カマス釣りで使用するリールやロッドは、ライトゲームで扱いやすく、かつ鋭いアタリを逃さない性能が求められます。ここでは選び方のポイントとおすすめアイテムを詳しく解説します。ぜひカマス釣りの参考にしてください。
カマス釣りリールの選び方

最適なリールサイズとは

- 小型番手で操作性UP
- 糸巻き量のチェック
- 軽量化で疲労軽減
カマス釣りに使うリールは、基本的に1000番台から2000番台が一般的です。PEラインや細いナイロンラインを巻いても、十分な糸巻き量を確保できればOKです。また、軽量なリールのほうが操作性が良く、長時間の釣りでも疲れにくいでしょう。
小型番手でもカマス釣り程度なら問題ありません。ドラグ性能がしっかりしたリールを選べば、大型が掛かっても十分対応できます。
ギア比
リールのギア比は手返しに直結します。カマスが表層を回遊しているときや、広範囲をテンポよく探る場合はハイギアが便利です。反対に活性が落ちているときにはノーマルギアでじっくり探れるのが利点になります。
最初は少し速く巻き過ぎるかもしれませんが、慣れると手返しの良さがメリットになります。合わせやすさも向上するので便利です。
ドラグ性能も重要
- 細いラインに対応
- 滑らかな作動を重視
- 大物対応を想定
カマスは比較的小型の魚ですが、鋭い引きが特徴です。ドラグの滑りがスムーズだと、バラシを防ぎやすくなります。特にナイトゲームで細いラインを使う場合は、ドラグの初動が軽いリールを選ぶことでトラブルを減らせるでしょう。
カマス狙いならライン強度の3割程度が目安です。実際のやりとりで違和感を感じたら、微調整してみてください。
ハンドル形状
ハンドル形状はシングルハンドルが主流です。素早いアクションが求められるカマス釣りでは、シングルハンドルのほうがキャストや巻き始めの軽さが出しやすいでしょう。大物狙いがメインでない限りは、シングルハンドルで十分です。
巻き始めのブレが少なく、置き竿で食い込みを待つ釣りには便利ですが、カマス釣りでは活かせる場面が少ないでしょう。
価格とコスパのバランス
カマス釣りであれば、それほど大きな負荷がかかる釣りではありません。1万円前後でも必要な性能を満たすリールは多く、予算に余裕があれば上位機種を選ぶのも良いでしょう。自分の釣行スタイルに合った価格帯を選んでみてください。
軽量化や耐久性、巻き心地などが向上します。連続で使うライトゲームでは疲労軽減につながるため、大きな利点があります。
カマス釣りロッドの選び方

最適なロッドの長さとは
- 7ft前後が定番
- 遠投性と取り回し
- 狭い場所での操作性
カマス釣りでよく使われるロッド長は7ft前後です。漁港や堤防での取り回しと、ある程度の遠投性能を両立できます。小規模ポイントでは6ft台のショートロッド、広範囲を探る場合は8ftまで使うこともありますが、まずは7ft前後を基本に考えましょう。
狭い足場では操作しづらくなります。遠投したいシチュエーションが多ければ長いロッドも検討しましょう。
ロッドの硬さ
カマス用ロッドの硬さはLクラスからMLクラスが一般的です。小型のジグヘッドやワームを多用するならL、メタルジグや小型ミノーを遠投して広範囲を探るならMLを選ぶと快適に扱えます。自分の使いたいルアーに合わせるのがコツです。
やや重ためのルアーでも遠投がしやすいことです。底付近を探るときにもしっかりアクションを加えやすくなります。
ティップの種類
- ソリッドで食い込みUP
- チューブラーは感度重視
- ジグ単やプラグ対応
ロッド先端にはソリッドティップとチューブラーティップがあり、カマス釣りでも好みで使い分けられます。ソリッドは食い込みが良く、バイトを弾きにくいのが特徴。チューブラーは感度が高く、アクション重視のプラグ操作に向いています。
基本はソリッドのほうがバイトを弾きにくく扱いやすいですが、積極的に掛けるならチューブラーもおすすめです。
ガイド数
高品質ガイドはライン放出がスムーズで感度も向上します。特にPEラインを使用する場合、摩擦が少なく熱変形しにくいガイドが好ましいです。数が多いほど曲がりが安定しやすく、バラシ軽減にもつながります。
重量が増すことや価格が上がることです。ただしライトゲーム用ロッドでは問題になるほど重くなることは少ないでしょう。
価格とコストパフォーマンス
カマス釣りはロッドに大きな負荷がかかりにくいので、比較的手頃な価格帯でも十分楽しめます。より高感度・軽量なモデルが欲しい場合は、2万円程度の価格帯まで範囲を広げれば、本格的なロッドに出会える可能性が高いです。
軽さやブランクスの反発力、ガイド品質など細部が異なります。扱いやすさや釣りの楽しさが変わるので、予算と相談しながら選ぶと良いでしょう。
おすすめのカマス釣りリール8選
シマノ ヴァンフォード C2000S

