カマスを効率よく狙うならジグサビキがおすすめです。仕掛けがシンプルなので初心者でも取り組みやすく、群れに当たれば数釣りも狙えます。この記事ではカマスジグサビキの選び方と使い方、さらにはおすすめ商品や注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
カマスジグサビキの選び方

ジグ重量とサビキ素材を考慮して選ぶ

・扱いやすい軽量装備
・水深や潮流に合わせる
・沈下速度を意識する
ジグの重さは5g~30g程度が一般的ですが、ポイントの水深や潮の速さを考慮すると選びやすいです。浅い場所や穏やかな潮流なら軽めを、深場や流れの速いエリアでは重めを使うと効率よく探れます。
素材は鉛やタングステンなどがあり、タングステンは小型でも比重が高く飛距離を稼ぎやすい点が魅力です。カマスの群れが近いときは軽量タイプでフォールをゆっくり見せる、遠方狙いには重めを使うなど状況に応じてチョイスしましょう。
初心者は10~15gをメインに使うと投げやすいです。潮の速い日は20g前後に変えて対応しましょう。
フックの形状
カマスの口は細長く鋭い歯が並んでおり、フックにラインが触れると切られることがあります。フック形状はやや太軸が望ましく、ハリ先も鋭利で瞬時に掛かりやすいタイプを選んでください。
歯切れによるラインブレイクを防ぐため、リーダーを長めに取るかワイヤーリーダーを使うケースもあります。フッキング率を上げたい場合はジグの下だけでなくサビキ針部分も専用のフックを準備すると安心です。
根掛かりや歯によるダメージが目立ったら交換をおすすめします。傷んだフックはバラシの原因になりやすいです。
サビキ仕掛けの長さ
・仕掛けの全長を確認
・3~4本針が扱いやすい
・カマス専用サビキを使用
ジグサビキは仕掛けの本数が多すぎると絡みやすいのが難点です。初心者なら全長1.5m前後の3~4本針の仕掛けを選ぶと操作がしやすくトラブルも少なくなります。また、アジなどのサビキとは疑似餌のサイズが異なるため、できるだけカマス専用を選びましょう。
遠投時に糸絡みが増えたり、手返しが悪くなる場合があります。初心者は短めの仕掛けが無難です。
ラインの太さとリーダー
カマスは回遊魚なので、飛距離を稼ぎやすいPEラインが人気です。ただし歯が鋭いため、リーダーは太めにしておくと安心です。3号前後を用意しておけば、大きめのサイズが掛かってもラインブレイクを抑えやすいでしょう。
遠投しやすさ重視ならPEラインがおすすめです。操作性も高いため、サビキと組み合わせるならPEが快適です。
カラー選びとアピール力
カマスは小魚を捕食するため、キラキラしたフラッシングに反応しやすい傾向があります。定番は金色や銀色を基調としたカラーで、海中での光の反射が高いものほど気づきやすいです。加えて赤色やピンクなどの差し色があるとシルエットの変化が出せるため、日中でも夕まづめでも活躍してくれます。
ジグ部分もバイトマーカーが付いたものやケイムラ加工が施されたタイプなど、魚に強くアピールできるものを持っておくと便利です。
統一しても問題ありませんが、コントラストを変えて目立たせる方法もあります。明暗の組み合わせで反応が変わることがあります。
カマスジグサビキの使い方

キャスト時の注意点

・仕掛けの絡み防止
・手前の足場を要確認
・風向きに合わせる
ジグサビキは仕掛けが長めで針数も多いため、キャスト時に絡まないように注意してください。軽めのジグを使うとフォール中に仕掛け同士が接近しやすくなるので、ややテンションをかけて落とすと絡みが減ります。足場の段差や障害物がある堤防では、投げる前に周囲を確認してロッドの振り幅をしっかり確保することも大切です。
追い風を背にして投げるか、風が正面ならショートキャストでも狙える立ち位置を選びましょう。
フォールとリトリーブのタイミング

