ヘチ釣りではポイント移動が多い分、手軽に仕掛けを展開できる振り出し竿が適しています。仕舞寸法の短さとガイド数、調子を確認すれば、大物とのやり取りもスムーズ。振り出し竿を使えばさまざまな場所で攻略可能。初心者の方もぜひ参考に、ヘチ釣りの楽しさを広げてください。
ヘチ釣り振り出し竿の選び方

仕舞寸法と携行性の確認

- 携帯性がとても高い
- 収納スペースを節約
- 移動時に破損を防ぐ
仕舞寸法が短い振り出し竿は、自転車やバイクはもちろん、電車やコンパクトカーでの移動にも便利です。短い仕舞寸法の竿は保管もしやすく、釣り場のポイントをランガンする際に重宝します。移動先で素早く仕掛けを準備できるのも大きな魅力です。
80cm前後が取り回しやすく、振り出すだけで釣りを始められます。車のトランクにも積みやすいので、幅広いポイントへ対応できます。
ロッド全長と硬さ(調子)の選択

ロッドの全長が長いと遠いストラクチャーを狙いやすい反面、操作性が下がることがあります。一方、短めの竿は狙える範囲が限られますが、近場を効率良く探るのに適しています。硬さはM(ミディアム)やMH(ミディアムヘビー)が一般的で、やり取りのしやすさと食い込み性能のバランスを考慮すると選びやすいです。
MやMHが無難です。軟らかすぎると底付近で扱いづらく、硬すぎると食い込みが悪くなる傾向がありますのでバランスが大切です。
ガイド数・配置とラインの通りやすさ

- ガイドの数が多い
- 糸がらみを減らせる
- 強風下でも操作性向上
振り出し竿はガイドが遊動式になっている場合が多く、糸通しの手間が大幅に軽減されます。一方で、ガイド配置によっては糸がらみが発生しやすいので、ガイド数が多いモデルほど強風やラインメンディングに対応しやすいです。適度に多点ガイドがあるものを選ぶと、ヘチ釣りの仕掛け落としがスムーズになります。
慣れるまでは絡みをほどく作業が出るかもしれません。ですが、ガイド数が多いモデルを選ぶとラインの流れが安定し、トラブルを減らせます。
ブランク素材(カーボン含有率)と粘り強さ
カーボン含有率が高い竿は軽量で操作性に優れています。一方でグラス素材を一部に採用しているモデルは、粘り強さが増してバラシを減らせる傾向があります。黒鯛のパワフルな突っ込みに対応するため、カーボンとグラスコンポジットのバランスにも注目すると安心です。
粘りのあるグラスソリッド穂先が一部に採用されているモデルがおすすめです。ファイト中の急な走りにも安心感があります。
グリップ・リールシートの形状と安定感
グリップやリールシートの形状が握りやすいと長時間の釣行でも疲れにくく、やり取りも安定します。特にEVA素材のグリップは滑りにくく保持力が高いのがメリットです。また、肘当ての有無によってもファイトの快適さが変わるので、ランディング時の安定感まで考慮すると失敗しにくいでしょう。
あると腕の負担を軽減できますが、収納面やホルダーへの収まりを考えて取り外し式や小型タイプを選ぶのも手です。
節(ジョイント)部分の作りとメンテナンス性
振り出し竿は簡単に伸縮できる反面、節部分への砂や潮の侵入には十分な注意が必要です。使用後に真水で洗い、しっかり乾燥させることで臭いやガイドのサビを防ぎます。定期的に節を引き出して点検すれば、長く快適に使い続けられるでしょう。
完全には隙間ゼロにできませんが、使う前に微調整し緩みがないか確認しましょう。接合部が安定すれば操作性が保たれます。
おすすめヘチ釣り振り出し竿6選
ritutou 筏竿 振り出しロッド 振出し竿 チヌ竿 イカダ竿 へち釣り コンパクト 万能 遠投 カーボンロード

折りたたんだ際にコンパクトになり、筏だけでなくへち釣りにも使いやすいモデル。軽量カーボンを採用し、携行性と操作性を兼ね備えています。初心者から上級者まで幅広くおすすめです。
宇崎日新 NISSIN INVICTA マイクロヘチ PLUS M 2707

仕舞寸法が短く、バイクや電車釣行にも活躍する一本。カーボンソリッド穂先で繊細なアタリを捉えやすく、バットパワーも強いため大物とのやり取りも安心です。
宇崎日新 ヘチ竿 インヴィクタ ヘチ RUNGUN SP (振出)

視認性の高いオレンジ穂先とベタ付き防止塗装が施されたモデル。振り出しタイプながら多数のCIMガイドを搭載し、ラインの通りもスムーズ。軽量EVAグリップとステンレス肘当てで安定感に優れています。
RISEWAY(ライズウェイ) 振出竿 ARMS極短

極短モデルで狭いポイントや足場の低い場所を攻略するのに最適。仕舞寸法が非常にコンパクトなので携行性が高く、自転車移動でも持ち運びがラクに行えます。
フリーゲーム(S76UL)

振り出しタイプのルアーロッドですが、ヘチ釣りにも代用可能。仕舞寸法が67.6cmほどで取り回しが良く、ライトな仕掛けも操作しやすいので多彩な釣りに対応できる汎用性が魅力です。
使用時の注意点

節の出し入れ時に砂や塩を付着させない
振り出し竿を伸縮させる際は、節と節がこすれ合わないように注意しましょう。特に海釣り後には塩分が残りやすく、砂粒が付着するとガイドが傷む原因にもなります。釣行後は真水で丁寧に洗い、柔らかい布で拭き取ってから完全に乾燥させると、竿の寿命が延びます。
水道水やバケツに浸して砂を浮かせると落としやすいです。ブラシは傷を付けやすいので柔らかいスポンジで洗いましょう。
ファイト中は無理な角度でのやり取りを避ける
大物がヒットしたとき、竿先を極端に立て過ぎると節に大きな負荷がかかり破損の恐れがあります。ロッド全体で魚をいなし、無理にパワーで抜き上げないようにするのが長持ちさせるコツです。ランディングネットを活用するなど、竿への負荷を分散して対処してください。
負荷のかけ方を誤り、角度をつけ過ぎて折れてしまうケースはあります。竿を立てず、スムーズにやり取りすればリスクは減少します。
節が緩んでいないかこまめに点検する
振り出し竿は伸ばした後のジョイント部分がきちんと固定されていないと、釣りの途中でぐらつく原因になります。節と節のつなぎ目をしっかりはめ込み、定期的に軽く回して緩みの有無を確認しておくと安心です。大きな負荷がかかる前に、常に点検を心がけましょう。
再度まっすぐ押し込んで締め直し、慎重に回転させてガイドを揃えてください。定期的に確認すれば釣りの最中に外れる心配は少なくなります。
記事のまとめ

- 仕舞寸法は短めで携行性向上
- ロッド全長は3m前後が操作しやすい
- M~MH調子でバランス良く対応
- ガイド数が多いと強風時も快適
- カーボン素材+粘りは大物向き
- グリップや肘当てが疲労を軽減
- 節部分の砂や塩には要注意
- こまめな点検で破損リスク減少
振り出し竿は携行性が高く、短時間勝負のヘチ釣りスタイルにマッチします。上記のポイントを押さえて選べば、快適かつ長く愛用できるはずです。ぜひ参考にして、黒鯛とのファイトを存分に楽しんでみてください。