シマノの人気スピニングリール「ツインパワー」シリーズ。その最新作となる「25ツインパワーXD」が、2025年3月に発売予定と発表されました。
本記事では、25ツインパワーXDの注目ポイントに加え、前モデルとの比較や、ダイワのセルテート・イグジストなど他社人気製品との違い・使い分けなどを解説していきます。
「何が変わったの?」「XDはどんな釣りに向いている?」と気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
1. 25ツインパワーXDとは?
ここでは25ツインパワーXDの背景や発売時期を中心に、強化要素の概要を整理し、
最新モデルとしての方向性を探ります。新技術の狙いにも注目です。
背景・発売時期
25ツインパワーXDは、2025年3月の発売が予定されている新作リールです。シマノの「マグナムライトシリーズ」に属し、高い感度と軽快さを維持しつつ、タフな環境下でも安定した釣りができるよう設計されています。
基本的には中級以上向けの性能ですが、タフユース前提の安心感があるため、丁寧なメンテナンスができれば初心者でも使えます。
XDシリーズの役割
シマノのツインパワーには通常モデルとXDモデルが存在します。
XDモデルは、巻き上げパワーや耐久性能、防水構造にさらに重点を置いた“剛健リール”という位置づけ。ショアジギングやハードプラグのゴリ巻きなど、ハードユースを想定した場面で威力を発揮します。
巻き上げ時のパワーやギアの強度、防水構造などが強化されている点がXD最大の特徴です。
新技術の方向性
25ツインパワーXDでは、インフィニティクロスやNEW Xプロテクトなどの最新技術を取り入れ、従来以上に“強さ”と“耐久性”へフォーカス。
特にギア負荷分散やラインローラー部の防水強化など、XDならではの堅牢な作りをより進化させている点が特徴とされています。
個人的にはNEW Xプロテクトが注目。ラインローラー部の防水性能強化によって、長期間の安定性が期待できます。
2. 25ツインパワーXDの主な特徴
ここでは新テクノロジーや防水機構、ボディ構造に注目し、
XDシリーズの真価を引き出す要素を具体的に見ていきます。
注目の新テクノロジー
主に公表されているのは、インフィニティクロスによるギア耐久アップや、インフィニティドライブによる巻き抵抗の軽減などです。
さらにインフィニティループの超スローオシレーション(密巻き)で、キャスト性能とドラグの安定感を向上。タフネスだけでなく、使い勝手の向上にも貢献しています。
ライン管理が適正なら大きなトラブルは発生しにくいです。逆風や糸ふけ時は気を付けましょう。
防水機構とドラグ性能
NEW Xプロテクトがラインローラー部を中心に水や異物の侵入を大幅に抑制し、長く初期性能を維持。
また、デュラクロスドラグの採用で、耐摩耗性と滑らかなドラグ性能の両立を狙っています。
雨天や波しぶきの多い環境で、ドラグが劣化しにくい点はXDモデルの強みのひとつです。
摩耗しにくく、急な負荷にもスムーズに対応可能。大型魚のパワーファイトでも安心感があります。
ボディ構造とローター
マグナムライトローター(CI4+)+アルミハイブリッドボディを継承し、軽量化と剛性のバランスに優れています。
一般的に剛性=重さというイメージですが、XDモデルは独自技術で重量を抑えつつ、ハイレベルな耐久性と安定した巻き心地を実現しています.