カマスはフォールでアタックしてくることが多いため、着底までを丁寧に探るのがポイントです。底に着いたらリールをゆっくり巻き始め、反応がなければ途中でフォールを入れましょう。あまり速く巻きすぎるとサビキ部分が水面付近まで上がってしまい、魚が追いきれない場合があります。
1秒間にハンドル1回転前後が目安です。反応が薄ければ巻きスピードを変えてみましょう。
アタリの取り方
・違和感を感じたら即合わせ
・ロッド先端を注視する
・テンションフォール重視
カマスは歯が鋭く小魚に素早く食いつくため、アタリは小さく感じることもあります。リールハンドルに微妙な振動や重みが伝わったらすぐに合わせることが大切です。ロッドティップに集中していれば、小さなプルッという反応でも掛けられる確率が高まります。
テンションをかけながら落とすテンションフォールを意識することで、アタリを取りやすくなり、バイトした瞬間にしっかりフッキングできます。
フッキングタイミングを逃し、食い込みが浅くなる場合があります。歯でラインを切られるリスクも増します。
取り込み時のコツ
掛かった後のカマスは横へ走るというより、鋭い首振りが特徴です。このときにラインテンションが緩むとフックアウトされやすくなるため、ロッドをしっかり立ててバラしを防ぎます。ドラグはやや強めに設定し、魚が引き込む力を吸収できるようにしておくと安心です。
最後に抜き上げる場合、あまり大きく跳ね上げると仕掛けが絡まることもあります。可能ならランディングネットを使うと安全に取り込めます。
30cm前後のカマスなら抜き上げ可能ですが、歯が鋭いのでタモやフィッシュグリップを使うほうが安心です。
反応が薄い時の対策
魚影を確認できているのにヒットしない場合、巻きスピードを落とすかジグの重さを落としてフォール時間を長く取りましょう。フォール中のフラッシングに興味を示すカマスが多いので、しっかり見せることが大切です。さらにミノーやワームに切り替えてみるのも一つの手です。季節によっては小型ベイトを意識している場合があり、サビキ部分のサイズを小さめにすると急に当たり出すこともあります。
数投して反応がないと感じたら早めに変えてみましょう。群れが通過する短い時間が勝負です。
おすすめのカマスジグサビキ5選

オーナー 波止カマス完全セット

すぐに使えるオモリ付きの完全セットで、初心者にも扱いやすい仕掛けです。
ハヤブサ カマス専科 キャスティングサビキ

カマス専用に設計されたキャスティングサビキで、3本鈎2セット入りです。
クロスファクター ブレイズジグサビキセット

ジグとサビキがセットになっており、アジやイワシなどの小型回遊魚にも対応可能です。
ハヤブサ ジギングサビキ 堤防ジギングサビキセット

堤防からのジギングに適したサビキセットで、3本鈎仕様です。
ジグサビキ 8袋セット ジギングサビキ ザバ カマス

3本針の下にジグを付けて投げるだけで釣れる、コスパの良いセットです。
使用時の注意点

ラインブレイクの防止
カマスの強い歯でラインを切られないよう、リーダーはPEラインより太めにすることを心がけましょう。3号程度のリーダーを使ったり、歯が当たる部分にワイヤーを入れると安心です。
あわせてドラグ調整も適度に行い、ヒット後の急な走りや首振りにも対応できるようにしておくと、ラインブレイクを防ぎやすくなります。特に朝夕の回遊時には複数のバイトが続く可能性があるため、事前にドラグを確かめておきましょう。
必須ではありませんが、ライン切れが多発する場合は検討を。歯の鋭い個体が多いときは有効です。
キャッチ後の安全管理
カマスを釣り上げた後は、鋭い歯で指を怪我しないよう注意してください。ハリを外す際はフィッシュグリップを活用し、魚体が暴れないように押さえましょう。抜き上げる際にバラしが増える場合は、短めの玉網を準備するのも方法です。
カマスの歯が指に当たると切り傷になる恐れがあります。グリップかタオルを使ったほうが安全です。
ポイント選びと回遊

カマスは群れで回遊する魚なので、釣り場での群れの入り状況が釣果を左右します。潮通しの良い堤防先端や常夜灯のある港内などが定番ポイントですが、回遊コースが変わると釣れなくなる日もあります。
朝夕のまづめ時に狙うことで、ベイトを求めて接岸したカマスに遭遇しやすくなります。
餌となる小魚の動きや潮の流れが影響します。同じ堤防でも群れが入る位置が変わるので、場所移動が大切です。
記事のまとめ
- 軽めジグでフォール重視
- 鋭い歯に注意したリーダー設定
- 3~4本針仕掛けが操作しやすい
- ただ巻きとフォールを組み合わせる
- カラーは金銀やケイムラを活用
- 群れを見つけたら集中攻め
- ドラグはやや強めに設定
- 安全管理でグリップやタモを活用
カマスジグサビキは、投げて巻くだけの簡単な操作で楽しめる釣り方です。歯が鋭い点だけ注意すれば、初心者でも数釣りを目指せます。季節や回遊に合わせて仕掛けを工夫しながら、手軽にカマスゲームを満喫してみてください。