ティップランラインは、イカの繊細なアタリを確実にとらえるために欠かせない要素です。適切な太さ、撚り数、コーティングの違いなどを知っておくと、釣果アップに大きく貢献します。この記事では、ティップランラインの選び方やおすすめ商品をわかりやすく解説します。
ティップランラインの選び方
感度と繊細さの両立
ティップの変化
繊細な反応を察知
合わせミスを防止
ティップランでは深いレンジを狙うため、わずかなアタリを確実に掛ける必要があります。感度が高いラインを選ぶと、小さな違和感も手元に伝わりやすく、イカへの反応が速くなります。繊細さと強度のバランスが釣果を左右するので、慣れないうちはPEライン0.6号程度が扱いやすいです。
細いラインほど感度は上がりますが、根掛かり時の高切れリスクは高まります。最初は0.6号で慣れ、状況に応じて徐々に細くするのがおすすめです。
8本撚りや12本撚りの検討
ティップランでは糸鳴りや底取りのしやすさが重要です。8本撚りは強度面や扱いやすさで多くのアングラーから支持され、12本撚りは表面の滑らかさや飛距離性能を求める方向けです。状況や予算に合わせて選ぶことで、快適な操作が得られます。
12本撚りのほうが表面がスムーズで糸鳴りが出にくいです。ただし、価格が高めなため予算を考慮して選びましょう。
比重の違いを意識
潮流への抵抗
沈下スピード
底取りの安定
PEラインは水に浮きやすい性質ですが、製品によって若干の比重差があります。潮が速いエリアでは水切れの良いラインを選ぶと底取りをスムーズに行えます。軽すぎるとラインが流されやすく、必要以上にウエイトを追加しなければならない場面もあるため、潮の状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
深場では潮の影響を受けにくいラインが有利です。浅場は軽いラインでも底取りしやすいので、状況に応じて検討しましょう。
色分け（マーキング）の有無
ティップランは水深30m以上を攻めることもあるため、ラインの出る量が視覚的にわかると非常に便利です。5mや10m毎に色が変わるマルチカラーは、深度やアタリの変化を掴みやすいので人気があります。ただし、単色ラインは価格が抑えられるメリットもあるので、予算や釣り方に合わせて選ぶのが良いでしょう。
深さを取りづらい場面はありますが、水質がクリアなエリアで違和感を与えにくい点も魅力です。慣れ次第でカバーできます。
コーティングの有無
PEラインの表面に特殊コーティングが施されているモデルは、糸鳴りやガイドとの摩擦軽減に繋がります。一方で、コーティングが薄いモデルはよりしなやかで、結束がしやすい魅力があります。使用頻度や耐久性の好みを考慮して、どちらのタイプが自分の釣りに合っているかを選ぶと失敗を防げます。
剥がれにくいモデルもありますが、使用状況で劣化します。気になる場合は定期的な交換がおすすめです。
強度表記と実売強度を比較
PEラインのパッケージには、号数や破断強度が示されています。しかし、実釣りでは根掛かりや摩擦の影響を受けるため、表記通りの強さが出ないこともあります。メーカーごとの測定方法や編み方の差で体感強度も変わるので、複数の製品を比較検討し、自分の釣りスタイルに合ったラインを選ぶことが大切です。
過信は禁物ですが、高い数値が目安にはなります。あとは自分の使い方に合った耐摩耗性などを重視すると失敗を防げます。
【PEライン】おすすめのティップランライン8選
シマノ セフィア8+
ポチップ特殊シリコン樹脂をコーティングし、耐摩耗性と滑らかさを両立したPEラインです。マルチカラー仕様で深度の把握がしやすく、ティップランに必要な感度と強度も十分に確保しています。
ダイワ UVF エメラルダスデュラセンサーX8+Si2
ポチップ耐摩耗性能を高めたX8ラインで、シリコンコーティングにより糸鳴りを抑制します。細かなマルチカラー仕様でタナ取りもしやすく、深場のアタリも捉えやすいモデルです。
エックスブレイド アップグレード X8
ポチップ高密度に編み込まれた8本撚りで、耐久力と感度に優れます。表面が滑らかなのでキャスト性能も高く、ティップランでも素早い沈下とラインコントロールが可能です。
バリバス アバニ エギング マックスパワーPE X8
ポチップライン自体の強度と耐久性が高いバランス型PE。エギング全般に対応できる性能で、ティップランにおいても底取りのしやすさと繊細なアタリ感度を両立しています。
DUEL ハードコア X8 エギング