軽量かつ滑らかな巻き心地が特徴の高性能リール。
ダイワ 月下美人 MX LT2000S-P

軽量かつ巻き心地がスムーズなライトゲーム専用リールです。
シマノ ヴァンフォード C2000S

軽量化と耐久性を兼ね備え、細糸での繊細な釣りに最適です。
ダイワ ルビアス FC LT2000S

軽量で操作性が高く、感度にも優れています。
ダイワ レガリス LT2000S-XH

コストパフォーマンス抜群の軽量モデルで、入門者にもおすすめです。
アブガルシア レボ ALX THETA 2000S

軽量かつ滑らかな巻き感が特徴の、コストパフォーマンスに優れたリールです。
ダイワ フリームス LT2500S

ライトゲームから幅広い釣りに対応できる万能なモデルで、マゴチやカマス釣りに対応します。
シマノ ナスキー 2500SHG

耐久性に優れ、スムーズな回転性能でカマス釣りにも十分対応可能です。
おすすめのカマス釣りロッド8選
シマノ ソアレSS アジング S68UL-S

軽量・高感度なアジングロッドで、小型ルアーを繊細に操作できます。
ダイワ 月下美人 アジング 68UL-S

感度抜群で、カマスの小さなアタリを確実に捉えます。
メジャークラフト クロステージ CRX-S732UL

コスパが高く初心者にも扱いやすい、定番のライトゲームロッド。
アブガルシア ソルティーステージ KR-X ライトゲーム SXLS-732ULS-KR

高感度ブランクスで小さなバイトも逃さず、操作性も抜群。
ジャッカル エッグキャスト ソフティー S64UL

初心者にも扱いやすく、カマスゲームに最適な軽量ロッド。
ヤマガブランクス ブルーカレントIII 74

軽量かつ感度の高いティップが特徴で、カマスの微妙なアタリを確実に捉えます。
メジャークラフト ファーストキャスト FCS-682AJI

価格を抑えつつ、カマス狙いにも使える優れたコスパロッド。
オリムピック ヌーボカラマレッティ プロトタイプ GOSS-732L-S

エギング向けながら、軽量で繊細なカマスゲームにも最適です。
ヤマガブランクス ブルーカレントIII 74

ロングキャスト性能に優れ、広範囲を探るカマス釣りにおすすめ。
使用時の注意点

ラインブレイク対策
カマスの歯はとても鋭いため、ラインブレイクに注意が必要です。フロロリーダーを太めにするか、リーダーの長さをやや多めに確保しておくと安心できます。メインラインにPE0.6号前後を使う場合、リーダーは8lb前後を目安にすると、歯擦れによる糸切れを減らすことが可能です。
フロロ8lb前後が目安となります。それ以上太くするとルアーのアクションが変わり、食い渋り時に影響が出るかもしれません。
ドラグ調整をこまめに
カマスを掛けた後、急に突っ込まれる場面があるため、ドラグは少しだけ余裕を持たせておきましょう。あまりに締めすぎると、歯が当たって切られるリスクが増します。とくにリールのドラグ音を確認しながらファイトし、随時調整することでバラシやラインブレイクを防ぎやすくなります。
合わせ時に多少ラインが出る程度であれば問題ありません。カマスの硬い口にもきちんとフッキングできます。
ロッド操作とロケーション
カマスは漁港や堤防先端など潮通しの良い場所を回遊しやすい魚です。魚影が薄いときは、少しずつ場所を移動しながらレンジを変えて探るのがおすすめ。ロッド操作で素早いアクションを入れて反応を得られる場合もあれば、ただ巻き中心で食わせるパターンもあるので状況に合わせて工夫しましょう。
潮通しの良いポイントや常夜灯が効く場所へ移動し、レンジやルアーを変えながら手広く探るのが効果的です。
まとめ

- リールは軽量&ドラグ重視
- ロッド長は7ft前後が定番
- ギア比はスタイルに合わせる
- ソリッドかチューブラーを選択
- 歯の鋭さ対策にリーダー必須
- ドラグは少し余裕がポイント
- 広範囲と足元両方を探ろう
- 予算と目的に合った選択を
カマス釣りでは、適切なリールとロッドを選ぶことで、より楽しく効率的に魚と出会えます。歯の鋭さや回遊のタイミングを見極めながら、こまめにルアーをチェンジしつつ、さまざまなアクションやレンジを試してみてください。しっかり準備を整えて、充実したカマスゲームを楽しみましょう。