磯での釣りは岩場や足場の悪い場所が多いため、座り込むときにお尻へ負担がかかりやすいです。そんなときに便利なのがヒップガード。衝撃を吸収し、衣服の破損や濡れを防ぐ効果があるため、快適な釣行をサポートしてくれます。本記事では、選び方のポイントやおすすめ品を分かりやすく解説します。
磯釣りヒップガードの選び方

サイズとフィット感の確認

- ウエスト調節範囲をチェック
- 太ももベルトの位置も重要
- 過度な圧迫にならないか確認
ヒップガードのサイズやフィット感は快適さに直結します。ウエストベルトがしっかり調節できるか、太もも周りの固定ベルトが余裕をもって留められるかを確認しましょう。締め付けが強すぎると動きにくくなり、緩すぎるとズレの原因になります。実際に装着してからの感覚を大事にして、身体に合ったフィット感を得ることがポイントです。
窮屈なサイズは動きを妨げ、緩すぎるものはヒップガードがズレてしまいます。適切なサイズを選ぶと快適に釣りができます。
素材の耐久性と防水・撥水性
磯釣りでは岩やコンクリートの凸凹に触れる機会が多いため、耐久性に優れた生地を選ぶことが大切です。また、防水・撥水性能がある素材なら、濡れた岩場に座る場面や飛沫を浴びてもウェアへの水染みを防ぎやすくなります。ネオプレンやCORDURAのような強度の高い素材が採用されているかもチェックポイントです。
水滴や飛沫で内側まで浸みて、お尻が濡れたり生地が傷みやすくなります。防水性を重視すると長持ちしやすいです。
クッション性・滑り止めの有無
- 厚みのあるクッションが快適
- エンボス加工で滑りにくい
- 低反発素材なら衝撃を軽減
ヒップガードにはクッション性を高めるための構造が施されているものが多いです。厚みのあるネオプレンや低反発素材を採用していると、長時間座っていても疲れにくく衝撃を吸収しやすくなります。さらに、エンボス加工やシャークスキンなどの滑り止め構造が施されているとズレが生じにくく、より快適な座り心地を得られます。
薄いタイプだと磯の凸凹を強く感じ、お尻が痛くなりがちです。クッション性があれば座り込み釣法も快適です。
可動域を確保するデザイン
磯釣りでは足場の段差や急な斜面などを移動する機会が多く、動きにくい装備は転倒リスクを高めてしまいます。そのため、立体裁断やストレッチ素材を採用し、ヒップや太ももの周りに適度な余裕を持ったデザインのものを選ぶのがおすすめです。しっかり守りながらも動きを妨げない形状か、試着の段階で確認しておきましょう。
段差を登る時に突っ張ってしまい、バランスを崩す可能性があります。ストレッチ素材を選ぶと安全性が向上します。
装着時の通気性と快適性
磯釣りは長時間にわたり同じ場所で座ったままになるシーンが多く、装着時に通気性や快適性が低いと蒸れによる不快感につながります。特に夏場は汗をかきやすくなるので、内部が群れない工夫がある素材や通気孔が設計されているかどうかをチェックしましょう。ムレを軽減できれば、快適に集中して釣りを続けられます。
定期的に体を動かし、風通しをよくするのも効果的です。通気性の良い素材やメッシュ部があるモデルを選ぶのもおすすめです。
追加機能やメンテナンスのしやすさ
ヒップガードにはポケットやDカンなどの付加機能が付くモデルもあり、バッグにしまうほどではない小物を引っ掛ける場合などに役立ちます。一方、パーツが多くなるほどお手入れの手間も増えるので、メンテナンスが簡単にできるかどうかの確認も必要です。塩分や泥などをしっかり洗い流せる構造かをチェックしておきましょう。
中性洗剤を使い、軽く押し洗いすると長持ちしやすいです。陰干しで乾かし、生地を痛めないようにすることが大切です。
おすすめの磯釣りヒップガード8選
シマノ ヒップガード GU-011S

3mm厚のクロロプレン素材を使用し、立体裁断により高いフィット感を実現。裏面には速乾性のあるシャークスキン素材を採用しています。
ダイワ ヒップガード DA-1222

耐久性の高いCORDURA®生地とWラッセルメッシュを使用し、クッション性に優れています。ウエストと太もも部分のバックルで素早く固定可能です。
プロックス 低反発ヒップガード

3.5mm厚のネオプレン素材を使用し、エンボス加工、低反発クッション、シャークスキンの3層構造で衝撃を吸収。速乾性にも優れています。
プロックス 低反発ヒップガードロング

太ももまで覆うロングタイプ。3層構造でクッション性が高く、長時間の釣行でも快適に過ごせます。
プロックス 3Dヒップガード

3D衝撃吸収クッションを搭載し、お尻への負担を分散。ストレッチ性に優れたクロロプレン素材で動きやすさも確保しています。
サンライン ヒップガード SUH-142

600デニールの強度抜群の素材を使用し、ウエストの調整が自由に行えるベルトタイプを採用。腿裏までカバーできるセミロングサイズです。
がまかつ ヒップガード GM-3615

ウエスト部分がバックル式でスムーズに脱着でき、高いフィット感が魅力。内側は通気性に優れた3Dメッシュ生地を採用しています。
ダイワ トーナメントヒップガード DA-1107T

ダイヤルを回すだけでサイズ調整が可能なダイレクトダイヤルシステムを搭載。股ベルトはバックル式で取り外しもスムーズです。
使用時の注意点

岩場での座り方
磯釣りでは腰を下ろす際に岩の角が直接当たると、ヒップガードがあっても不意にダメージを受ける場合があります。なるべく平坦な場所を探してゆっくりと腰を下ろすことで、負担を軽減できるでしょう。衝撃が大きいとクッションへのダメージが増え、破損につながる恐れもあります。座る際は角や尖った場所を避けることが大切です。
座布団などを併用すると衝撃が緩和されます。角を避けられないときは、短時間で体勢を変えるなどこまめに工夫してみてください。
背面ベルトの緩みチェック
ヒップガードのベルト部分が緩むと、移動時にずれ落ちたり座った際にしっかり固定されずクッション効果が低下します。特にウエストと太もものベルトは動くにつれて少しずつ緩むことがあるため、釣りの合間にベルトの状態を確認しましょう。適度な締め付けをキープすることで、快適さと安全性の両方を保つことが可能です。
目安として30分から1時間に一度は確認しましょう。動くほど緩む可能性があるので、こまめにチェックするのが安心です。
破損の早期発見
ヒップガードは磯やコンクリートとの擦れが多い装備です。使用後は特にヒップ部分やベルト付近をよく観察し、小さな裂け目や剥がれがないか確認しましょう。万が一破損したまま使い続けると、防水性能やクッション性が低下して怪我のリスクも高まります。定期的なチェックと早期の修繕が、装備を長持ちさせる秘訣です。
軽微な破れなら補修用の接着剤やテープで対応できますが、大きい場合はメーカーへの修理相談や買い替えを検討しましょう。
まとめ

- サイズ調整は必須
- 耐久素材を選ぶ
- クッション性をチェック
- 可動域を邪魔しない形状
- 通気性や快適性も考慮
- 追加機能は必要に応じて
- 岩場での座り方に注意
- 定期的なメンテナンスを忘れず
磯釣り用のヒップガードは、適切なサイズや素材、クッション性を選ぶことでより快適な釣行を実現します。定期的なチェックとメンテナンスで長く使い続けられるようにしましょう。