ヤエン釣りではラインの選び方が勝敗を左右するといっても過言ではありません。どの素材や号数を選ぶかでアジの動きや感度、根ズレ対策まで大きく変わります。ここでは、ライン選びの要点とおすすめ商品を簡潔に解説します。
ヤエン釣りラインの選び方
素材選択（ナイロン or PEorフロロカーボン + ショックリーダー）
- 適度な感度
- 扱いやすさ
- 根ズレ強度
ナイロンラインはしなやかで扱いやすく、比重が軽めなので根掛かりしにくいのが特徴です。フロロカーボンラインは比重が重く沈みやすい分、アジを深く泳がせることも可能。PEラインを使う際はショックリーダーを付けて補強するのがおすすめです。
根ズレや急な引きに備えるなら装着がおすすめです。とくにPE使用時はショックリーダーがあるとラインブレイクを減らせます。
号数・太さのバランス
号数は2号前後を基準に考えるアングラーが多いです。大型のアオリイカを狙うなら少し太めを選ぶと根ズレに強くなりますが、アジへの負担が増える点は考慮が必要です。自分がよく行くフィールドやイカのサイズを想定して選ぶと失敗しにくいでしょう。
風や潮流が強い日は太めのラインを選ぶと扱いやすいです。トラブル減少とイカの引きにも安心感があります。
比重と水切れの良さ
- 沈みやすさ
- 糸フケ軽減
- 感度向上
フロロカーボンは比重が約1.78と高く、ライン自体がしっかり沈むため、アジを深いレンジに送りやすいです。PEラインは高比重タイプを選ぶと水切れが良好になり、潮の影響を受けにくいのがメリット。水深やポイントに合わせてラインの比重を検討すると、イカへのアプローチが安定します。
浅場ならナイロンや比重低めのラインでも十分です。深場はフロロや高比重PEを使うとアジをしっかり沈められます。
耐摩耗性・根ズレ対策
岩礁地帯や藻場での根ズレ対策には耐摩耗性が鍵です。フロロカーボンは根ズレに強いと言われますが、表面に傷が付くと破断しやすい欠点もあります。一方ナイロンは多少の摩擦に強い半面、吸水で劣化が進むため定期的な交換が大切です。
その部分をカットして使うか新しく巻き直しましょう。傷があるままだと大型イカとのやり取りで切れるリスクが高いです。
カラーやマーキングによる視認性
マーカーや色分けがあるラインを使えば、アオリイカとの距離感やアタリを取りやすくなります。特に暗い時間帯や遠投時は視認性の良いオレンジやイエローなどが役立ちます。迷った場合は複数色のマーキングが入ったモデルを選ぶと便利です。
一概にそうではありませんが、暗所では視線を見失いやすいです。日中のプレッシャー回避には有効な場合もあります。
結節強度とノットの組みやすさ
結節強度はラインシステムの要です。特にPEラインの場合、リーダーとの結び目が弱いと引っ張りに耐えきれないことがあります。しっかり締め込み、少し濡らして摩擦熱を抑えるなど、丁寧なノット組みが大事です。
電車結びは楽ですが強度が低めです。少し練習すればノーネームノットやFGノットが安定して強度を維持できます。
【フロロカーボン】おすすめのヤエン釣りライン６選
東レ トヨフロン アオリイカヤエン EX-PLUS
ポチップヤエン専用設計で、滑りが良くヤエンの走行性に優れています。
よつあみ X-BRAID 与一 V6
ポチップ高感度と耐摩耗性を兼ね備えたフロロカーボンライン。
よつあみ ウルトラサイト 与一
ポチップ視認性の高いカラーリングで、ラインの動きが把握しやすい。
ダイワ ヤエンライン TYPE-F
ポチップしなやかで高感度なフロロモデル。アジの泳ぎが伝わりやすい。
サンライン アオリヤエンII
ポチップヤエン専用設計で、滑りと感度のバランスが良好。
シマノ 炎月 G5（高比重PEとのハイブリッド）
ポチップ高比重設計で沈みやすく、フロロの特性を持つPEライン。
【ナイロン】おすすめのヤエン釣りライン６選
アトミックスライダー ヤエン
ポチップ高強度で大型アオリイカにも対応。視認性の高いオレンジとグリーンの2色展開。
ダイワ バトルゲーム ヤエンライン TYPE-N
ポチップ高強度ナイロンで、ヤエンの滑走性と感度を両立。
サンライン アオリヤエンII
ポチップヤエン専用設計で、滑りと感度のバランスが良好。
シマノ ナイロンライン BB-X ハイパーフォース
ポチップ高強度としなやかさを兼ね備えたナイロンライン。
バリバス アバニ ナイロンライン
ポチップ耐摩耗性に優れ、安定した強度を保つ。
クレハ シーガー ナイロンライン
ポチップしなやかで扱いやすく、初心者にもおすすめ。
【PEライン】おすすめのヤエン釣りライン６選
シマノ 炎月 G5
ポチップ高比重PEラインで、沈みやすくヤエン釣りに適しています。
よつあみ G-SOUL オードラゴン WX4F-1 SS140
ポチップ高比重設計で、風や波の影響を受けにくい。
ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2
ポチップ高感度と耐摩耗性を兼ね備えた8本編みPEライン。
サンライン PEライン シグロン PE X8
ポチップコストパフォーマンスに優れ、扱いやすいPEライン。
バリバス アバニ エギングPE X8
ポチップエギング用として開発されたPEラインで、ヤエン釣りにも応用可能。
クレハ シーガー PE X8
ポチップ高強度と耐久性を兼ね備えたPEライン。
【使用時の注意点】
糸ふけ管理とアタリの見極め
アオリイカからのシグナルをキャッチするためには糸ふけ管理が重要です。糸が張りすぎると警戒され、緩みすぎるとアタリを見逃しやすくなります。適度にテンションを保ちつつも、穂先の動きやラインの変化をこまめにチェックするとヒット率が上がります。
波や風の強さで変えましょう。基本的にはラインが少し弛む程度で、ヒットの兆候を逃さないことが大切です。
ロッドワークとの連携（合わせのタイミング）
ロッド操作は強すぎるとバレやすく、弱すぎると刺さらない原因になります。手元に重みを感じたら糸ふけを巻き取り、ややテンションを掛けてから合わせましょう。穂先を軽く送り込むように操作すれば、大型イカもしっかりフッキングできます。
最初のフッキングで掛かれば問題ありません。乗りきらなかったらすぐ再度軽く合わせるとバラシを減らせます。
釣行後のメンテナンス
海水や砂などがラインに付着したまま放置すると、表面にキズが入ったり吸水劣化が進むおそれがあります。釣行後はぬるま湯や水道水でしっかり洗い流し、乾燥させてから保管すると寿命が延びます。特にPEラインは塩分や砂による摩耗を受けやすいので、細かくチェックするのがおすすめです。
タオルなどで水分をふき取り、直射日光を避けた乾燥した場所に保管してください。ケースや袋で埃を防ぐとなお良いです。
記事のまとめ
- 素材選びが基礎
- 号数は2号が定番
- 比重重視で水深を攻める
- 耐摩耗性を意識する
- マーカー入りで視認性UP
- ノットは慎重に組む
- 糸ふけ管理がカギ
- メンテナンスで長寿命
自分のフィールドや狙うサイズに合わせてラインを選べば、ヤエン釣りの成功率はぐっと高まります。ぜひ上記を参考に最適なラインを用意して、アオリイカとの勝負を楽しんでください。