CI4+ローターやアルミボディのハイブリッド設計により、軽さと剛性を両立できています。
3. 前モデル&人気リールとの違い
ここでは24・20ツインパワー、さらにダイワのセルテート・イグジストを比較し、
25ツインパワーXDならではの優位点を探ります。
比較項目 | 25ツインパワーXD (2025) | 24ツインパワー (2024) | 20ツインパワー (旧モデル) | セルテート/イグジスト (ダイワ) |
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主な防水機構 | NEW Xプロテクト デュラクロスドラグ | Xプロテクト(改良版) デュラクロスドラグ | Xプロテクト | マグシールド (モデルにより仕様異なる) |
ギア耐久性 巻き上げパワー | インフィニティクロス+ インフィニティドライブ | インフィニティクロス+ インフィニティドライブ | HAGANEボディ+ X-SHIP | モノコックボディ (軽量&高剛性) |
オシレーション (密巻き) | インフィニティループ (超スロー) | インフィニティループ (超スロー) | 非搭載 | 製品により スロー系モデルあり |
価格帯 (税別目安) | 59,800円~ 62,800円 | 約50,000円前後 | 53,500~ 56,000円 | 5~8万円前後 (モデルにより差大) |
特性・注意点 |
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24ツインパワーとの比較
24ツインパワーはコアソリッドシリーズの最新モデルとして、金属ローター+CI4+のハイブリッド構造を採用し、安定した巻き心地とキャスト性能の向上を両立しました。
一方、25ツインパワーXDは“剛健路線”をより推し進めたモデルで、高負荷時の安心感や防水性能をさらに強化。
ハードプラグやショアジギングでパワーを必要とするなら25ツインパワーXD、軽快な操作感を重視するなら24ツインパワーがおすすめです。
強化された防水機構とギア耐久性がポイント。よりハードユース向きなのが25ツインパワーXDです。
20ツインパワーとの比較
根強い人気を誇る20ツインパワーは、HAGANEボディとXプロテクトを搭載し、安定した剛性感と実績を残してきました。
しかし、密巻き(インフィニティループ)やNEW Xプロテクトのような最新防水機構は未搭載。
25ツインパワーXDはより高いギア耐久性・ドラグ寿命・防水性能に特化しており、進化度合いが大きいと言えます。
ハードな釣りが多いなら大いにアリ。最新技術でギアやドラグが大幅に強化されています。
ダイワ セルテート・イグジストとの比較
ダイワのセルテートやイグジストも同価格帯で注目されるリールです。
ダイワは樹脂(ザイオン)ローターを採用することで、巻き出しの軽さと感度に強みを持ちます。
一方、25ツインパワーXDは剛性とパワーを重視した設計で、ハードユースや大型魚狙いの現場で差が出るでしょう。
「繊細なアクションや軽量ルアー重視」ならダイワ、「パワー&タフさ」ならシマノXD系という選び方がスムーズです。
感度や軽さ重視ならダイワ、剛性やパワー重視ならシマノXD系がおすすめです。
4. 25ツインパワーXDはこんな人におすすめ
ここでは具体的な釣りスタイルやシチュエーションを想定し、
XDモデルが真価を発揮する場面を紐解いていきます。
ハードな釣りをメインにする人
ショアジギングやロックフィッシュ、青物狙いのパワーファイトなど、負荷の大きい釣りを中心に考えるなら25ツインパワーXDが最適。
ギアやボディ剛性が強化されているため、トルクが必要な場面でも不安が少なく、長く使い続けられます。
使用は可能ですが、XDはパワー寄りの設計なのでライトゲーム専用には向きません。
雨や波しぶきが多い場所で使う人
NEW Xプロテクトや新ドラグワッシャーデュラクロスを備えたXDモデルは、防水性・耐久性に優れています。
磯場やサーフなど荒れ気味のシチュエーションでも初期性能を維持しやすく、タフな環境下での使用に向いています。
淡水洗い後の水分除去と、ラインローラー周辺のグリス点検が特に重要。定期的に行いましょう。
飛距離とドラグ性能を両立したい人
「インフィニティループ」による超スローオシレーション(密巻き)は、キャスト時のライン放出抵抗を減らし、飛距離と放出感の向上をサポート。
同時にドラグ時の安定感もアップするため、ルアーの遠投からファイトまで一貫してパフォーマンスを発揮できます。
軽量プラグやシンペンなどで差が出やすいです。密巻き効果でよりスムーズにラインが出ます。
5. まとめ:25ツインパワーXDは“強さ”に磨きをかけた最新モデル
ここでは総括として、25ツインパワーXDが持つ独自の強みをまとめ、
前モデルとの違いや適したユーザー像を簡潔に振り返ります。
タフな環境を想定した作り
25ツインパワーXDは、従来以上の剛性・防水機構・巻き上げパワーを備え、ハードユースへの適性を高めています。
雨天や波しぶき、青物のパワーファイトなど、タフな状況ほどこのモデルの真価が発揮されるでしょう。
ギア負荷分散技術や防水強化で、大型魚への対応力が高いです。ラインやロッド次第で安心して挑めます。
前モデルとの住み分け
24ツインパワーが“しっとりした巻き心地&軽快な操作感”に注力しているのに対し、25ツインパワーXDは“剛健さ”をさらに伸ばしている印象です。
軽量ルアーが多いなら24ツインパワー、パワーファイトが多いなら25ツインパワーXDというように、釣りのスタイルで選び分けが可能です。
ライト寄りの釣りが中心なら24ツインパワー、青物など大物狙いなら25XDがおすすめです。
自分の釣りに合った選択を
もし予算に余裕があれば、上位モデルのステラやダイワのイグジストも視野に入りますが、コストと性能のバランスを考えるとツインパワーシリーズは非常に魅力的。
パワーと防水性能を重視するなら25ツインパワーXDは有力候補になるはずです。
発売後の実釣インプレも増えていくので、気になる方はぜひ情報をチェックしてみてください!
【参考リンク】
・シマノ公式サイト