堤防から狙うケンサキイカは、仕掛けと動かし方を少し工夫するだけで釣果が激変します。今回はスッテ1個+1.5号エギのブランコ仕掛けを軸に、初心者でもすぐ実践できるコツをまとめました。
【初心者必見】堤防でケンサキイカを釣るコツ

上下配置で誘い分ける
- 上下の棚を細かく探る
- フォール姿勢を維持
- 素早い手返し意識
エギをリーダー先端、スッテを40 cm上にセットし、フォールでエギ、ステイでスッテにアピールさせます。タナを変えつつ2〜3回のシャクリ→3秒フォール→5秒ステイを1セットにすると効率的です。
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異なる層へ同時にアプローチでき、イカの活性が高い深さを短時間で探れます。仕掛けが絡みにくいのも利点です。
中オモリは10–15 g前後の軽めを使用
軽めの中オモリはフォール速度を抑え、イカに違和感を与えません。潮が速い・風が強いときのみ5 g刻みで重くすると姿勢が崩れず乗りが伸びます。
初心者は安価な鉛でOK。沈下速度が遅く水切れの良いタングステンは慣れてから試すと違いを体感できます。
生エサの“チョイ掛け”で食い気を促進
- 生エサを小さく付け
- 胴突き部にピン掛け
- 餌交換をこまめに
ササミ・キビナゴを5 mm角ほどにカットし、スッテ腹部のトゲへ刺すだけで匂いと微波動をプラス。1〜2投で白濁したら即交換し、常に新しいエサで誘い続けましょう。
イカ締めピンなど細いワイヤーで刺してからスッテへ縫い刺しすると外れにくくなります。
スロー2段シャクリ+長めのステイ
1段目は50 cm、2段目はさらに30 cm上げてからステイ。動→静のコントラストで触腕を伸ばさせます。ラインスラックがフッと戻った瞬間に即アワセすると掛かりが深くなります。
同じ層で3セット反応が無ければ1 m刻みでタナを変えましょう。
常夜灯の“明暗境”を意識した立ち位置
イカは明かりに集まるベイトを暗がりから狙います。立ち位置は常夜灯の真下より30 cm暗側へ下がり、潮上45°へ投げてU字を描くように探るとアタリが連発します。
堤防ルールを確認の上、短時間の弱発光ならOK。強光は他の釣り人やイカを散らすので注意。
カラーと発光のローテーション
曇りや濁り潮は夜光布×レッドグロー、澄み潮や月明かり下はケイムラ布が高実績。1色で反応が薄れたら光量・発光色・布色の3要素を一度に変え、イカの興味をリフレッシュさせます。
高輝度LEDなら3秒、ケミホタル併用なら1秒で十分。過度な照射は逆効果です。
おすすめスッテ 5 選
ヤマシタ(YAMASHITA) ナオリーおっぱいスッテ 1.2 S004 MIKM 606539

ヤマシタ(YAMASHITA) おっぱいスッテ布巻 2.5-T2 (5本入) F/MIX

ヤマシタ(YAMASHITA) おっぱいスッテ 7-1 UV K1 ケイムラ/赤帽

ヤマシタ(YAMASHITA) おっぱいスッテ 7-1 UV【イカメタルカラー】

ヤマシタ(Yamashita) おっぱいスッテ METAL 15号 P/赤帽

おすすめ 1.5号エギ 5 選
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ ナオリー レンジハンター 1.5BS

ヤマシタ(YAMASHITA) ナオリー レンジハンター

シマノ(SHIMANO) エギ セフィア セッピー 1.5号

ダイワ(DAIWA) エギ エメラルダス ライト2 RV 1.5号

DUEL(デュエル) YO-ZURI(ヨーヅリ) エギ: アオリーQ

そのほか準備しておきたい仕掛け 5 選
ヤマシタ(YAMASHITA) ナオリー アシストリグセット 1.8D A 606621

バリバス(VARIVAS) ノガレス TGグレネード クイックチェンジャー 10g

がまかつ(Gamakatsu) イカメタルリーダー 3本 IK043 3-0

ダイワ(DAIWA) エギング スナップ EGスナップ M

ヤマシタ(YAMASHITA) スナップ エギ王 エギングスナップ

使用時の注意点

枝スの長さは30 cm以上取り、結び目を8の字で補強
- 30cm超で絡み減
- 8の字結びで強化
- ハリスは1.75号
枝スが短いとエギがメインラインへ絡みやすくアタリが激減します。30〜35 cm取り、8の字結びで2回締めると結束強度が約20%向上します。遊動ビーズを挟めば摩擦も低減。
感度と耐摩耗に優れるフロロ1.75号が推奨。低活性時は1.5号へ細くすると乗りが改善。
生エサは小さくカットし、毎投チェック
大きすぎると抱きにくく、小さすぎると匂いが弱いので5 mm角がベスト。投げる前に必ず付着を確認し、白濁や剥がれがあればその場で交換しましょう。
半解凍がベター。硬すぎず軟らかすぎず、刺しやすく外れにくい状態です。
墨とトゲに注意してランディング
ケンサキイカはスミイカほど大量に吐きませんが、目や衣類に掛かると取れにくいので注意。フックを外す際はトゲ状のカンナ先で手を傷付けやすいのでフィッシュグリップを使います。
磯玉枠45cmあれば十分。深さ50cmの網で暴れを抑え安全に取り込めます。
釣行後は真水で仕掛けを洗い、針先を必ず研磨または交換
塩分が残ると錆びでフックポイントが丸くなり掛かりが悪化します。帰宅後すぐにぬるま湯で洗い乾燥、カンナはダイヤモンドシャープナーで2〜3回擦りエッジを回復させ、曲がりがあれば新品に交換してください。
錆びや曲がりが視認できたら即交換。月2〜3回釣行ならワンシーズンで全数入れ替えると安心です。
まとめ
- 上下2点の仕掛けで探る
- 10–15 g中オモリで安定
- 生エサは5 mm角が効果的
- スロー2段シャクリ+静止
- 常夜灯の明暗境を攻める
- カラー&発光をこまめに替える
- 枝ス長30 cmで絡み防止
- 釣行後は真水洗い必須
基本は「軽く落とし、丁寧に見せる」こと。今回のコツを押さえれば、夜の堤防でグイッと引き込む独特のイカのアタリをきっと体験できます。安全第一でケンサキイカゲームを楽しんでください。