ポチップ軽量かつ操作性を重視したモデルで、ティップランでも快適なアクションが行えます。独自のコーティング技術により、ラインカラーも鮮明で視認性に優れている点が特長です。
サンライン ソルティメイト PEエギスタ 8
ポチップ真円性に優れたライン構造で、潮受けが少なく繊細な動きを実現。水深のあるエリアでも底取りが楽になり、イカのアタリも逃しにくい扱いやすさが魅力です。
東レ スーパーストロング PE X8 200m
ポチップ8本撚りの高密度ブレイド構造で、耐摩耗性としなやかさを兼ね備えています。マルチカラー仕様により深場でのタナ管理がしやすく、長期間使用しても性能が持続しやすいです。
山豊テグス アオリイカカラーズ8
ポチップアオリイカ専用設計の8本撚りモデルで、高い視認性とスムーズなキャストを実現。コストパフォーマンスにも優れているので、気軽にティップランを始めたい人におすすめです。
【リーダー】おすすめのティップランライン8選
バリバス アバニ エギング プレミアム ショックリーダー（2.0号）
ポチップ初期伸度の低さと高耐摩耗性を兼ね備え、エギングの激しいアクションでも安定した結束強度を保つリーダーです。
ダイワ エメラルダス リーダー エクストリーム II（2.0号）
ポチップ硬めのフロロカーボン素材で繊細なアタリを逃さず、根ズレにも対応。ティップランと相性が良く長時間の釣りでも安心です。
シマノ セフィア フロロリーダー（2.0号）
ポチップ低伸度かつ強度バランスに優れ、結束しやすいのが特長。水中でイカに警戒されにくいクリアカラーを採用しています。
サンライン ソルティメイト エギリーダーBS（1.75号）
ポチップ高感度志向のイカ釣り専用リーダーで、太さを抑えながらもしっかりとカンナを保持できる強さを実現。細めを使いたい方に最適です。
DUEL ハードコアエギングリーダー（2.0号）
ポチップエギング用に設計された硬めのフロロ素材が特徴で、シャクリ時の動作ロスを最小限に抑えながら高い耐久性を確保します。
クレハ シーガー バトルエギリーダー（2.0号）
ポチップ根回りを狙う際に頼れる耐摩耗性が魅力。しなやかな仕上がりで結びやすく、安定したフッキングをサポートします。
ゴーセン WILD JERK EGI リーダー（2.0号）
ポチップコシのあるフロロ素材でアタリの伝達力が高いタイプ。エギへの動作がダイレクトになり、合わせのタイミングがつかみやすいです。
ユニチカ エギングリーダーII（2.0号）
ポチップ摩耗しにくい表面処理と安定した強度が特長。ライトタックルでも安心感があり、ティップランに必要な機能をしっかり備えます。
【使用時の注意点】
ラインスラック管理
ティップランでは船が風や潮に流されるため、意図せずラインスラックが生じやすいです。こまめにラインを巻き取って張りを保つと、イカの微妙なアタリも見逃しにくくなります。逆に弛み過ぎると底取りができず、根掛かりや合わせ遅れの原因となるので注意が必要です。
アタリを明確にとらえにくくなります。しっかり張りを意識することで、イカの小さな動きに素早く反応しやすくなります。
リーダーとの結束確認
PEラインとリーダーの接合部が弱いと、大物や根掛かり時に高切れを起こすリスクがあります。エギを結ぶ前にノット部分を触って強度を確認しておくと安心です。特にティップランでは頻繁にシャクるので、摩擦や衝撃を考慮し、確実なノットを維持してください。
あくまで目安ですが、しっかり結べていれば実釣でも十分耐えられます。結ぶたびにノット部を確認すると安心です。
定期的な傷チェック
PEラインは根ズレやシャクリの摩擦で繊維が毛羽立ちやすいです。定期的にラインを引き出して指先でなぞるなど、傷やほつれがないかを確認しましょう。小さなダメージでも釣行中に突然切れることがあるので、見つけたら早めにカットしてトラブルを防ぐことが重要です。
釣りの合間や移動中にこまめに確認しましょう。気づいたときに短く切り詰めるだけでも、ライン切れを大幅に減らせます。
記事のまとめ
- 感度を重視したPEラインが必須
- 8本撚りと12本撚りを状況で使い分け
- マルチカラーでタナを把握しやすい
- コーティング有無は好みと耐久を考慮
- 表示強度は目安だが比較も重要
- リーダーはフロロで耐摩耗を確保
- ラインスラックに注意しアタリを逃さない
- 傷が見つかれば早めにカットする
ティップランラインは繊細なアタリを捉えるため、感度や強度が大切です。状況に合わせた号数や撚り数の選択、適切なリーダーとの組み合わせが釣果アップの鍵となります。
