幅）
- スムーズな滑り出し
- 細かい調整のしやすさ
- 急な引きへの対応
ティップランではイカの微細な引きや身切れを防ぐため、初動がスムーズで調整幅の広いドラグが理想的です。ドラグが固すぎるとアタリの見極めが難しく、柔らかすぎるとフッキングが浅くなる可能性もあります。自分の狙うエリアやエギの重さに合わせて調整しましょう。
イカを掛けた瞬間のフッキングを確実にする利点があります。ただし強すぎると身切れのリスクも上がるので注意です。
軽量化と剛性のバランス
ティップランは軽快な操作が求められる一方、深場や潮が速いとエギに大きな負荷がかかります。軽い樹脂ボディなら操作性は抜群ですが、金属ボディには剛性のメリットがあります。自分の釣りスタイルに合うバランスを考え、気持ち良くシャクれるリールを選びましょう。
剛性が低いと内部パーツに負荷がかかりやすいです。高品質な軽量素材ならバランスもとれやすいですよ。
ラインローラーとベール部の作り
ティップランでは頻繁に糸フケを回収するため、ラインローラーやベールの品質がとても重要です。摩擦やヨレを最低限に抑えられる構造なら、トラブルが減り集中してイカを狙えます。軽量化と同時に耐久性やスムーズさも意識して製品を選びましょう。
必要です。ベアリングが多いほど回転がスムーズになり、ラインのヨレやトラブルを抑えられます。
ハンドルノブの形状と握りやすさ
アクションを繰り返すティップランでは、握りやすいハンドルノブが疲労を軽減します。小型で持ちやすいものや、パワー重視の大きめノブなど様々です。試しに握ってみて手に馴染むノブを選ぶことがポイントで、イカがヒットした際の巻き取りロスも防げます。
小型やエッグシェイプなど、しっかりグリップできるノブが使いやすいです。実際に握って確認しましょう。
【初心者向け】おすすめのティップランエギングリール８選
ダイワ(DAIWA) スピニングリール (糸付き) 16 リーガル PEライン付 (2016モデル)
ポチップPEラインが最初から巻いてあるため、初期コストを抑えてティップランに挑戦したい方に向いています。初心者でも扱いやすく、比較的スムーズな巻き上げを実現してくれるので、気軽にスタート可能なモデルです。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール (糸付き) 16 ジョイナス (2016モデル)
ポチップこちらも糸付きで、軽い操作性と手頃な価格帯が特徴です。ドラグ性能や糸ヨレ対策もある程度施されており、ショアエギングはもちろん、ライトなティップランエギングにも対応できます。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 23
ポチップシマノのエントリークラスながら、ドラグの滑りや回転性能は十分な水準です。水深の浅めなエリアや軽めのエギで始めるなら、コストを抑えたうえで安定感のあるリールとなっています。
シマノ(SHIMANO) リール 13 アオリスタ
ポチップアオリイカ狙いの専用設計モデルで、初心者でも取り回しやすい番手展開が魅力です。軽快な巻き心地とベールの頑丈さがティップランでも活き、ベテランにも好評です。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 24レブロス
ポチップ新素材を採用し、軽さと剛性を両立した次世代レブロス。初心者が使っても扱いやすく、エギングやライトゲームに万能なシリーズです。価格以上の性能で評判を得ています。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レガリス LT
ポチップ大型番手までラインナップされたレガリスは、浅場のエギングから深場のティップランまで対応可能。低価格帯ながらマグシールドなども搭載し、初期性能を長く保てる点が強みです。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 21
ポチップ初心者から中級者まで幅広い人気を誇るモデル。剛性ボディを採用し、ある程度ヘビーデューティーにも使えます。ティップランを気軽に始めたい方にもおすすめの一本です。
アブガルシア(Abu Garcia) スピニングリール スーペリア
ポチップハイコスパながらドラグ性能や巻き心地にも配慮され、PEラインでイカを狙うのに十分なスペック。価格を抑えつつ、エントリーモデル以上の品質を求める方に向いています。
【中級者向け】おすすめのティップランエギングリール８選
ダイワ(DAIWA) エギング専用リール 24エメラルダス X
ポチップエメラルダスシリーズのエントリーモデルながら、専用機ならではの軽快さとドラグ性能を搭載。中級者にはコスパの良い選択肢です。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 19 エメラルダス LT
ポチップイカ釣り専用機として、軽量化と剛性の両立を目指した一台。ハイピッチなアクションにも応えてくれる巻き上げ力が魅力です。
シマノ(SHIMANO) エギング スピニングリール 23
ポチップセフィアシリーズのミドルクラス。ローターやボディ剛性がアップし、アオリイカの引きにもスムーズに対応できます。繊細さと力強さを両立。
22 セフィアBB
ポチップスタンダードなセフィアBBが刷新され、低価格帯でもドラグ性能と回転の軽さが充実。初心者から中級者へ移行するタイミングにぴったりです。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 23 ストラディック
ポチップ耐久性と巻き心地の良さで定評のある人気シリーズ。番手展開が広く、様々なスタイルのティップランをこなせます。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 23レグザ(LEXA)
ポチップパワーを重視するレグザは、剛性ボディと滑らかなドラグが特徴。潮の速いエリアや深場の重たいエギでも安定した巻きを実現します。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 24 エクスセンスBB
ポチップシーバス向けモデルですが、軽量でドラグも滑らか。中級者のティップランでも活躍できるポテンシャルがあります。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 21 カルディアLT
ポチップモノコックボディによる剛性アップと軽量化が図られたシリーズ。巻き感度も高く、イカのアタリをしっかり捉えたい中級者におすすめです。
【使用時の注意点】
ドラグセッティングの微調整
ティップランでは、イカの引きが予想以上に強い場合もあるため、ドラグの微調整が鍵となります。ロッドでアタリを取る釣りだけに、ドラグを強めすぎると身切れのリスクが高まります。一方、緩すぎるとフッキングパワーが伝わりにくいので、こまめな再調整が重要です。
合わせは大きく振りかぶる？
あまり大きく振りかぶらず、短いストロークで鋭く合わせるとしっかりフッキングできます。
ラインテンション管理
ティップランではエギが深場にあるぶん、ラインテンションの維持が難しくなります。できるだけ糸フケを少なくしつつ、当たりが出たら素早く巻き取れるように意識しましょう。テンション管理が甘いとイカが違和感を感じ、離してしまう場合もあります。
ラインスラックは作っちゃダメ？
多少のスラックは必要ですが、大きく作りすぎると当たりが取りにくくなります。微妙な加減を心がけましょう。
釣行後のメンテナンス
リール内部に塩分やゴミが残ると、回転性能やドラグ機能が低下しやすくなります。特にオフショアで使用した後は水洗いをしてから丁寧に拭き取り、グリスアップやオイル差しも適宜行いましょう。長持ちさせるために定期的なメンテナンスが欠かせません。
分解してまで洗うべき？
無理に分解せず、外側を水洗いして汚れを落とす程度で十分です。内部は専用業者やメーカー点検を利用しましょう。
記事のまとめ
- 番手選びは2500～3000が定番
- ギア比はハイギアが糸フケ回収に便利
- ドラグは初動スムーズが重要
- 軽量素材と剛性のバランスを重視
- ラインローラーのベアリング数を確認
- ベールの耐久性もチェック
- 握りやすいハンドルノブを選ぶ
- 使用後はこまめなメンテナンスを
ティップランエギングリールは、軽量さやドラグ性能、番手選びなど多くの要素が釣果に直結します。目的や予算に合ったリールを選んで、快適にアオリイカを攻略してみてください。
